日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

聖書研究

2018-03-17 17:40:55 | 大分中央ウィークリー

創世記25章10節である。「その畑は、アブラハムがヘトの人々から買い取ったものである。そこに、アブラハムの妻サラと共に葬った。」という。ここに「アブラハムの妻サラと共に葬った。」というから、サラが埋葬したときは、23章1節に「サラの生涯は百二十七年であった。」といわれている。その時アブラハムは、百三十七歳であったというから、その墓では、アブラハム時代の一年の数え方で三十八年ぶりの埋葬になる。

 

問題は、24章1節に「主は何事においてもアブラハムに祝福をお与えになっていた」とあるから、その墓があった場所は、23章19節に、カナン地方のヘブロンであるから、これは現在の地理学的な感覚でよい。イシュマエルは遠くに離れてシナイ半島のアカバ湾近くの「パランの荒れ野に住んでいた」というから、少なくとも400キロも離れている。その様な遠方から埋葬のために来ていたということは大いなる祝福であった。

 

11節である。「アブラハムが死んだ後、神はイサクを祝福された。イサクは、ベエル・ラハイ・ロイの近くに住んだ。」と。この「神はイサクを」の「神」を「エロヒーム」といい、6節までとは異なる。資料説からいえば、この7~11節前半まではP(祭司)典であるから、「神」を「エロヒーム」の言葉で表す。従って、編集資料の違いであって祝福の内容に区別がない。アブラハムへの祝福と神の契約の全面的継承である。

 

アブラハムへの三重の契約は、創世記17章1~14節である。4節、「多くの国民の父となる」こと、7節「このカナンのすべての土地を、~永久の所有地として与える」こと、7節「わたしは~あなたとあなたの子孫の神となる」ことの、これら三つです。彼、イサクはこれらの神の契約をそのまま継承せねばならない。責任重大であった。(次回に続く)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