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とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

BLOOD+ 8話感想 『ファントム・オブ・ザ・スクール』

2005-11-27 12:13:55 | BLOOD+
青臭ぇ~。
毎日が修学旅行状態ですか(笑)。
ポイントを拾って行けば今後の流れがうっすらと見えてもくる訳ですが。
8話雑感。

◆リセ
7話を見逃したので展開を把握できていないのですが、小夜とハジは翼手の情報を入手する為にベトナムに乗り込みリセに忍び込んだ、と言った所でしょうか。
しかし、翼手に関する超機密情報を入手できる可能性のある場にこうも容易に潜入できたものだと思いますね。
小夜とハジのひそひそ話に聞耳を立てる理事長の姿が怪しすぎるんですが(汗)、彼は小夜達を釣ろうとしているのではないかと勘繰ってしまう次第です。
ってか、あのアンナマリーという女生徒は理事長の犬っぽいのですが…。

◆少女ミン
ねぇ 小夜
ずっと友達でいてね


このミンの一言に切なさを感じると共に、今後、小夜とミンが友達でいられなくなるような状況が起こる伏線となる台詞なのではないかと怖い妄想をしてしまいました。
仮にミンが小夜の戦う姿を見てしまったらどうなるか楽しみな所ではあります。

◆小夜の決意
私は今自分にできる事をするだけ

ミンとの恋ばなに花を咲かせる中で、さらっと決意表明する小夜。
彼女は『今日を生きろ』というジョージの遺言通りに“今”に目を向けようとしているのでしょうね。
つまり、過去を受け入れ自身の未来を築く為に翼手と戦う覚悟を決めた、と。
しかし、決意や覚悟は不安定で揺れ動きやすいので果たして保つ事ができるかどうかは分かりませんね(むしろ、崩れそうな感があるのですが…)。

◆青い薔薇
最後に登場した覆面男はきっと理事長なんでしょうね。
理事長とは学校のオーナーの事なのですが(←会社で言えば会長)、リセの理事長は製薬会社の幹部である可能性が高いかと(アルジャーノも同じ組織に所属していると推測)。
なぜなら、ミンが『製薬会社が青い薔薇を造ってるって聞いた事ある』と言っているのですから。
そして、この製薬会社がD67を製造している会社なのではないかと妄想する次第です。

大きな謎は理事長が残していった問題の青い薔薇ですね。
この薔薇を製薬会社が製造しているとなると翼手と青薔薇には何か深い関わりがある可能性が高いと考えられます。
理事長が人間の状態を保ちながらも超人的な能力を発揮した事を考えると青薔薇には人間の状態を保たせながら超人的な力を引き起こす効果があるのかもしれない、と妄想してしまいましたw

つまり、青薔薇は現状の小夜のように人間の姿でありながら驚異的な力を発揮する事が可能になる薬なのではないかと。
そもそも、製薬会社の幹部クラスであろう人間が自ら翼手化を望む訳が無い事を考えても上記の線が妥当かと。
そう考えると、小夜は製薬会社の人間にとっては最高のサンプルという事になるのでしょうけど。

まぁ、↑は完全妄想モードのままで終わる可能性もあるのですがw

以上、ツッコミどころは無かったですが、押さえるべきポイントはあったかと思う8話感想でした。
次回のリクの奮闘に期待。

BLOOD+ 6話感想 『おとうさんの手』

2005-11-15 11:43:01 | BLOOD+
カイが主人公でも良いんじゃないかな。
6話感想。

◆内にこもるタイプ 小夜
小夜はできれば戦いたくない力を否定するタイプ。
今回の話でも翼手との戦いに否定的でありジョージの死を目の当たりにするまでは覚醒しませんでした。

ジョージがフォレストに襲われた時もフォレストを憎むのではなく『私のせいなんです。私がいるから』と自分自身を責めているんですよね。
ゆえに、彼女は一人で抱え込む典型的な内にこもるタイプと言えるでしょう。

彼女が内に抱え込んだものを外に発散させる日も遠くは無いと思う次第。
特に次回タイトルの『私がやらなきゃ』はかなり意味深w

◆外に発散するタイプ カイ
小夜とは対照的に外に発散するタイプがカイでしょう。
彼はどちらかと言うと“敵”を求めるタイプ。

ジョージが襲われた時も(小夜とは違い)フォレストを明確な“敵”と見なしましたし。
そして、その憎き“敵”を討つ事ができずに己の無力さを悲嘆するのが現状の彼のポジションかと。

(前回の感想でも書きましたが)彼は【無力な自分】を【最強の兵器】である小夜と対比させる事で己の存在意義に苦悩する事になるのでは、と思う次第。
個人的には視聴者の視点に近い彼が主人公でも面白いと思うんですがねぇ。
疑似家族存続も彼の感じる疎外感次第ですからね。

