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とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

地獄少女 三鼎 2話感想 『籠ノ鳥』

2008-10-12 23:23:54 | 地獄少女

名前は?
北山明
気持ちは分かるが…
あの人は苦しんでいるんだ…出たくても出られない…!
俺はもう見ていられない!
少し頭を冷やしてみたらどうだい?
あの人を救うんだ…! お願い地獄へ流して!
はぁ…怨み聞き届けたり

【依頼者】北山明
【ターゲット】山岡誠次

<脚本>金巻兼一
≪私的評価≫☆☆☆☆

第2話から早くもわたなべひろしマジック炸裂!
これは前作より遥かに期待できる作品になりそうです。

◆◆新OP◆◆
いきなりOPの絵柄も入り方も第1話から変化!
これぞわたなべひろしマジック。

ラストの閻魔あいの表情は鳥肌ものですよ。
ちなみに、絵コンテはわたなべひろし監督!!
気合入りまくりですね。

アイキャッチもイイ感じに変わっていたな。

◆◆束縛する夫と逃げたくない妻◆◆
美津子を束縛する誠次。
誠次は美津子を他の男に取られるのが怖いんだろうな、きっと。
歪んでいると言えばそれまでですけど。

今回の話では「束縛する夫と逃げられない妻」ではなくて「束縛する夫と逃げたくない妻」を描写したのがポイントでしたね。

その事を理解できなかった明が横槍を入れた挙句の悲劇が描写された訳なのですが。
ってか、誠次はいつも美津子を監視しているっぽいが、一体何の仕事をしているんだ(汗)?

◆◆契約◆◆
あとはあなたが決める事よ

シリアスな雰囲気の中でサッカーボールを蹴り飛ばすあいには吹き出しましたよw
今回は広真紀氏の脚本かと思ったのですが、意外にも金巻氏でした。
金巻氏もギャグセンスを身に着けてきたのか。
わたなべひろし直伝のような気がするw

◆◆ゆずきの助言◆◆
その女の人 その男の人が嫌いなのかな?
よく分からないけど好きって色んな形があると思うの
その女の人は多分…

中学3年生とは思えない助言をするゆずき。

彼女の言うように、美津子は誠次から逃げられないのではなくて「逃げたくない」だけだったのです。
暴力を振るわれようが罵詈雑言を吐かれようが誠次の事を嫌いにはなれなかった、と。

◆◆地獄コント◆◆
電気は大切に♪

今回は長めのコントでしたが、あいがコンセントをターゲットに突き刺すシーンにテラワロスw
きくりの超アニメ声とあいのウィスパーボイスの対比が鮮やかでしたね。

◆◆理不尽な怨みの証◆◆
誠次の地獄流し後、明の鎖骨付近には地獄送りの刻印が刻まれていた。
1期からこのシリーズをご覧の方はお分かりでしょうが、地獄送りの刻印は正当な怨みであれば胸の中央に刻まれるが、理不尽な怨みであればあるほど、胸の中央から離れた位置に刻まれる。

ゆえに、明の刻印が鎖骨付近に刻まれた事からも、彼の怨みが理不尽なものだったという事が分かるでしょう。
本来、誠次は美津子が怨むべき対象なのですが、実は美津子は誠次の事を怨んでいなかったので、明の怨みは理不尽な怨みと評価されたのだと思う次第です。

電話横に立てかけられた夫婦の写真が、明の怨みの理不尽さを更に強く印象付けていました。

ありがちな家庭内暴力話ではつまらなかったが、夫婦の歪んだ愛を描写した事に今回の話の捻りがありましたね。

◆◆誤解とそれを解く方法◆◆
1話、2話を見て思ったのですが、今回のシリーズでは「事故」が多いな、と。
つまり、「誤解」によって赤い糸が引かれるケースが連発しているのです。

1話では完全なる誤解によってターゲットは地獄に流され、2話でも明の思い込みで夫婦間の絆を壊滅させてしまった。

二籠も途中までは誤解と理解の対比がなされ、終盤でこのテーマが頓挫したのですが、再び昇華させる意図でもあるのでしょうか。

問題はその誤解をどのように解くのかだと思うのですが。
その事も描写される事を期待したい次第です。

◆◆いちぬけ◆◆
この町でまた呪わしい事が起こるのかねぇ

二籠をご覧になった方ならばお気付きかと思いますが、今回の物語の舞台である賽河原町の現状は二籠のラブリーヒルズの状況とよく似ている。

ラブリーヒルズで住民が次々と消えていったように、賽河原町でも住民が消えていますからね。
相違点は、ラブリーヒルズでは地獄流しで住民が消えていくパターンでしたが、賽河原町では地獄流しは関係なく地獄通信に携わった人間が消えていっているという点でしょう。
この違いが今後の展開に与える影響は少なからずありそうです。

その意味でのEND『いちぬけ』なんですね。
よくできた歌ですね。
いちぬけ、にぬけ、さんぬけ、よんぬけと人が抜けていった先にあるものは…と。

これだけ一つの町の中で地獄流しが連鎖的に行われているという事はこの町には地獄通信に関する因縁がありそうですね。
よって、あいが予め怨みの念の集合するこの場所を認知していたとすれば、ゆずきに憑依した理由も見えてきそうです。
つまり、ゆずきが人を怨んだり人から怨まれたりするような人間ではないと見定めた可能性がある。
ゆずきが地獄に流されるような事になると、彼女に憑依した意味が無くなる訳ですから。

しかし、今回の舞台はローカル色が強そうなのですが、一体どこなのでしょうか。
六道郷近辺って事は無いよね(汗)。

ちなみに、今回も脚本は金巻氏でしたね。
「始め良ければ全て良し」とばかりに立ち上がりは物語のポイントになるので、エース連投は当然と言えば当然ですけど。
ってか、監督がわたなべひろしに変わって一段と進化した感がありますね。
これは1期以上の期待を持って見れそうですよ。



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