とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

BLOOD+ 最終話感想 『ナンクルナイサ』

2006-09-24 13:29:07 | BLOOD+
この話も最終回だと思うと感慨深いですな。   

◆生きる意味
自分は何者なのか?
自分はなぜ生きているのか?

その答えを得る為に旅に出た小夜。
そして、得た答えは『明日の為に今日を生きる』という事。
どんな困難が待ち受けていようとも、今を懸命に生きてさえいれば何とかなるさ、幸せな未来を掴む事ができるさ、と。

自分の存在意義に疑念を抱き「死」を望んでいた彼女が初めて「生」を望んだのです。
真の幸せを得る為に。

個人の謎に始まり個人の謎の解決で幕を閉じた今作。
全体的な流れとしては悪くないのですが、もう一捻り欲しかった所です。

個人的には「眠り続ける小夜の目覚めを待ち続けるハジ&カイ」という構図が好き。
生きる意味をテーマに掲げ描き続けたBLOOD+、一年間楽しませてもらいましたよ。

BLOOD+ 49話感想 『二人の女王』

2006-09-17 15:52:54 | BLOOD+

生きるって何だろう?
49話感想。         

◆ディーヴァの嫉妬 
姉様はずるいよ     
自分だけ人間扱いされて                 
自分だけ幸せで     
自分だけ楽しくてさ…

『小夜さえ居なければ』という想いがディーヴァの中には常にあったのでしょう。
ディーヴァが小夜を殺そうとする理由は小夜への激しい嫉妬なのでしょうね。

ゆえに、彼女も自分と小夜とを比較して自分の存在意義に苦悩していたのではないかと思う次第です。   

◆絶望を知った小夜 
私はあの日からあなたを殺す為だけに存在する事を許されてきた 

ディーヴァを討つ為だけに生きてきた小夜。
しかし、自身の最大の望みであるはずのディーヴァの死を目の当たりにした彼女の心は逆に絶望のどん底に突き落とされました。
今回の話で絶望を知った彼女の最終回の行動が楽しみですな。

流れ的には 
                
生きる目的の追求        
        ↓            
生きる目的の達成による絶望感                 
        ↓            
今を生きる路線への転向
                 

というのが普通ですが、カイが一枚噛んできそうです。

また、ディーヴァの子を生かすか殺すかでも小夜の今後が大きく変わりそうですな。
ディーヴァの子を生かす=翼手を認める=翼手である自分を認める=自分は生きても良い
という風につながり、小夜が生を貫く可能性もある。

逆にディーヴァの子を殺すとなると小夜が死を選ぶ可能性が跳ね上がる訳なのです。               
この展開だとどちらになるかはほぼ決まった様なものですが。   

以上、感想終わり。


BLOOD+ 48話感想 『摩天楼オペラ』

2006-09-10 18:02:59 | BLOOD+

おぉ、流れ的には良い感じですぞ。
48話感想。                 

◆世界レベルの悲劇 
個人レベルの悲劇はシフで描写しておいて、ラストは世界レベルの悲劇を描く意図が見受けられます。
それでこそ、世界を舞台としたBLOOD+のあるべき姿かと。         
アンシェルと小夜の会話でその事が端的に分かった訳ですが。

しかし、最後の最後にテーマが墜落しそうで怖くもありますねw   

◆人に依存して生きる翼手               
戦争を起こしているのはあくまで人間だ
愚かな人間の業が我々に生きる場所を与えてくれている
           

つまり、翼手は人間無しでは生きていけない存在だという事。
それもそのはず、翼手も元は人間の手によって生み出されさたのだから。
ゆえに、彼らは人間の創る世界と同じ方向に歩を進める必要があった。

しかし、世界が翼手で満ちるとなると話は違ってくる。
翼手は人間に頼らず自らの意思で生きていかなければならなくなる、と。
ディーヴァが自らの意思で自らの望む世界を創る「自由な存在」になる事がアンシェルの望みなのでしょう。

もはや、自己満足の領域に入っている訳ですが、そういった世界を創る事を助長していたのが人間達だったという事を考えると、彼の発言はあながち的を外れてはいない様に思う次第。
それを聞いた小夜のリアクションも興味深かった訳ですが。

