とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

ギャグに栄光あれ

2006-11-30 12:36:24 | 地獄少女
シリアスな話が多い『地獄少女』シリーズにおいてギャグ話は貴重だ。

私が推薦するギャグ話は

・汚れたマウンド(第3話)
・ひび割れた仮面(第7話)
・地獄少女 対 地獄少年(第20話)
・地獄への暴走(二籠第5話)


です。

『汚れたマウンド』のターゲットの名前は巨人の星と鉄人を足して2で割った花笠守。
この時点で既にギャグですが、彼が地獄のマウンドに上がり花笠コールの嵐に包まれる際に…

花笠!花笠!花笠!花笠!
…人殺し!人殺し!人殺し!人殺し!

と、人殺しコールに変わる様に爆笑してしまいました。

その他にも、一目連の仕掛けた目玉のボール,全然似合わない骨女のケバケバチアガール姿,輪入道の味のある審判等、爆笑要素満載。
仕置シーンのギャグ度では前作最高峰と言えるかと。
しかし、話自体はシリアスを貫いており、ギャグとシリアスを見事にマッチさせた制作者側の手腕に拍手ですな。

『ひび割れた仮面』はそのタイトルも去る事ながら内容も小気味良いギャグタッチで良かった。
依頼人の人格の使い分けは特に爆笑もの。
本性を表したシーンには笑い転げました。

このクソババア!!
残念です…クソババアだなんて…そんな悲しい事言わないで

残念です…こんな事になって本当に残念です…

残念で済むかバーロー!!

マジでオモレー(爆笑)。

『地獄少女 対 地獄少年』はタイトルの時点で完全にギャグですが、閻魔あいと渡り合う力を持つ地獄から復活した少年ジルとの地獄対決は必見。

イッペン死ンデミル?
また…だろ…?

の台詞の応酬に爆笑しましたw
しかし、ジルは両親に殺された時、なぜ地獄に落とされたのかが未だ謎。

『地獄への暴走』は二籠の感想でも書いた様に「涙無し 爆笑あり」の傑作です。

今作でもシリアス路線で押し進めながらもギャグも織り混ぜた展開を期待する次第です。

地獄少女パロその10 『コード地獄反逆の閻魔』

2006-11-28 21:26:25 | 地獄少女
◆閻魔が生まれた日
あの日から私はずっと嘘をついていた…
生きてるって嘘を
名前も嘘 性別も嘘 顔も嘘… 嘘ばっかりよ
全く変わらない台詞に飽々して…
でも 目立つって欲望だけは諦める事ができなくて
だけど手に入れたの…美顔を…
だから!

◆地獄流し
ユーフェミア「兄の仇!糸を解きますわよ!」
ルルーシュ「ふっ…どうした?早く解けよ。それとも気付いたか?解いて良いのは解かれる覚悟のある奴だけだと!」

ユーフェミア「このぉぉぉ!」
ルルーシュ「何だ…最も愚かな策を選んだか…あっさり糸を解くとは…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!そこの女…全力で私を生かせ!」

閻魔「イッペン…生キテミル?」

ルルーシュ「どうだ。見たか!」
ユーフェミア「どうして…」
ルルーシュ「君の父上が悪いんだよ…はははっ!死んでくれ」

骨女「そいつ…本物じゃないよ」
ルルーシュ「何!?」

閻魔あい(本物)「闇に惑いし哀れな影よ 人を傷付け貶めて 罪に溺れし業の魂…イッペン 死ンデミル?」
ルルーシュ「馬鹿な!うわぁぁぁ!」

ユーフェミア「ふふふ…ギアスを使われる事を見こしてわたくしが雇った整形性転換美少女よ!恐れいったかしら」

偽閻魔「ヒャッペン 顔削ッテミル(キラリ☆)?」

ドラマ 地獄少女 4話感想 『逢魔の石砌』

2006-11-26 14:51:09 | 地獄少女

Fカップの貫禄を見せつけましたなw
純粋におもろかったわ。
4話感想。           

◆Fカップ相手に… 
お父さんジュース出して
あぁ
えぇ! ジュースって言ったのに  
乳がでかくなる
 
セクハラ!
親心だよ      

Fカップ相手に狙ったかの様なベタ演出。
アニメ版でもあったシーンですが見事に再現されましたな(笑)。
紗綾が若干嬉しそうな顔をしながら、応対しているのは自分がFカップという自負(余裕?)ゆえなんだろうか。 

