熱血通信

日々の出来事を思いのままに…

「切らずに治す」がん治療

2008-10-21 22:36:51 | Weblog
平成21年4月から予定されていた重粒子線治療施設
(群馬大学)での試験的な治療開始が、少し遅れる事が
県議会の全協で明らかになりました。

がんは、日本の死亡原因第1位であり毎年60万人の
がん患者がいると言われております。
県内でも毎年5千人が、がんで亡くなっており、
「切らずに治す」重粒子線治療施設の診療開始を
待ち望んでいた患者さんやその家族の方々は、多数
いらっしゃったと思います。

群馬大学・鈴木学長さんにより、今回の遅延は、
放射線施設許可申請の遅れや関連工事契約の遅れなど
によるものであるとのご説明がありましたが、一日も
早い重粒子線治療に期待されていた県民の方々にして
みると残念な話です。

そして、遅くても来年末には、臨床試験を開始したい
ということでした。また、年間治療人数については、
初年度には30名、次年度は100名、300名、
最終目標として、年間600~800名の治療を
おこなっていくそうです。

群馬大学の調査では、県内の患者予測は約1千名を見込ん
でおり、重粒子線治療が効果的ながん・手術が効果的な
がん・抗がん剤治療が効果的ながんなど様々ながんに一番
よい治療方法で対応していくそうです。

いずれにしても、これ以上の重粒子線治療開始の遅れは
許されません。
患者やその家族、県民の期待を裏切らないように取り組ん
でいきたいと思います。

県外調査

2008-10-17 23:03:19 | Weblog
10月15日~17日までの3日間、私の所属する厚生文化
常任委員会の県外調査で長崎県と熊本県に行ってきました。

長崎県の大村市にある大村椿の森学園では、情緒障害児短期
治療施設として情緒障害を有する児童を入所させ、心理療法
や生活指導、学習指導などを通じて情緒障害を治療しており
ました。
地元のみどり市にも「青い鳥ぐんま」があり、先進事例とし
て大変参考になりました。

つづいて、長崎市にある長崎歴史文化博物館では、県と市が
行政の垣根を越えて予算を負担し合い、運営は指定管理者に
委託し、民間ならではの発想で企画展や集客イベント等を行
っており、文化施設の先進事例として参考になりました。

雲仙市にあるコロニー雲仙では、地域に密着した福祉施設と
して、生活支援、就労支援、在宅支援、職業能力開発などを
行っており、これまでの入所型の施設から施設利用者の視点
に立った施設へと移行を図っており、まさに先進事例でした。

熊本県山鹿市の八千代座は、芝居小屋として国指定の重要
文化財登録を受け、地域に根ざした活動を行っており、
八千代座を核としたまちづくりに重点を置きながら、観光と
いう観点からも積極的に取り組んでいました。
地元の大間々町には、「ながめ余興場」があり、全国芝居小
屋サミットなどで山鹿市とも交流があるそうです。
説明の担当者からながめ余興場という言葉が何度も出て来て、
親近感が湧きました。

こうした先進事例をどのように加工して群馬県やみどり市の
発展に役立てるかが今後の課題です。


重粒子線がん治療2

2008-10-09 20:12:55 | Weblog
以前のブログにて触れました、がん治療の最前線
ともいえる重粒子線治の保険適用を求める意見書
を内閣総理大臣および厚生労働大臣あてに、群馬
県議会として提出することになりました。

これは、いよいよ来年の4月から群馬大学病院で
始まる治療について、保険適用になるように求める
ものです。

がんは、日本全体でも死亡原因の第1位であり、
県内で年間約5千人が亡くなっております。そして、
今後ますます増加するといわれております。

群馬県では、今年の3月に群馬県がん対策推進計画を
策定し、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図って
おります。

重粒子線治療については、放射線医学研究所と兵庫県
立粒子線センターの2か所ですでに稼働しており、高
い治療効果が報告をされております。

ただ問題なのは、高額な医療費がかかるということです。
保険適用がないため、自己負担として約314万円もの
費用が必要になると言われております。

より多くの国民が先進医療の恩恵にあずかれるように
国に対して強く働きかけていきます。


動物ふれあい教室

2008-10-06 22:20:18 | Weblog
「やさしさ」「おもいやり」「命の大切さ」を県内
1万2千人の子供たちに伝えるという趣旨のもと、
県の委託事業として実施してきた動物ふれあい教室
も10年目を迎え、動物飼育が子供に与える教育的
効果の調査があり、効果は充分認められたとの報告
がありました。

