ソロモンは「変化」を望むシュヴァリエなのかもしれない。
20話感想。
◆なぜハジは黙秘するのか?
小夜の過去についてかたくなに黙秘するハジですが本当は彼女に「昔の小夜」に戻って欲しいと願っているのかもしれない。
ただ、今、(例の“約束”も含めて)全てを話してしまうと小夜の精神を崩壊させ得るだけの衝撃を与えてしまいかねないので黙秘し続けているのでしょうね。
彼が小夜に『戦って』と促すのも彼女が戦う事によって昔の記憶を呼び起こす可能性があると考えているからなのでは、と思う次第です。
◆カイの心境の変化や如何に?
注目なのがジョエルの日記を読み、渋い表情を浮かべたカイ。
今まで家族だと信じて止まなかった小夜との間に溝が出来つつある事は否めない模様。
やはり、現状、擬似家族の絆は崩れる寸前まで来ているのではないかと。
個人的には終盤に向けて崩壊した擬似家族の絆が再構築される過程を見たい所です。
この人間関係の再構築の過程を描き切れなかったのが某種作品だっただけに血+では丹念に描いて欲しいという想いがありますw
◆アンシェルの望む世界
「動物園」って私の所属する部署の別名じゃん(笑)、と突っ込みを入れておりましたw
アンシェルは同族殺しをする人間よりも同族殺しをしない動物の方が高等な生き物であると考えているのではないかと。
ゆえに、【始まりの場所】を「動物園」と名付けているのではないかと。
同族殺しをしない自分達も人間ではなくて動物の仲間である、と。
もしかしたらアンシェル達は人間を排除した翼手だけの世界を築こうとしているのかもしれない。
だから、人間を翼手に変える実験を続けているのでは、と(←米軍はその為の資金を調達する駒に過ぎないと見なしているのかもしれない)。
ゆえに、現状ではD67投与の翼手が見境無く同族も襲うので「失敗作」と位置付けられていると思う次第です。
◆花嫁 花婿
小夜がアンシェル達の花嫁でハジがディーヴァの花婿でありながらお互い敵対しているという皮肉な現実。
これは妄想ですが、この花嫁,花婿の関係は(何かしらの遺伝子的要因によって)小夜やディーヴァやシュヴァリエが生まれた時から定められた関係なのかもしれない。
普通に考えると花嫁を守るのは花婿のはずなのに、この関係では花婿が花嫁を殺そうとしていますからね(汗)。
この様な矛盾が生じた背景には小夜&ハジと(同族愛を遵守し人間等の他種族の存在を受け入れようとしない)ディーヴァ&シュヴァリエとの間で意思のすれ違いがあったからなのではないかと思う次第です。
そして、「翼手」という定められたカテゴリーからの脱却を図ったのが小夜とハジだったのではないかと。
そのタイミングで上手く小夜とハジを味方サイドに引き込んだのが赤い盾だったというオチなんじゃないかな。
そう考えると、人間と翼手の戦いの歴史は赤い盾+小夜&ハジとシュヴァリエ&ディーヴァの確執に端を発したのではないかと思う次第です。
◆同族殺しをするシフ
あっけなくソロモンに殺されたシフ。
彼らは同族である翼手殺しを平気でやってのけている事を考えてもアンシェル達にとっては邪魔な存在なのでしょう。
シフの考え方は生きる為には(同属殺しもする等の)「変化」を辞さないとする考え方なのでシュヴァリエではなくて人間寄りの考えです。
この点でシュヴァリエとシフとの間に対立軸が生じている感があります。
◆悩めるソロモン
兄さんの言葉は僕の意思でもあります
この台詞と共に苦渋の表情を浮かべたソロモン。
彼は本当は小夜を討ちたくないと思っているのでしょう。
その証拠に
僕は小夜に会いに行きます
と小夜に実際に会ってから、彼女を生かすか殺すかの決断を下したいと考えている訳なのです。
一つの意思を五つの体で分かち合うシュヴァリエにとってはチームワークを乱す様な勝手な行動は許されない。
チームワークを乱す様な事をすればカールの二の舞いですから。
しかし、小夜を討つ事に深い疑念を抱くソロモンは今後の展開次第でハジ同様に「シュヴァリエ」というカテゴリーからの離脱も有り得ると妄想する次第です。
以上、物語の外枠が固まりつつあると感じた20話感想でした。
20話感想。
◆なぜハジは黙秘するのか?
