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とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

地獄少女脚本家陣

2006-12-31 16:33:24 | 地獄少女
『地獄少女』の魅力は何と言っても脚本にあると思うのだが、屋台骨を支える脚本家陣の特徴を以下に挙げると・・・

・金巻兼一氏
【特徴】
脚本家陣のエース格。シナリオ構成担当。前作最終話と今作第1話の脚本を手掛ける。物語の重要ポイントで起用される事が多い。何気無く伏線を張るのが上手く台詞の言い回しが独特。伏線の回収の仕方も秀逸。

代表話:『かりぬい』,『地獄少女』,『夕暮れの里』,『ちぎれた糸』,『闇の中の少女』,『絆』等

・高木 登氏
【特徴】
サプライズ脚本がウリ。どんでん返しの展開が多い。前作『地獄少女』を脱・勧善懲悪化させたのもこの人の脚本があってこそ。

代表話:『零れたカケラ達』, 『袋小路の向こう』, 『病棟の光』, 『遠い隣室』等

・広 真紀氏
【特徴】
複雑な心理描写を巧みに表現する。ギャグネタも多い。仕置きシーンは毎度ギャグタッチで、シリアスとギャグを上手くマッチさせる。1話丸々ギャグ話を披露する事も。

代表話:『汚れたマウンド』,『ひびわれた仮面』,『トモダチ』,『地獄少女 対 地獄少年』,『うたかた』,『曽根アンナの濡れた休日』等

・西園 悟氏
【特徴】
主に登場人物の過去の話を手掛ける。哀愁漂う仕掛けがウリ。『ニ籠』でも三藁の過去話を手掛けると思われる。

代表話:『煉獄少女』,『悔恨の雨』,『偽地獄通信』,『黒の轍』等

・高橋ナツコ氏
【特徴】
分かり辛くドロドロした人間関係の描写が持ち味。昼ドラノリの愛憎劇、同人ネタが多い。視聴者によって特大ホームランの脚本か特大三振の脚本のどちらかに認定されるかと。ツボにはまる人間にははまる。私的に注目株。

代表話:『昼下がりの窓』,『花嫁人形』,『愛しのけいちゃん』,『あにいもうと』等


こう見ても、脚本家陣がバラエティに富んでいるので、脚本家によって話の色が随分と変わりますな。
今作からは、大傑作『地獄への暴走』の脚本を手掛けた川崎ヒロユキ氏も加わり、更に層が厚くなりました。
次回、『Vの惨劇』も期待大です。

しかし、前作第1話の脚本を務めた鈴木雅司氏が霊障に見舞われ、それ以降、脚本を書けなくなったとの事なのでアニメと言えど、『地獄少女』も侮れませんな(汗)。
声優陣を含めたスタッフも放映開始前にお払いをしたくらいですから。
ってか、どう考えても、この作品はホラーではないと思うのだが(どちらかと言うとファンタジー時代劇?)。

兎にも角にも、芯となる作中テーマはぶれる事無く、それぞれの脚本家の色を出す『地獄少女』シリーズに出会えて幸せですよ☆

以上、地獄少女愛に駆られたいいちこ的脚本家陣まとめでした。

『地獄少女 二籠』 前半総括

2006-12-30 18:10:35 | 地獄少女
『地獄少女 二籠』の各話を形式で私的に採点してみると…

第1話『闇の中の少女』 ☆☆
第2話『うたかた』 ☆☆☆☆
第3話『愛しのけいちゃん』 ☆☆☆
第4話『秘密』 ☆☆☆
第5話『地獄への暴走』 ☆☆☆☆☆
第6話『陽のあたる場所』 ☆☆☆☆
第7話『絆』 ☆☆☆☆
第8話『偽地獄通信』 ☆☆☆
第9話『あにいもうと』 ☆☆☆☆☆
第10話『曽根アンナの濡れた休日』 
第11話『遠い隣室』 ☆☆☆☆☆
第12話『黒の轍』 ☆☆☆

ちなみに、前作『地獄少女』の前半は…

第1話『夕闇の彼方より』 ☆☆☆☆
第2話『魅入られた少女』 ☆☆☆
第3話『汚れたマウンド』 ☆☆☆☆
第4話『聞こえぬ叫び声』 ☆☆
第5話『高い搭の女』 ☆☆☆
第6話『昼下がりの窓』 
第7話『ひびわれた仮面』 ☆☆☆☆
第8話『静寂の交わり』 ☆☆
第9話『甘い罠』 ☆☆
第10話『トモダチ』 ☆☆☆☆☆
第11話『ちぎれた糸』 ☆☆☆☆
第12話『零れたカケラ達』 ☆☆☆☆☆

と言う訳で、7勝4敗1分で二籠の圧勝です。
私は、直球勝負より変化球を織り混ぜる投球の方が好きですから。

ただ、前作は第10話『トモダチ』以降、イッキに面白くなりましたからね。
『トモダチ』以降だけで見ると、今作より前作の方が面白いかも。
前半9話までの必殺仕事人風の話は最終回の柴田親子の絆の再構築シーンを引き立てる為には必要不可欠な訳ですが。

しかし、前作は9話までと10話以降で同じ作品かと思うくらいがらりと展開が変わりましたからね。
これが、地獄送りの刻印を刻んだわたなべひろしマジックかw

二籠の後半もとっても期待しています!