◆それでも戦う小夜 
私達はこの世界に現れるべきじゃなかった
だから私達はあるべき場所へと戻るのよ
   

あるべき場所とは死後の世界の事を指すのでしょう。           
現状の小夜はディーヴァを討って死ぬ覚悟なのでしょうね。

私としては小夜やディーヴァが居なくなったとしても世界は何事も無かった様に回り続けるというオチもアリかと思います。
永遠の時を生きながらも結局、希望のある世界を創る事はできず人間に依存せざるを得なかったという悲劇的なオチな訳ですが。

しかし、この物語はパクリなのではないかと思うくらい某戦争ものエログロOVAと似た展開だぞ(笑)。
絶望の歌を奏でるディーヴァの歌が最後に世界を救う歌なんかになったら正に完全なパクリになる訳ですがw 

以上、ラストスパートで追い上げを見せてきたと感じた48話感想でした。


BLOOD+ 47話感想 『全ての血を越えて』

2006-09-04 12:26:34 | BLOOD+
世界を変えられなかったソロモン(絶望の象徴)と世界を変える可能性を秘めたディーヴァの子(希望の象徴)ですか。
47話簡易感想。

もっと早くあなたが小夜と会っていたなら この世界は変わっていたのかもしれないわね

世界を変える事のできなかったソロモンには虚しく響く台詞でしょうね。
彼が生きていても死んでいても世界は変わる事無く回り続ける、と。
結局、血の宿命に叶わなかった彼の絶望が描かれましたね。

そして、皮肉な事に彼と対照的に世界を変える可能性を秘めているのがディーヴァの子ども達。

この世には僕にひざまづく者達と僕を殺そうとする者しかいなかった
でもこの子達は何か別のものを与えてくれる
この子達はどんな世界を創るんだろう?


ジェイムズも言っていた様に絶望・死といったネガティブなモノを望んでいたディーヴァの中に“希望”の二文字が生まれたのではないかと思う次第。

流れ的には個人レベルの悲劇から世界レベルの悲劇に傾いてきているので良い感じだと思いますよ。
以前から、『俺達のいる世界』などで世界レベルの悲劇を描こうとする趣きはあった訳ですが。

ただ、残り話数でまとめられればの話ですけど。

小夜やディーヴァが消えても世界は変わらずに回り続ける。
そんな悲劇的な落とし方もアリだと思う次第です。

BLOOD+ 46話感想 『あした天気になあれ』

2006-08-27 14:21:47 | BLOOD+

小夜の健気さにちょっと泣けた。                             

◆ちょいと苦言     
この作品はテーマ性に関しては高いレベルなのだが設定が薄すぎる。
サンクフレシュの薬品を第三世界にばらまきディーヴァの歌声で人間を翼手化させた所でコープスコーズを送り込むなんて素人でも考えられる様な単純な発想でありプロの為政者の政策ではないだろ(笑)。
こんな事に感心しているルイス達が分からん。

こんな事、普通のジャーナリストがちょっと動けば真相を解明できる様な事なんじゃないのか。
事実、空軍基地の感謝祭ではディーヴァの歌声で翼手化する人間も居たのだから。
それとも、この時代のジャーナリズムは地に落ちたのですか?
こういう事を追求するのが岡村記者の役回りなんちゃうんか?                 

だから、世界観がぼやけてきて個人レベルの悲劇演出に注力するしかなくなるんですよ。
それはそれで悪くは無いのですが、これでは壮大な世界観を描けるはずがありません。 
それならば、最初から世界を駆け巡る冒険活劇にするべきではなかったと思う次第。
まぁ、今更言っても始まりませんけどw     
   

◆自己嫌悪と自己犠牲の果てに      
ハジ…
約束して欲しい事があるの         
私が全てを終らせたら…
あなたの手で私を殺して…
                 

長々と引っ張ってきた約束の内容がようやく明かされましたね。 
予想通りだったので驚きも全く無いのですが、これでこの物語の大団円が鮮明になってきたと思う次第。

落とし所としては、下の記事でも書いた様に、自分の存在に疑問を抱いていた小夜が、己の居場所を見つけて「生」を貫くか、自分は生きるに足らない人間だと悟り「死」を選ぶかのどちらかなのです。                 
ってか、この約束が為されるENDの方が意外性があるぞw

