(原 光訳 2000年、沖積舎)
ダンテの「神曲 地獄」編 第11歌(カッコ内は筆子、その7)
◯放縦は神を怒らせることより少く、受ける非難もより少いといふことを?
あの言葉をよく吟味し、ここの外の上で刑罰を受けてゐるものたちが、いかなるものかを思ひ返すならば、
なぜあのものたちが凶悪なものたちから分離されてゐるのか、なぜ槌で打つ神の復讐の怒りがより少ないのか、よく分るだろう。」
(ここまで前回)
◯「おお、濁つたあらゆる視力を癒す太陽よ、あなたが解決するときわたしは実に嬉しいので、知ることに劣らず疑ふことがわたしには喜ばしいのです。
すこし前に話を戻していただきますと、」とわたしは言つた、「高利は神の真意に叛くと言はれましたが、この縺(もつ)れを解いて下さい。」
「息子よ、」と師は答へた、「哲学はそれを理解するものに、いくつもの箇所で示してゐる、自然は神の英知と技術から(つづく)
◯2015年11月1日は、今年の第四十四主日。日聖協「聖書愛読こよみ」は「共に感謝する」という主題である。聖書はレビ記22章17~33節、その33節「わたし
はあなたたちの神となるために、エジプトの国からあなたたちを導き出した者である。わたしは主である。」といい、神がわたしたちの主となられたことの始ま
りを告げている。それでは「わたし」の出エジプトはどこか、考えられよ。
◯写真は10月29日(木)夕、chikoグランシアタで開催された「ラブ・ソナタ大分」(実行委員長・広田正勝、単立チャペルノア牧師)2400人参加。