地獄少女パロ その13 『地獄の忘年会』

2006-12-29 15:26:45 | 地獄少女
あい「それでは忘年会を始めましょう」
三藁「はい、お嬢」

◆一次会
輪入道「まずは、ビールで乾杯」
一目連「続いて、枝豆をつまむ☆」
骨女「宴会最高!」

きくり「あたしも飲み物が欲しい!」
骨女「しょうがないねぇ」

きくり「お酒~!お酒~!」
輪入道「黙らせられねぇのか、これでもくれてやれ」
きくり「何、これ?」
一目連「お冷やってんだ」
きくり「お冷や?おいしい?」
骨女「あぁ、骨抜きになるよぉ」

きくり「ごくごく、うひっ、きく~きく~!」
輪入道「あぁ、いけねぇ。焼酎だったい」
一同「あー!!」

◆休憩
きくり「うひひっ、きく~きく~!あははっ」

骨女「こりゃあ、まずいよ」
一目連「ちょっとおねんねしてな、良い子だから」
きくり「良い子じゃないもん!ひっく」
骨女「こら、ああ言えばこう言う」
きくり「こら!放せ!うぃっく」
あい「やめなさい、きくり」
きくり「うっ…」

輪入道「すまねぇ、お嬢。俺が酒を飲ましちまったばっかりに。二次会は俺の奢りだ」

◆二次会
あい「いつだって~行き止まりで~♪決して逃げられない~♪」
一目連「さすがお嬢。歌も最高だな」
輪入道「惚れ惚れするな」
あい「夢~夢~♪」

骨女「ヒューヒュー!」
きくり「ピーピー!」
一目連「何ブーインクしてんだよ。お嬢が折角歌ってんのに」

あい「骨女」
骨女「あいよ、お嬢」

チャラララ~♪

骨女「今宵は曽根アンナがあなたを夢の世界へと導きます~♪」
きくり「ピーピー! きくりも歌う!ひっく」
骨女「あっ…こら!マイク返せ」

あい「やめなさい」
きくり「駄目?」
あい「駄目」

きくり「うひっ…きく~きく~!あははひひ!!」
骨女「何やってんだか…」

~~~~~~こうして地獄一家は年を越すのでした~~~~~~

                       完

地獄少女のエロ

2006-12-28 12:37:26 | 地獄少女
『地獄少女』はタイトルからしてグロそうな感じがするが、私的にはグロと言うよりはエロのインパクトの方が強い。
それも、美しいエロだ。

特に閻魔あいはエロ過ぎ。
前作OPのさくんぼ吐き出しに始まり、唾液付きの人指し指での障子の穴開け、水浴び、爪切り、スカート絞り等、その独特のエロさが光る。

それに加えて能登麻美子氏のエロボイスがそのエロ度に拍車をかけている。
私としては閻魔あいは「萌え」ではなくて「エロ」に分類すると思っている。

私の中での「萌え」の定義は、妹系・完全アニメ声・無駄な露出・学園モノ等であるが、閻魔あいはどれにも当てはまりそうで当てはまらないw
掴めそうで掴み切れない独特の雰囲気をかもしだす閻魔あいはエロス神じゃろうて。

逆につぐみは完全萌えキャラじゃな(アハッ
しかも、肉体は七歳児ながら精神的には中学生レベル。
ロリコンにとっては女神的存在とも言えるのでは、と思う次第w
入江紗綾の件もある事ですし(テヘッ

閻魔あいと柴田つぐみ…色んな意味で格好の対比キャラですな。

地獄少女ゲスト声優

2006-12-27 12:54:29 | 地獄少女
豊口めぐみ、田中理恵、桑島法子とくれば、保志と石田彰登場を熱望。

妄想中…妄想中…

石田「主人公の座を奪ったあいつを地獄へ流して!」
鈴村「怨み聞き届けたり」

みたいなドス臭い展開を期待ですw
新地獄少年・保志でも良いですよ。

ドラマ 地獄少女 8話感想 『聖夜の奇跡』

2006-12-24 15:00:41 | 地獄少女

一ちゃん…そりゃあきついよ             
8話感想。          

◆煉獄少女         
50年前に閻魔あいと契約した依頼人。
死が近くなり、地獄送りの刻印に怯える日々を過ごす事に。

思えば私の人生はこの刻印との闘いの日々だった 

復讐を遂げた後の人生こそが地獄の日々だったと語る依頼人。
「煉獄」とは天国と地獄の狭間を指すので、復讐を遂げた依頼人が地獄に落ちるまでの苦しみの時期を示す言葉としては最高の言葉だと思う次第。               
しかし、爺さんの『あんたのやるべき事は地獄少女を追い掛ける事ではなくて早く家族の所に帰ってやる事だ』には激しく同意。
どう見ても地獄少女の追っかけにしか見えないです。   

