(原 光訳 2000年、沖積舎)
ダンテの「神曲 地獄」編 第17歌(カッコ内は筆子、その7)
◯めいめいの頸からそれぞれ異る色をし異る紋章についた、財布がぶら下がつてゐて、てんでに眼でそれを食べて生きてゐるらしいのに。
熟視しながらそのものたちの間に入ると、黄の財布に青く獅子の顔と動作が浮き出てゐるのが見えた。
それから少し向うを見ると、バターよりも白い鵞 (がちょう) 鳥の浮き出た血の赤の財布が見えた。(前回ここまで)
◯すると青い孕(はら)み豚の紋章のついた、白い小袋をぶら下げたものがわたしに言つた、「この奈落で何をしてるんだ?
行つちまへ、お前はまだ生きているんだから、(世に伝えるために)知っとけ、わしの隣人ヴィタリアノはわしの左手の(罪が大きいために)ここに坐るんだ。(「パドヴァ」フィレンツェの北200キロの都「パドバ」)
このフィレンツェの奴等と一緒のわしはパドヴァ者だ、こいつらはしばしば絶叫してわしの耳をつんざく、最高の騎士よ来たれ、(つづく)
◯本日、7月9日(日)の日本聖書協会の、「聖書愛読こよみ」の主題は「実を結ぶ」という。聖書はマルコ4章10~20節、種蒔きのたとえの解説。その20節「~ある者は三十倍、ある者は六十倍、ある者は百倍の実を結ぶのである。」と。「良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて受け入れる人たちであり」という。実りは、まずは主の日礼拝の説教に真剣に聞くことに尽きる。
◯写真は、大会伝道局理事会の二日目7月5日夕食のひと時、西都教会の近く串八白梅町本店にて。写真の背中が伝道局理事長、田部郁彦先生。理事は八名のうちの四名である。別の四名も通路を挟んで手前隣の食卓を囲んだ。議論に疲れた体の憩いのひと時。
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