ってか、これ以上、でかくなったら子役続行不可能ですわ。
どんなものを食べたらこんなになるのかを知りたいね。

しかし、ドラマ版ではちゃんと一の事を「お父さん」と呼んでいますね。
精神的には更に大人びているという設定なのかも。               

◆柴田一           
柴田一は「らしい」キャラだったな。
このキャストは成功かと。
チョビ髭はグッド。いかにも、って感じ。

◆稲垣             
アニメ版で地獄へ流された稲垣編集長が復活です。
てっきり、彼がターゲットかと思っていたが、今回は悪徳政治家の事件追及に全力を注いでいる模様。 

しかし、 『(デッチアゲ記事を)作れ』とまで言っておきながら『俺達は所詮弱者なんだよ』と記事掲載を断念するのが意味不明。

そんな短期間で賄賂が転がり込んでくるものなのか。
ってか、賄賂を受け取っている時点でこの男も政治屋と同罪ですわ。

◆幻視             
つぐみの幻視もきっちり再現。
ドラマ版でも幻視を通して閻魔あいと心を通わせる事が物語を進めるミソになりそう。

◆柴田の心境       
真由美は突然奪われたんだ そんな気持ちあんたなんかに分かるかよ!?             

結論を言えば、柴田には「分かる」んですよね。
妻を失い、他者に怒りの矛先を向けられず、自分を責めるしかない柴田の喪失感たるや計りしれないものかと。

そして、彼は早くも今回の話で復讐を為そうとする依頼人を止めようともした。
ここから閻魔あいと柴田一の長い戦いが始まるのでしょう。

以上、柴田親子登場で物語が濃くなってきたと感じ得た4話感想でした。


地獄少女 二籠 8話感想 『偽地獄通信』

2006-11-26 14:26:47 | 地獄少女 二籠(感想) 

あんた…怨まれてるらしいね 馬場翔子先生…? 
えぇ その様ね

愛に鞭 時代じゃないのかもよ        
誰かが地獄通信を使って私を貶めようとしているわ 一体誰が…?

それ…本物じゃないよ 

【依頼人】?       
【ターゲット】馬場翔子
                 

よく考えるねぇ…。
おもろかったな。

スパルタ馬場翔子の生徒への「愛」が、閻魔あいのきくりへの「愛」とリンクするのは演出の巧さゆえか。
8話感想。

◆◆あいときくり◆◆
やめなさい…きくり 

今まではどちらかと言うときくりの行動を傍観していた閻魔あいだが、ここに来てきくりを叱ったりと、積極的に介入し始めました。
このあいの「叱り」が今回の馬場翔子の「叱り」とリンクするのは巧いですな。

ゆえに、閻魔あいはきくりを成長させようとしているのではないかと思う次第です。           

◆◆女〇の教室◆◆ 
私達が生徒に厳しく当たるのは立派な社会人になってもらいたいから                 

まんま『女〇の教室』ですなw
一見、生徒に厳しく当たっている様に見せかけておいて意図は全く違う。
自分が嫌われ者になってでも生徒の成長を願っている、と。      

私も社会人になって分かったが、厳しく言ってくれる人は絶対に必要だ。
叱られる時は嫌な気持ちになるが、後になればそのありがたみを理解できる。

「死ね」やら「ぶっ殺す」やらわめき散らす「愛」の無いキチガイは御免ですけど(笑)。   

◆◆馬場翔子 愛の形◆◆                 
あなたは教師として絶対に許されない事をやってしまった
自分の生徒を犠牲にしようとした事…
           

偽地獄通信を利用して生徒をダシにしてきた栗山真美の名前を本物の地獄通信に書き込む馬場翔子。
栗山真美の行為によって家族を失ったという私怨があるとは言え、教師としての信念を貫いた上での決断だったと思います。                                     

こんな事 頼むのおかしいかもしれないけど できるだけ苦しまない様にしてあげて
一応 教え子だから
    

あんたは人間の鏡だよ、と。
ただ、地獄に流す以外の方法もあったのではないかとは思う次第。
ここの所が馬場翔子の【愛の限界】を表現したんじゃないかな、と。

◆◆閻魔あい 愛の形◆◆                 
さて、今回の話では閻魔と馬場をリンクさせたと思うのだが、今後、閻魔あいがどの様にきくりに「愛」を注ぐのかが興味深い所です。