◆鬼気迫る依頼人 
部屋中に自身が描いた閻魔あいの絵を飾る依頼人。
地獄で閻魔あいに会える事を生きる糧にして、地獄に落ちる自身の境遇から逃避しようとしている事が端的に分かりますね。
それだけ復讐を成し遂げた後も彼の心が晴れる事はなかったという事なのでしょう。             

◆地獄流し         
泣いてくれるのか…こんな私の為に…!   

アニメ版と同じく哀愁が漂いましたが、爺さんが地獄に流される時の『地獄も結構広いから』発言がカットされていたのはちと不満でした。

閻魔あいの葛藤と心配りが表現された台詞だっただけに再現して欲しかった所です。                       

◆ケーキ           
おいしいよ…つぐみ 

いや、爺さんの言う様に、とっとと家に帰った方が良いよ。
一ちゃんの中では 閻魔あい>つぐみなんだろうな。
こりゃあ酷いわw
一ちゃんとつぐみの決別は確定的かと。   

以上、8話感想でした。


地獄少女 二籠 12話感想 『黒の轍』

2006-12-24 14:37:27 | 地獄少女 二籠(感想) 

名前は?
伊藤道郎 

悪いのはあいつなのかい?  
いや 悪いのは道路だよ でも

それでも許せないのか?
あいつさえごねたりしなきゃ…あんな事故は起こらなかったんだ!
畜生!なぜ来てくれないんだ!地獄少女!!
 

ふあぁ…           

【依頼人】伊藤道郎 
【ターゲット】亀岡一人
                 

輪入道の過去キターーー  
一目連ばかりに注目していたが、ようやく輪入道の過去も語られましたな。
12話感想。                                   

◆◆輪入道の過去◆◆
走りには自信があったんだがなぁ…       

輪入道は人間ではなくて馬車だったのか! 
OPで矢を放たれて炎上する馬車は輪入道自身だったんですね。 
過去の自分と同じ様に崖下に転落して死ぬ可能性のあった道郎を持ち前の怪力で止めた事を考えても、彼は道郎を自分や死んだ弟と同じ目に合わせたくなかったのでしょう。
つまり、輪入道は己の死を受け入れる事ができずに成仏できずにいたのではないかと。

そんな哀れな魂を救ったのが閻魔あいだったのではないかと思う次第です。 
                
◆◆解けた誤解◆◆ 
亀岡がごねて立ち退こうとしないのは、立ち退き料を上げる為だと「誤解」してしまった道郎。
今回の話でも「誤解」が憎悪を生み出す温床になる事が描かれた事を考えても、作中テーマは「誤解」によるすれ違いと「誤解」を解く為の「対話」の必要性の描写と見て間違い無いかと。

そして、亀岡の深い罪悪感を知った道郎は自身の「誤解」を悟り、亀岡を「理解」したのです。
今後も「誤解」「理解」の対比が丹念に描写される事になるんだろうな。

最終的にはあいときくり・三藁の関係でこのテーマを結実させるのでしょうけど。

◆◆新たな主との絆◆◆
主の後を追いたかった…                 
そんな事をしてたらお嬢に会えなかっただろう?               

前作で一目連が言っていた様に、『(三藁が)地獄の底でお嬢に救われた』というのが本当であれば、馬車であった輪入道は転落・炎上し地獄に流された事になるのですが…。

果たして馬車が地獄に流されるという事はあるのだろうか(汗)? 
可能性として考えられるのは(先述の様に)この世に未練を持ち成仏できない魂となった馬車・輪入道は地獄の底をさまよった結果、閻魔あいの使い魔として拾われたのではないかという事。

死んだ主は天国へと行き、自分は主の後を追う事ができずにさまよったが、新しい主である閻魔あいと出会い新たな絆を構築する事ができた、と。
それがラストシーンの彼の台詞につながってくるのではないかと妄想する次第。

しかし、輪入道が馬車であるならば、一目連は例の刀で、骨女は食い物(骨?)の可能性も出て来たぞ。
予測不能な展開が待っていそうで恐くもあります。               

以上、12話感想でした。


コードギアス 反逆のルルーシュ 11話感想 『ナリタ攻防戦』

2006-12-23 18:07:54 | コードギアス 反逆のルルーシュ

本当の自分と偽りの自分。
