日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

牧 会 通 信

2017-06-26 15:57:51 | 大分中央ウィークリー

 (原 光訳 2000年、沖積舎)

ダンテの「神曲 地獄」編 17歌(カッコ内は筆子、その5)

◯そこで師は言つた、「この環(みち)について完全な経験を得るためには、行ってあのものたちの状態を見   よ。

  話は短く切上げよ、そなたが戻るまでに、強い肩を貸してくれるやう、わたしはこの獣と話合はう。」

  かうしてさらにわたしは第七圏(たに)のいちばん端の上を、たつた一人で悲惨なものたちが坐つてゐるところまで進んだ。(前回ここまで)

◯その眼からは悲嘆が噴き出てゐた、あちこちへ手を振り動かして、火の子を払ひ、熱砂を引つ掻いてゐた。

  夏に犬たちが蚤や蠅や虻に刺されるとき、鼻づらや足で身を引つ掻くのにそつくりだつた。

  じりじり焼く火が落ちかかる幾人かの顔に眼を凝らしても、一人も見分けがつかなかつたが、わたしは気づいた、(つづく)

 

◯本日、6月25日(日)の日本聖書協会の、「聖書愛読こよみ」の主題は「栄光の望み」という。聖書はローマ8

章18~25節である。その18節に、「現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、取

るに足りないとわたしは思います。」といいます。更にいうには、24~25節で、「~見えるものに対する希望は

希望ではありません。現に見ているものをだれがなお望むでしょうか。わたしたちは、目に見えないものを望ん

でいるなら、忍耐して待ち望むのです。」といっている。この世は、時に悪人善人時に敵味方、合間見えながら

戦い争って、そのバランス関係の中で生きている。基本的には悩みの多い世の中ではある。しかし「望み」があ

る。

◯写真は6月11日教会筋向かい側グランシアターでの2017年ファミリーコンサート(市成好姉出演)。


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