核家族や子供数の減少など、家庭のありかたが変化し、
ご老体をいたわる気持ちや、自分よりも弱い小さな
者たちを守る優しい心、自分一人ではなく家族がいて
自分がいる事など、日々の日常の中で少しずつ育まれ、
人間として成長していくという過程が簡単にできなく
なってしまっているのかもしれません。

住宅事情などにもよりますが、家庭で犬や猫を飼う
どころか、祭りの屋台でよくみかけた金魚さえも飼う
ことができない家庭が多くなり、最近では金魚の屋台
も減少していると夏の盛りのテレビで見ました。

生あるものはやがて老いて死ぬ。老いていく姿を見て
学ぶこともあります。
これからの群馬を支えていく子供たちが、そのことを
自然と学ぶためにも、この事業が情操教育の一つとして
役立つものと思います。

この授業が、恒久的なものとなるように取り組んでいき
たいと思います。




院長交代

2008-10-04 22:35:16 | Weblog
現在開会中の9月定例県議会・厚生文化常任委員会において
県立がんセンターについての質問をしました。

①新病院のオープンと同時に、2億6700万円という高額
な医療器械を導入したにもかかわらず、一度も使われていない
ということが発覚した後の状況の確認。

②平成17年に起こった医療事故をめぐる裁判で和解が成立し、
4300万円余を遺族側に支払うことについての同意を求める件。

③平成19年4月から婦人科が休診となり、医業収益が1年間
で4億3500万円減ってしまっており、未だ婦人科の本格的
な再診開始になっていないこと。
などを中心に病院局の対応を質しました。

こうした問題は、すべて前院長のもとでも行われており、この
ような事態が民間企業でおこれば、株主総会等において、企業
のトップである社長は責任を問われて解任されるわけであり、
県立病院といえども院長の経営責任は免れないと思います。

10月1日から新院長のもと、しっかりとした病院経営を行い、
県民から信頼される、がんセンターになってもらいたいと思います。


ぐーちょき通信

2008-10-03 22:51:20 | Weblog
子育て家庭を社会全体で応援するために昨年度11月より
スタートした「ぐんまちょい得キッズパスポート」ですが、
スタート時の協賛店舗数600店舗も現在1651店舗と
なるなど、子育て家庭を応援しようという気運が高まって
きております。

これは、市町村役場を通じて満15歳未満のお子様をもつ
ご家庭に配布をされたパスポートを、協賛店舗の利用時に
提示しすると、店舗により割引やポイントサービス・粗品
などのサービスを受けられるシステムで、子育てで何かと
出費の多い家庭にはうれしいサービスとなっています。

店舗も食材店・飲食店・衣料店にとどまらず、理容店や
整体・写真店・住宅・金融と多くの分野の協賛店を得て
おります。

そして、協賛店舗や市町村窓口にて無料配布されている
「ぐーちょき通信Vol.3(2008年10月発行)」では1651店舗
をご紹介しています。

近くに存在する「子育てに優しい店」を確認するとともに、
まだ協賛されていない店舗が、一つでも多くこの事業に
対して賛同してくださり、子育てしやすい環境を整える
ことによって、少子化ストップの一翼となれればと考えます。


課外活動

2008-10-01 21:30:00 | Weblog
1996年8月、サッカー大会の試合中に落雷に遭い、手足の
自由と視力を失うなどの重度障害を負った方とご家族が、
当時在籍していた高校と大会主催者に対して損害賠償を
求めていましたが、事故から13年経過しましたが、将来の
リハビリ費用を含む計約3億700万円の賠償命令がありました。

事故に遭われた方は15歳という希望多き若者でしたので、
同じ年頃の子どもを持つ親としては、ご本人はもちろん
ご家族のこの13年間のご苦労と苦悩はいかばかりかと考え
させられました。

課外活動中の自然災害での事故ではありますが、落雷は
予見できたという判決であり、納得のいくものです。

この判決を受け、屋外での課外活動のみならず、近年の
温暖化により気温が上がりすぎている屋内での課外活動
のありかたもあわせて考え直す事が必至となるでしょう。

心・技・体を鍛錬する場として欠かすことのできない
課外活動ではありますが、小中学校も含め勝ちにこだわ
りすぎる行き過ぎた指導のないように、管理者も心と
目を配ることを忘れてはならないと思います。