熱血通信

日々の出来事を思いのままに…

公開シンポジウム1

2007-11-26 22:30:31 | Weblog
ブログで予告させていただいた、公開シンポジウム
「親の言い分、教師の言い分」が25日に県庁で開催されました。

三連休最終日の中、県民ホールに大勢の方々にお集まりいただき、
率直に意見交換が行われました。
2時間という限られた時間内での討論ということもあり、申し上げ
られなっかった意見等もあり時間不足の感が否めませんが、今回の
取り組みが、教師と保護者の架け橋となり子どもたちのよりよい
教育現場造りの一翼が担えればと思います。

昨夜早速、傍聴いただいた数名の方々からお電話やメールがあり、
感想と貴重なご意見をいただきました。
より多くの県民の方々が、現在の教育現場における問題点などに関心
を寄せていただくことにより、今回のシンポジウムが発展した形で続
けていけるように県議会として注視していきたいと思います。

以下は、3つの項目で意見として述べさせて頂いたことを掲載します。

《親の考える指導力不足教員とは》
子どもにとって学校の先生は、一日の大半を共に過ごす、身近な大人
です。単に、勉強を教えるということにとどまらず、集団社会の中で
必要な秩序を指導するという、重要な役割も担っていると考えます。
先生とは、子どもたちにとって、未来を行きぬく知識を学ぶ、かけが
えのない場所に位置する大人といえます。
以上のことをふまえ、
①子どもたちが、授業を理解していようがいまいが関係なく、一方的
 に授業を進めてしまう教員
②子どもたちの理解を深めるための創意工夫もなく、学ぶことの楽し
 さも感じられない授業しかできない教員
③子どもたちの理解度を把握し、フォローする時間も余裕もないと
 あきらめてしまう教員
④子どもの悪事に対して、ご都合主義で、子どもや親と正面から向き
 合ってくれない教員
⑤子どもたちの意見を一方聞きしかできない教員
⑥子どもたちの前で、子ども・親・同僚の先生に対しての不満等を
 口にしてしまう教員
⑦子どもたちの前で、汚い言葉を荒らげる教員
⑧子どもたちに近づこうとするあまり、友達感覚で接してしまう教員
たちのことを指導力不足教員と考えます。

また、教員=教えるプロだと考えます。
とすれば、プロ意識のない教員=指導力不足教員です。
公開授業を全教員が行い、同僚教員から評価を受けるシステム作りを
するなど、資質向上の対策もありだと思います。もちろん一部の
良いモデルケース授業の公開だけでは成り立たず、教員の負担もある
かと思いますが、いつも通りの授業を教員同士が確認しあい、お互い
の向上につなげて欲しいと願います。

群馬県の指導力不足教員の実態は、H15=7名、H16=2名、H17=2名、
H18=4名となっています。果たしてこの数字は実態を把握しているので
しょうか。
現在、教員の評価は学校長の裁量です。しかしこれだけで本当の姿が
見えてくるのでしょうか。実際に授業を受けている子どもたちやPTA
の意見を取り入れたりすることにより広く意見を募り評価をした場合、
その数字は大きく変化すると考えます。

また、これは今回時間がなくて申し上げられなかったことですが、教員
に能力給を導入することも重要だと思います。
現在、人事評価制度を導入し2年が経過しました。一所懸命努力している
教員には、給与上で優遇し、指導力不足教員と認定されれば厳しい対応
で臨む。このことにより、本来の教えるプロとしてやるべきことを認識
し、真摯に取り組むことにより、子どもたちのプラスになるのではない
かと考えています。

明日は、その他の2項目《熱血教師待望論》《モンスターペアレンツ》
について掲載したいと思います。