何か閻魔あいときくりには壁を作らざるを得ない因縁(障害)がありそうな感があります。
それを乗り越えて【壊れない愛の形】を如何にして結実させるのかが『地獄少女二籠』の話のポイントになるのでは、と妄想する次第です。         

次回は美形の兄に嫉妬し自分の容姿に自信が持てない妹の巻き起こす愛憎劇の模様。
そして、兄弟話に絡むのは勿論、一目連です、と。
期待大ですな。

以上、8話感想でした。


コードギアス 反逆のルルーシュ 8話感想 『黒の騎士団』

2006-11-25 17:49:45 | コードギアス 反逆のルルーシュ
ルルーシュって今時珍しい独裁型主人公だね。
ダーティヒロイズムだな、と。

◆感情
コーネリアがユーフェミアを溺愛しているという感情を利用したルルーシュ。
この演出はルルーシュがナナリーを溺愛しているという感情を利用される事になる伏線なのではないかと妄想する次第。
現に今までの彼は理より情で動いていますからね。

◆日本解放戦線
こいつらがルルーシュの駒になるかと思っていたが、ハズレだった様で。
ただ、草壁以外の連中は駒として利用される可能性アリです。
無論、これはブリタニア側にも言える事でしょうけど。
ゆえに、日本側とブリタニア側でルルーシュに共感する人間が黒の騎士団に参加する事になるんだろうな。

◆正義の味方
ルルーシュは「弱者」の為に戦うという大義名分を掲げた。
それが果たして正義と言えるのか?と真の正義を問い正そうとする制作者側の意図を汲み取れますね。
彼のこの行動の裏に大義名分を掲げて戦う事によって己のアイデンティティを見出そうとしている「偽り無き素の自分」が見え隠れするのが皮肉ですな。

彼はそれだけブリタニアから「弱者」として切り捨てられた事に激しい憎悪を抱いているのでしょう。
ゆえに、「弱者」の為に戦う「強者」として君臨する事が自身のアイデンティティを見出す最大の動機付けになりますよ、と。

しかし、ルルーシュの考えには共感できないな。
力は使い方によっては善にも悪にもなるのに【強者=悪】と頭ごなしに決めつけ、平等を押し付けている様に思えるぞ。
そのくせ、自分は力を持っている。
彼が自身の矛盾を理解する日は来るのだろうか。

次回は総集編?過去編?楽しみですな。
以上。

愛は金を越えた

2006-11-23 14:57:40 | プロ野球

11.6黒田残留宣言。
広島カープファンにとっては忘れられない日となったであろう。

恥ずかしながら、私は黒田投手が広島に残留する可能性は0に近いと思っていた。
何せ、FA宣言していれば、巨人,阪神,西武,ソフトバンクにメジャー11球団を巻き込んだ史上最大の大争奪戦になる所でしたからね。
インフレ的状況のFA市場においては広島の様な資金力の無い球団は絶対的に不利。

広島は4年12億の契約で黒田を引き留めたが、巨人や阪神の様な金満球団ならば4年20億は出していたかもしれない。
札束で顔を引っ叩けば、ほいほいと移籍してくれますよ、と。
特に黒田は大阪出身という事もあって阪神とは相思相愛だと思われていた。
広島出身の金本ですら、金に目がくらんでほいほいと阪神に移籍している。

金本移籍時の阪神の監督は星野仙一だったのだが、こいつが松井秀喜の大リーグ移籍決定時にマスコミにほざいた台詞が爆笑ものである。     

巨人よ、4番バッターを取られる気持ちが分かったか!?               

って、お前も同じ事やってるじゃん(笑)。
この男の矛盾した言動には怒りを通り越して呆れる以外に無い。

その年、阪神は金本の活躍もあって優勝したのだが、マスコミがいくらもてはやそうが、私はこの優勝を絶対に認めない。
単に阪神には金があっただけ。ただそれだけ。
史上最低の優勝だったと思う。
星野仙一は落合博満の爪のあかを煎じて飲んだ方が良いよ、マジで。

と、今更こんな事を言っても始まらない訳ですが、選手を横取りされる立場の側の人間はこの様なやるせない感情を抱いているのです。
それだけに黒田の残留宣言に感動も一潮であった。       

