日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

牧 会 通 信

2015-12-31 02:57:59 | 大分中央ウィークリー

ダンテの「神曲 地獄」編 第12歌(カッコ内は筆子、その6)(原 光訳 2000年、沖積舎)

◯が、わたしの考へ違へでなければ、たしかに、ディテ(地獄の王)から上の圏へあの大きな獲物を奪ひ去つた、御方が来られた少し前に(キリストの十字架の時を指す)、

この戯れた深い谷がくまなく震動した(マタイ27・51)ので、わたしは世界が愛の力を感じたのかと思つた、なんども世界を混沌に変へると

あるものが信じてゐる愛の力を。その刹那にこの古い岸壁がここや他の所でこのように崩れ落ちたのだ。(ここまで前回)

◯が、谷に眼を凝らせ、暴力で他人を傷つけたものたちが、ぐらぐら煮られている血の河が近づいたからだ。」

おお、盲目の貪欲と狂った憤怒よ、短い人生であれほどわたしらをけしかけ、永遠界でこれほど酷(むご)くわたしらを侵(おか)すものよ!

わたしは平地をぐるりと抱きしめる堀のやうな、弓なりに曲つた広い堀を見た、わたしの先達が言つた通りに。(つづく)

 

◯2015年12月20日は、今年の第五十二主日。日聖協「聖書愛読こよみ」は「神われらと共に」という主題である。マタイ2章13~21節、その21節、「幼子とその母を連れて、イスラエルの地へ帰って来た。」という。エジプトへの同じ道でも、様変わりであった。「神共に」いる喜びの路となった。道端のやしの木々はお辞儀してお通りさせたといわれる。

 

◯写真は12月25日の聖誕日礼拝を守った記念撮影である。


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