◆ハジとカイの想い 
誓います
最期の日が来るまで私はあなたを守ります
そして あなたが死を望むのであれば私はこの手であなたの明日を奪いましょう
 

ハジも本当は約束を果たしたくないと思っているのでしょうが、主人の望みを受け入れるしかないので苦しい立場ですな。
唯一の希望はカイの力で小夜が「生」を貫く方向に感化される可能性があるという事。
また、OP&ENDでも描かれている様にディーヴァと小夜が歩み寄る可能性もある。

小夜がディーヴァの存在を認める事は翼手である自分を認める事にもつながる訳ですからね。
自身の存在を認める事ができれば小夜の中に「生きる力」が構築され、彼女が「生」を貫く方向に転換する可能性も十分にあると思う次第です。       

以上、いよいよクライマックスに突入してきたと感じ得た46話感想でした。


BLOOD+ 45話感想 『手のひらを太陽に』

2006-08-22 11:57:16 | BLOOD+

ちょいと時間が無いので簡易感想で。     

今回のシフの行動は個人的にはまっとうだった様に思う。
今回の話の最重要ポイントはジェイムズの言動です。
彼はシフに対して   

絶望だ
君達の存在が私に絶望をもたらし
君達の不完全であるがゆえの醜さが愛する者から私を遠ざけたのだ
 

と、シフを苦しめる理由を明かしたのですが、彼はシフを共損関係に陥れたいだけであり、彼の現状は絶望でも何でも無く喪失感に起因する一時の失望に過ぎないんですね。
彼は肉体を入れ換える事で永遠の命を手にしている訳であり自分が自分であるという事を捨てているのです。
逆にシフ達は肉体も魂も一つであると主張し【自分が自分である為】に「死」を選んだ。 
つまり、ジェームズの様に自分が自分でなくなったとしても生き続ける事とは逆の生き方をシフは望んだだけの話なのです。

シフの最期の会話である…   

モーゼスやったな   
やった…?         
俺達は凄い事をやったじゃないか      

という会話もどういう意味かと言うと『あぁよくやった』,『あぁよく生きたな』という意味なんですね。     
自分が自分である事を捨てて生きるより自分が自分である為に「死」を選んだ彼らの考えには共感できるものがあります。
ただ(共感はできるものの)物語として見ると、個人レベル程度の悲劇で視聴者のカタルシスを満たそうとする所に演出の安っぽさを感じてもしまいます(笑)。     

私としては、自分が自分である為には【自殺=悪】とはならないという見解です。     

ちなみに、シフで唯一生き残ったルルゥが可哀想であるという考えはこの作品においては全くのナンセンス。 
なぜなら、BLOOD+では【存在そのものが憎悪の対象になる】という事を描写しているのですから。
小夜とディーヴァの関係は正にその事を端的に表していますね。


BLOOD+の展望

2006-08-18 20:12:32 | BLOOD+
プロダクションIGの社長の話によると、BLOOD+は放送当初、「戦争」を真正面から捉える作品にしようとしていたらしい。
「BLOOD」=「金」という意味であり、戦争を動かしているのは金であるという現実を描写しようとしていたらしいのだが…。

確かに、序盤では米軍が絡んだりしていたのでその趣はあったが、現状ではその描写はかなり薄れてきているように思えます。

ただ、作中テーマであるとする「生」,「死」,「愛」の描写は為されているかと。
特に「生」,「死」の描写は秀逸ですな。
何せ、主人公が自殺願望(=『殺してね』約束)を口に出すくらいですからね。
殺伐とした現代社会で生きる現代人には共感できる内容ではあると思う次第。

また、社長曰く、

最終回にもっていくまでの、5、6話くらいが、これが最終回じゃないかと思えるくらいものすごい展開です。これは視聴者にとってはたまらないというか。本当にこれは、言えるんだったら言いたいですね。見ないと損しますよ。常に度肝を抜かれます。