昨今のFA市場においては超異色の結果になったが     

愛は金を越えた

の一言に尽きるかと。
残留を呼び掛けるファンのメッセージが書き込まれた大型旗を持参して残留会見に臨む姿がまた感激ものでしたね。

カープの宝はこれからもカープと共に…


絆の崩壊と構築

2006-11-22 12:58:35 | 地獄少女
前作、『地獄少女』では絆の崩壊と構築の対比が裏テーマとしてあったのではないかと思う次第。

第11話では家族の絆を崩壊させられ復讐に手を染めた依頼人が『壊れたものはもう元には戻らないんだ…!あんたにも家族はあるだろう…分かるはずだ』と一に問掛け、第23話では男子生徒に人形を壊された女子生徒が『そうだ!鈴木を地獄に流して貰おうよ。だって壊しちゃったんだから許せる訳無いじゃない』と言っております。

こういった何気無~く伏線を張るのが『地獄少女』のお家芸かと。

そして、25話をかけて語られた【罪は許されないもの,絆は必ず壊れるもの】という観念を土壇場でうっちゃったのが柴田親子の体現した絆の再構築シーンでした。
25話までの演出は全てラストの柴田親子の「許し」と「愛」を引き立てる為のミスリードだったという事を考えると脱帽してしまう次第です。

このシーンの直前で号泣して懺悔する柴田に対して閻魔あいが…

今更謝っても遅いわ
起こってしまった事はもう取り返しがつかない
糸を解きなさい 私が怨みを晴らしてあげる…!


と言っている事からも、今までの流れが完全なるミスリードであった事が分かります。
このシーンで閻魔あいの声が震えていたのが印象的でしたね。
今作、『二籠』では前作の裏テーマであった「絆(愛)」をメインテーマとして描こうとする趣きがある事を考えても、【合わせ鏡の二籠】とは巧く言ったものか。

実は前作は今作を引き立てる為のミスリードでした、というオチだったら万歳するしかありません(笑)。
しかし、今作の放送決定が前作中盤辺りだった事を考えても可能性は十分あるかと思う次第です。
ってか、本当にやってしまいそうで恐ろしくもあります。

ドラマ 地獄少女 3話感想 『嬰児の夢』

2006-11-19 17:25:49 | 地獄少女
やる時はゴムを付けましょう。そんだけ。
3話感想。

◆愛憎
依頼人に全く同情できなかった。
確かにターゲットのやっている事は最悪だが、こうなる事は最初から明白だった。
と言うよりは、想定内だろ。
ニューコールで子持ちユーザーをゲットする事自体、超至難の業。

ってか、ゴムくらい付けろよ。
過去に2回も中絶しているなら、それくらいの機転は利くだろうて。
一番の犠牲者は避妊措置を取らなかったせいで死んだ子どもなんじゃないのか。
嬰児の夢とはこの事か、と。

◆Fカップつぐみ降臨!!
内容的には見る所が全く無かったので、今回の話はラストシーンのFカップ降臨が全てだったんじゃないかと思う次第(笑)。
やっぱりFカップにランドセルは似合わんわ、マジで(笑)。
どう見ても不釣り合い。

他の子役はいなかったのか(汗)。
ってか、まさか7歳という設定では無かろうな。
どう見ても超高校生級の体格だぞ。

後は演技力に期待するしかないですな。
登場の仕方はアニメ版と全く同じなので似た様な展開になりそうな予感アリ。
と言う事は、ラストシーンはFカップの抱擁か!
見てのお楽しみですな。

サイナラ

地獄少女 二籠 7話感想 『絆』

2006-11-19 16:45:40 | 地獄少女 二籠(感想) 

名前は?           
茂木恵美           

何がそんなに辛いんだい?               
お兄ちゃんが死んで うちは変わっちゃった どんどんおかしくなっていくの…お母さんもお父さんも…       

本当に良いのかい? 
お願い…あの人を地獄へ流して           

怨み聞き届けたり   

【依頼人】茂木恵美 
【ターゲット】茂木和子
                 

あまりにも生々しくてかなりヘコミました。。。
絆が壊れていく様の描き方がこれまた克明かつ秀逸。
ゆえに後味も最悪に悪い(笑)。
7話感想。                              

◆◆マスコミ◆◆   
今回の話のマスコミの描き方は巧かった。
事件が起こった当初は大々的に取り上げるが、時が経つに連れて風化してしまう、と。
それに伴う当事者の追い詰められていく心境の変化の描写もまた巧みだったと思う次第。   

