あきべや

鯨飲日記、みたび。
Ramen & Alcohol & SoftVolleyball LOVE!

何もかわらないさ。

2011-09-27 08:03:31 | 大震災
大震災から半年あまり。
原発に関し、状況は何もかわりません。
子供たちへの俺の想いもかわりません。

以下、4月21日付けの記事の再録です。

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福島県民は、被差別県民となりました。

今日も地元のラヂオ局は言っています。
本当のことなのか嘘のことなのか、誰もわからないまま。

「いわきナンバーの車が、県外のラーメン屋で入店を拒否されました。」
「福島の女性との婚約が、やんわりと破棄されたようです。」
「福島の産婦人科から、人がいなくなりました。」
「ホテルの台帳に福島と書いたら、宿泊を拒否されました。」

はじまりましたね。

当たり前なのかもしれませんが、当事者でないと、意外と他人事なんですよね。
被害や不幸というものは。
同じ日本でも、遠い遠い接点の無い地域での物語。
「ああ、かわいそうだな」で終わる話。
万一、その火の粉が降りかかりそうだったら、とりあえず払っておけば済む話。

反論が多くあることは十分承知ですが、俺自身、さんざん新潟地震で味わってきた感覚です。
多分、福島県民も、新潟地震のときはひとごとだった感覚の人が多いはずです。
それをせめる気はありませんし、だからこうして欲しかったというのもありません。
それは仕方の無い話だと思います。
俺だって、地震直前まで話題だった、今年の新潟の大豪雪は、ひとごとでしたもん。

ただ、「ひとごと」で済む話と、すまない話は分けて考えなければなりません。
「風評被害」による差別、それだけは絶対に許してはなりません。
将来、私の子供たちが、「福島県人」であることを理由に差別を受ける事態、それだけは絶対に避けなければなりません。

地震以前から、俺が本当に心から大嫌いなこと。
それは、本人に責の無い理由による差別。

ちょっとだけ話がそれますが。
俺が好きな作家やバンド、よく統一感がないと言われました。
それが、今回、なんだかわかったような気がします。
それは。
「本人は当事者では無いのに、当事者の痛みとして考えてくれるスタンスの、ホントの優しさをもったアーティスト達」

「うまれたところや皮膚や目の色で いったいこの僕の何がわかるというのだろう?」ブルーハーツ。
「いいんだぜ。きみがめくらでも。ぶち込んでやるぜ」中島らも。
「何言ってんだ~」清志朗。
「一度リストにあがればはじき出されるぜ」MODS。
他にも多くの優しきパンクス達です。

そして。今後。
もし、福島で育ったということを理由に、俺の家族が差別を受ける場面がくるのなら、全力で闘います。

そして、そして。
俺がくたばっちまいそうな時は、ちょっとだけ力を貸して欲しいな、と思います。

ブルーハーツだったらどんな風に唄ってくれるかな。
らもさんが生きていたら、どんな言葉をくれたのかな。
俺の仲間達は、どんなスタンスに立ってくれるのかな。
君の息子が、俺の娘と結婚したいと言ったら、ゆるしてくれるのかな。

最後に、中島らもの「いいんだぜ」を貼り付けておきます。
心から大好きな一曲。「君が被曝者でも…」

youtubeより「いいんだぜ」中島らも 

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