らしいので、残りの話に期待ですね。

この物語自体、【個人の謎(=自分は何者なのか?,自分はなぜ生きているのか?という謎)】を入口にしているので必然的に出口も【個人の謎の解決】で締められるべきです。

自分の存在に疑問を持ち自分探しの旅に出た主人公が、自分の居場所を見つけ「生」を貫くか、自分は生きるに足らない人間だと悟り「死」を選ぶかのどちらかが物語の出口になるのが普通なんですけどね。

社長の言うように予測できない「ものすごい展開」が繰り広げられるならば、私のような凡人の予想を覆してくれる事を期待したいところです。
ただ、話の筋の通らない展開を「ものすごい展開」であると位置付けるのであれば、種の時のように激しい愛のツッコミを入れますけど(笑)。

BLOOD+ 44話感想 『光の中に』

2006-08-15 17:51:30 | BLOOD+
絆と生きる意味の関係が絶妙に描かれていましたね。
44話感想。

◆絆と生きる力の関係
他者との絆は自身の生きる力の源泉となる。
かつて、カイとイレーヌはその事を証明した。

カイとの絆を構築したイレーヌは28話で

カイは私を道具ではなく人として認めてくれた
だから私も もっと生きていたいって…

と述べた。
自身の存在意義を見失っていたイレーヌが生を強く望んだのです。
つまり、イレーヌにとってはカイとの絆の構築が生きる力を芽生えさせる要因になったという事なのでしょう。

人は他者から承認を得る時、生きていると実感する事ができる、と。
誰かの思い出になるという事も他者から自分が認められたという証なのです。
自分が生きてきた証を「思い出」という形で他者の中に残すという事は、他者との絆を構築するという事に他ならない。

カルマンはその事を悟り、モーゼスは受け入れられなかったというだけの話なのです。

◆誰かの思い出になるという事
だけど気付いたんだよ
自分の中に仲間がみんな生きている事を
みんな 俺の思い出の中に生きていたんだ


カルマンは死しても他者の中で「思い出」という形で生きる事ができるから死の恐怖から免れ、死を選ぼうとした。
彼は死しても絆を絶たれる事は無いという考えを持っているんですね。
ゆえに、自分が限りある命を持っているという変えられない事実を直視する事ができるようになったのではないかと。
自分の死から目を逸らさず直視する事で輝かしい生きた証を残す事ができる、と。
個人的に彼の考えには共感できるものがあります。

その彼の考えに猛反発したのがモーゼス。

◆孤独を恐れるモーゼス
馬鹿…!
君は僕が助ける!
僕と生きるんだ!
思い出なんかにさせてたまるか!!


モーゼスはカルマンとは逆の考え。
死ぬ事で絆が構築される事など有り得ない。
生きていなければ意味が無い、と。

ルルゥがそうだったように彼も「もしかしたら自分達はソーンが表れずに死なないかもしれない」と“死”から目を逸らせていた感があったのかもしれません。

しかし、今回のカルマンの行動で彼は自分達が呪われた身体を持つ生物であると実感してしまった。
現状の彼の考えは「自分達は不幸な生物」といった風に己の存在を受け入れる事ができないでいると思う次第。
だから、最大の恩人であるはずのカイにも【自分達とは違う】として牙を向ける事ができるのではないかと。

モーゼスも一時は限りある命を持つ己の宿命を受け入れていましたが、実際に同じ種族の仲間との絆が不可抗力で断ち切られる瞬間を目の当たりにしたくはないとする気持ちが強くなったのでしょう。
その心境の裏には己の宿命を呪い孤独を恐れる感情があるのでしょうけど。

◆カイは命を差し出すか?
この流れでいくとカイがあっさりモーゼスに命を差し出しそうなのですが(汗)。
『良いよ。お前の好きにしろよ』みたいな。
生きる力を持つカイにとっては死を直視する事は恐怖ではないように思える次第。

仮にそうなった時、モーゼスの中には激しい疑念が生まれそうです。
『彼は自分達が最も恐れているはずの“死”が怖くないのか?』と。
そして、カイの潔さに感化されたモーゼスは一時の激情に駆られ短絡的な行動を取った己の過ちに気付く事になるとか。