◆◆怨みの対象◆◆ 
和子は怨みの矛先を向ける相手を探す事に必死だった。
そうしなければ、達也の死は無駄になってしまう。
自分の感情のぶつける対象が無くなってしまう、と。

そして、彼女の達也の死に対する執着は己の視界を狭めさせ大きな悲劇を呼ぶ事になるのです。

◆◆一目連の過去を探る◆◆
さて、2話に続いて再び依頼人に積極的に絡んだ一目連。 
2話では過去に起こった事件であろう「刀と女性」を回想していましたが、今回の話も過去の事件とシンクロした模様。
そこで、2話と今回の話の共通点をまとめてみると     

①依頼人が若い女性
②家族絡みの事件   
③家族の一人が家族のもう一人に対して地獄に流したい程の憎悪を抱く              
④依頼人は苦渋の決断の末に糸を解く 
⑤依頼人は死後地獄に流される事を完全に受け入れている
   

といった所かと。   

これを一目連と刀と女性に置き換えて考えてみると…

一目連=家族の一人 
女性=一目連の家族の一人(見た目から考えて姉か妹)         
刀=黒藁人形
       

になるかと。       

仮に、一目連が自分と依頼人をシンクロさせていると考えると… 

①事件を起こした張本人は一目連   
②一目連の家庭内で起こった事件       
③一目連が姉(妹)に対して地獄に流したい(=殺したい)程の憎悪を抱く           
④一目連は苦渋の決断の末に刀を振り下ろして姉(妹)を殺す
⑤一目連は死後地獄に流される事を完全に受け入れる
                 

となるのですが…(汗)。

一目連が地獄の底で閻魔あいに救われた事実を考えると有り得ない話でもないかと思う次第。
今の一目連の風貌は地獄に流された(=死んだ)時の風貌と変わらないでしょうから、姉(妹)を殺した直後に自害したか殺されたとも考えられます。
⑤を考慮すると自害した可能性が高いのですが…。

何らかのいざこざで姉(妹)を殺して自分も死に、姉(妹)を殺した「罪」に対する「罰」として地獄に流されたというのならば、つじつまが合います。               

逆のパターンで、一目連が姉(妹)に殺されたという可能性もあるのですが、それはそれで恐ろしいですな(汗)。
ただ、その場合は一目連が地獄に流される程の罪を犯している事が前提となる訳ですが。

一目連の過去については物語が進むに連れて明らかになっていくかと思いますが、今作の核となるメインテーマと深く絡んできそうな感がある次第です。           

◆◆孤独◆◆       
お母さんにはお兄ちゃんしかいないの
お兄ちゃんだけいればいいの
お母さんにとって家族はお兄ちゃんだけなの
 

兄が居なくなって改めて実感した母の兄に対する強い愛と自分に対する愛の無さ。

頑張ってきたのに… 
一生懸命お母さんが喜ぶと思って頑張ったのに…!
         

自分なんて居ても居なくても同じ。
家族の中で居場所が無い事を悟った恵美は生きている自分との絆より死んだ兄との絆を深めようとする母を地獄に流す為に兄の遺した黒藁人形の糸を解きました。

しかし、黒藁人形って依頼人が死んでも有効なのか。
あの状態のまま化けている一目連はさぞ苦痛だった事だろう(笑)。

◆◆愛よ何処へ?◆◆
うふっ…変なの     
みーんな揃ってるのに!
いただきます!
   

消えた母を探して家を出た父の居なくなった食卓には4人分のご飯と恵美だけが座っていた。
彼女も母と同じ様に消えた者達との絆を深めたい意思があるという描写だと思うのですが、父が愛していたのも恵美ではなくて和子だったというのは皮肉なものですな。

いびつながらも、保たれていた茂木家の絆は達也の死という亀裂が入った事によって粉々に砕け散ったのです。
絆の強弱は苦しい時にこそ真価が問われると思うのですが、茂木家の絆は苦しい場面に置かれれば砕け散ってしまう程度の絆だったという事なのでしょう。
これも一つの【愛の限界】である、と。

今作で描き続けられている【愛(絆)は必ず壊れる】という描写は恐らくミスリードでしょうから、作中では落とし所として【壊れない愛の形】の描写が為されるのではないかと思う次第。

前作で【罪には罰を与える事が正義である】というミスリードから、最終的には【罪を許す】というオチに昇華させた事を鑑みた上での私的妄想です(笑)。     

以上、7話感想でした。