徐々に種運命化してきたぞ~(笑)。   

◆本当の自分       
やっと呼んでくれたね…私の名前         

過去を捨てた様で捨て切れていないのはC.C自身だった。     
「C.Cという名前の自分」は「偽りの自分」であり、「本当の自分」は「C.Cという名前ではない過去の自分」であった、と。 

どうせ私には…私には…
忘れたんだ全部…何もかも…
今更名前なんて…名前なんか…
 

という彼女の台詞から「過去の自分(本当の自分)」に対して未練がある事が端的に分かりましたね。                             

しかし、C.Cの額の紋章は家紋なんだろうな、きっと。
何気に枢木家と関係してきそうな感じがある。   

◆母殺しの犯人は   
ルルーシュの母親を殺したのはスザクの父親なのかもしれませんね。
それを知ったスザクは父親を殺した。若しくは、暗殺される父親を見殺しにした、と。

ただし、スザクが『違う…そんなつもりじゃ』と言っている事からも、父親の死は「誤解」が生み出したものだったのかもしれない。
また、一番気になるのはスザクの母親の存在。
彼の母親がルルーシュの母親である可能性も考えられます。
ルルーシュの母親らしき人物と父親が会っているシーンを回想していましたし。

つまり、ルルーシュとスザクは異父兄弟である、と。
あくまで完全なる妄想ではありますが。

彼がブリタニア軍に所属しているのも、「過去の自分」を捨て去り忘れたかったからなんでしょうな。
C.Cが見せたショックイメージとは触れられたくない「過去の自分の姿」でしょうし。

◆交換不可能な存在へ
「過去の自分」を受け入れ「未来の自分」を創出する。         

この作品ではこの事を描こうとしているんじゃないかな。
正に種運命化路線一直線ですが(笑)。
ルルーシュやC.Cやスザクを始め、過去の凄惨な出来事により「本当の自分」を傷付けられた者達が嘘の名前や嘘の経歴を語り、「偽りの自分」を演じる事によって“自分自身の色”を限り無く無色に近い色にする。

つまり、彼らは自分がこれ以上傷付かない為に、交換不可能な存在から、生きていようが死んでいようが変わらない無色で透明な交換可能な存在と化してしまったのです。

C.Cの『雪が白いのは自分の色を忘れてしまった』発言も、自分自身が無色で交換可能な存在である事に対する自覚を示した台詞だったのでは、と思う次第。
ゆえに、作中の落とし所としては、過去の束縛のせいで無色で交換可能な「偽りの自分」を演じざるを得ない者達が自分の色を持った交換不可能な「本当の自分」に為る所にあるのでは、と思います。                                      

この物語は嘘つきルルーシュが、「本当の自分」を見出し正直者ルルーシュに変わる物語なのかもしれない。
彼が偽りの仮面を脱ぎ捨て「本当の自分」を見出す瞬間。
その瞬間こそルルーシュが交換不可能なかけがえの無い存在になれる瞬間なのです。

無論、C.Cやスザクにも当てはまる訳ですけど。  
以上、11話感想でした。


地獄少女成功の理由

2006-12-20 22:56:51 | 地獄少女

『地獄少女』は万人受けする様な話ではないと思うのだが、深夜放送でありながら高視聴率を連発していた。
と言うよりは、深夜放送だからこそ成功したのではないかと思います。

正直、この番組を土6枠で放送したらここまでの人気は出なかったと思われる。
土6は『ガンダムSEED』みたいな万人受けするエンタメ要素の強い作品が適当であり、『地獄少女』の様な「怨み」,「復讐」をテーマに据えるエンタメ要素の少ない作品は明らかに不適当。
事実、『あにいもうと』(二籠 第9話)の様な話(=近親愛、同性愛話)を土6でやった日にはピーチクエーが何を騒ぎ出すか分からない(笑)。

土6を意識して半端なグロを描かざるを得ず、圧倒的に作品自体の迫力を欠いた『BLOOD+』の前例を見れば分かるだろう。
『BLOOD+』も深夜枠で放送していれば、インパクトの強い作品になっていたかもしれない。

深夜放送『地獄少女』は深夜枠ゆえにある程度の自由演技が可能であり、制作者側もやりやすかったのではないかと思われます。

『地獄少女』成功の一つの大きな要因は「深夜放送」だったからというのが私の思う所です。