まぁ、これは妄想ですのであんまし気にしないで下さいw

◆モーゼスは絶望を知る事ができるか?
君がイレーヌを通じて僕達を理解しようとしてくれなければ今の僕達は無かった

そう言いながらもカイを殺めようとするモーゼス。
彼に足りないのは絶望でしょうね。
一時は今を生きる路線を走っていたのですが、再び生きる為の血を求める方向に転向した訳ですから。

キルベドから逃げ出そうが、ジェームズの言いなりになってカイを殺そうが、結局、何も変わりはしない。
どこに居ようとも自分は自分である、と。
その事(=変わらない自分)を受け入れられなければ輝かしい生も輝かしい死も彼に訪れる事は無いでしょう。

そして、カイを殺す事は彼の思い出の中で生きるイレーヌを殺す事でもあるんですよね。
カイを殺す事は自分とカイとの絆を断ち切る事でもあり、カイと分かり合えたイレーヌとの絆を断ち切る事でもあるのです。
その事を理解できないモーゼスがカルマンの行動を理解できる訳が無かろうて。

いずれにしろ、次回の話が楽しみではあります。

以上、血+の十八番である死生観が語られて満足の44話感想でした。

BLOOD+ 43話感想 『こころ乱れて』

2006-08-06 17:40:04 | BLOOD+

個人的にはディーヴァを討つ事によって小夜が絶望感を感じるENDが良いな。
それでこそ作中で描こうとしている【今を生きる】路線肯定へとつながるんですがね。
43話感想。     

◆真の絶望とは     
真の絶望とは思い描いていた夢や希望が叶った場合においても自分自身が不幸だと感じている状態の事を指します。

小夜は正にその典型。
彼女の希望はディーヴァを殺す事だが、ディーヴァを殺す事を「生きる目的」としている彼女にとってはディーヴァを殺す事は自身の「生きる目的」を喪失させる事にもつながる訳なのです。
つまり、自身の希望が叶った瞬間、それが絶望に変わる、と。

彼女がその事に気付いて「生きる意味」の追求の離脱を果たすのはいつになる事か、と思っています。
今回の話を見る限りでは当分無さそうですがね。             

◆ソロモンとハジ   
ソロモンとハジは小夜の幸せを願っている点では同じ。

決定的に違うのはソロモンは小夜を幸せへと導こうとしているが、ハジは小夜が今この瞬間に望んでいる事に対するフォローを為す事が小夜の幸せにつながると考えている点にある。

ハジがソロモンに対して『今この瞬間を 一瞬一瞬を私は小夜に捧げてきた』と主張した事からも彼は【今を生きる事】の大切さを理解している模様。
対して、ソロモンはディーヴァと戦う事が小夜の本当の望みでは無いのではないか?と疑問符を呈してもいるんですよね。

つまり、ソロモンとハジは共に小夜に対して【今を生きて欲しい】と思っている事に違いは無いのです。

ただ、ソロモンは小夜を導こうとしているので強引な印象を受けてもしまいますが。

どちらかと言うと、ハジよりソロモンの方が小夜の深層心理を理解しているように思いますね。
物語の流れ的にも(OPを見る限りでも)小夜とディーヴァは和解の方向に進みそうですし。

その予定調和を覆してディーヴァを討っても何も残りませんでしたよ、的な落とし方も目新しくて良いのですが。

◆ディーヴァの憎悪 
先週、感想を書きそびれたのでちと書いておくが、ディーヴァの目的はやはり小夜を貶める事以外に無いと思う。

カイを小夜から奪おうとしていた事も然り、腹の中の子なんて小夜を貶める為の究極の道具ですからね。
『あなたは愛しいリクの子どもを殺す事ができるの?』と。

個人的には小夜はディーヴァの事をもっと理解するべきなのでは、と思う次第。
そして、自分自身に対してなぜ【ディーヴァ=悪】と位置付けているのかを問い正していって欲しいな、と。
小夜のディーヴァに対する見方が変わる日が来る事を願うばかりです。     

以上、感想終わり。