小夜の過去についてかたくなに黙秘するハジですが本当は彼女に「昔の小夜」に戻って欲しいと願っているのかもしれない。
ただ、今、(例の“約束”も含めて)全てを話してしまうと小夜の精神を崩壊させ得るだけの衝撃を与えてしまいかねないので黙秘し続けているのでしょうね。
彼が小夜に『戦って』と促すのも彼女が戦う事によって昔の記憶を呼び起こす可能性があると考えているからなのでは、と思う次第です。
◆カイの心境の変化や如何に?
注目なのがジョエルの日記を読み、渋い表情を浮かべたカイ。
今まで家族だと信じて止まなかった小夜との間に溝が出来つつある事は否めない模様。
やはり、現状、擬似家族の絆は崩れる寸前まで来ているのではないかと。
個人的には終盤に向けて崩壊した擬似家族の絆が再構築される過程を見たい所です。
この人間関係の再構築の過程を描き切れなかったのが某種作品だっただけに血+では丹念に描いて欲しいという想いがありますw
◆アンシェルの望む世界
「動物園」って私の所属する部署の別名じゃん(笑)、と突っ込みを入れておりましたw
アンシェルは同族殺しをする人間よりも同族殺しをしない動物の方が高等な生き物であると考えているのではないかと。
ゆえに、【始まりの場所】を「動物園」と名付けているのではないかと。
同族殺しをしない自分達も人間ではなくて動物の仲間である、と。
もしかしたらアンシェル達は人間を排除した翼手だけの世界を築こうとしているのかもしれない。
だから、人間を翼手に変える実験を続けているのでは、と(←米軍はその為の資金を調達する駒に過ぎないと見なしているのかもしれない)。
ゆえに、現状ではD67投与の翼手が見境無く同族も襲うので「失敗作」と位置付けられていると思う次第です。
◆花嫁 花婿
小夜がアンシェル達の花嫁でハジがディーヴァの花婿でありながらお互い敵対しているという皮肉な現実。
これは妄想ですが、この花嫁,花婿の関係は(何かしらの遺伝子的要因によって)小夜やディーヴァやシュヴァリエが生まれた時から定められた関係なのかもしれない。
普通に考えると花嫁を守るのは花婿のはずなのに、この関係では花婿が花嫁を殺そうとしていますからね(汗)。
この様な矛盾が生じた背景には小夜&ハジと(同族愛を遵守し人間等の他種族の存在を受け入れようとしない)ディーヴァ&シュヴァリエとの間で意思のすれ違いがあったからなのではないかと思う次第です。
そして、「翼手」という定められたカテゴリーからの脱却を図ったのが小夜とハジだったのではないかと。
そのタイミングで上手く小夜とハジを味方サイドに引き込んだのが赤い盾だったというオチなんじゃないかな。
そう考えると、人間と翼手の戦いの歴史は赤い盾+小夜&ハジとシュヴァリエ&ディーヴァの確執に端を発したのではないかと思う次第です。
◆同族殺しをするシフ
あっけなくソロモンに殺されたシフ。
彼らは同族である翼手殺しを平気でやってのけている事を考えてもアンシェル達にとっては邪魔な存在なのでしょう。
シフの考え方は生きる為には(同属殺しもする等の)「変化」を辞さないとする考え方なのでシュヴァリエではなくて人間寄りの考えです。
この点でシュヴァリエとシフとの間に対立軸が生じている感があります。
◆悩めるソロモン
兄さんの言葉は僕の意思でもあります
この台詞と共に苦渋の表情を浮かべたソロモン。
彼は本当は小夜を討ちたくないと思っているのでしょう。
その証拠に
僕は小夜に会いに行きます
と小夜に実際に会ってから、彼女を生かすか殺すかの決断を下したいと考えている訳なのです。
一つの意思を五つの体で分かち合うシュヴァリエにとってはチームワークを乱す様な勝手な行動は許されない。
チームワークを乱す様な事をすればカールの二の舞いですから。
しかし、小夜を討つ事に深い疑念を抱くソロモンは今後の展開次第でハジ同様に「シュヴァリエ」というカテゴリーからの離脱も有り得ると妄想する次第です。
以上、物語の外枠が固まりつつあると感じた20話感想でした。