◆混ざり合う血
今回、小夜の血が翼手の血に混ざると翼手を結晶化させる事が明らかになったのですが、逆に翼手の血が小夜に混ざると小夜を結晶化させてしまうのではないかと妄想してしまう次第。
翼手は人の生き血を吸う事でその力を高めるので小夜は自分の血に人間の血が混ざり合っても結晶化する事も考えられる訳ですが。

ゆえに、自身の体内に流れる血が彼女に「自分は【人間】ではない【兵器】である」という事実を突き付ける事になるのかもしれません。
つまり、彼女が【人間でありたい】と願っても自身の血がその願いを阻む事になるのでは、と思う訳です。
しかし、今回、小夜が翼手に対抗できる唯一の存在であるという理由と刀に自身の血を通す理由が分かったので有意義だったな、と思う次第です。

◆未来に目を向けさせるジョージ
明日の為に今日を生きろ

私的にはジョージの台詞の中に『なんくるないさ』の一言があった事に爽やかな感動を覚えたのですが(笑)、彼が言いたかった事は戦うだけの【最強の兵器】として生まれたという“過去”を悔やんでばかりいずに“未来”に目を向ける為に“今”を生きろ、といった所かと。

この台詞には「自分の死」という“過去”を受け入れて明るい“未来”を生きて欲しいというジョージの親心も込められているのかもしれない。
しかし、哀しいかな、この台詞を胸に刻んだ彼女は覚醒し翼手を容赦無く討ちました。
彼女自身、現状では守りたいものを守れなかったという自責の念に駆られ、大切なものを守る為に戦う事を“今”を生きる為の目的としてしまっているのです。

ジョージは彼女に(『過去を受け入れろ』と言った事を考えても)【人間】として生きて欲しいという願いがあったのでしょうが、小夜は逆に【兵器】としての道を進んでしまう始末。
こう考えるとジョージの死は皮肉な結果を生んでしまったと思う次第です。

◆覚醒する小夜
小夜は自らすべき事を思い出しただけだ
大切なものを守る為にその為だけに戦い続けてきた


このハジの台詞から察するに、小夜はベトナム戦争時代から守りたいものを守る為に戦ってきたのでしょうね。
その血は30年経った今でも彼女の体内に流れているので、自身の守るべき人間が危機に陥った時に覚醒してしまうのだと思います。
さしずめ、彼女はクリスマス北爆の時に自身の守るべきものを守れずに暴走してしまったのかもしれません。

以上、小夜サイドとカイサイドで物語が展開しそうな感のある6話感想でした。

SEEDでSS PHASE‐23 『通常の3倍の議長さん』

2005-11-08 12:30:17 | ショート・ショート(SEEDでSS)
◆呪縛
アスラン「俺は…、パトリック・ザラの息子なんです…!」
通常の3倍の議長さん「ザラ議長はザラ議長だ。それ以上でもそれ以下でも無い。君は君だ。それ以上でもそれ以下でも無い。そして、私はギルバート・デュランダルだ。それ以上でもそれ以下でも無い」
アスラン「は…はぁ…(このおっさん、大丈夫かな?)」

◆ハロ
技官「議長、新作ハロです」
通常の3倍の議長さん「ん、色がピンクじゃないか」
技官「色は以前のハロと変わりませんが、英語を喋る事ができるんですよ」
通常の3倍の議長さん「駄目だ。私は赤色が好きなんだ。作り直してくれ」
技官(心の中)『ちっ…!色なんて飾りなんだよ。偉い人にはそれが分からんのだよ』

◆姫
カガリ「議長は私を姫と呼ばれる。なぜだ!?」
通常の3倍の議長さん「坊やだからさ」

◆脱出
通常の3倍の議長さん「やぁ、タリア。撃ったのは君か…?」
タリア「いいえ、レイよ」
通常の3倍の議長さん「んっ…」

レイ「ギル…ごめんな…さい…。本当はギルがグラディス艦長の頭を吹き飛ばす予定でしたのに…。でも、私の見せ場は…!」
通常の3倍の議長さん「そうか…」
レイ「うっ…うぅぅ…」

タリア「レイ、いらっしゃい!」
レイ「うぅぅ…」
タリア「議長、私の手向けよ。レイと仲良く暮らしなさい。私は脱出するから。バイバイ!」

通常の3倍の議長さん「これが年増女か…」
レイ「おば…たりあん…」

BLOOD+ 5話感想 『暗い森のむこうへ』

2005-11-06 16:24:10 | BLOOD+
危ういなぁ(汗)。
5話感想。

◆小夜とカイの対比
「兵器」として生きる道を選んだ小夜と力を持たない「人間」として生きる道を進まざるを得ないカイ。
この2人は家族という絆で結ばれながらも、互いを比較し合い己の存在意義に苦悩する事になるのではないかと思う次第です。

カイは

小夜は俺達とは違う

と、小夜を「人間」ではなく「兵器」としても見ているのです。

そして、小夜も

何もできないカイは足手まといなの
だから、ここに居て


と、自らが【最強の兵器】であるという自覚を持っており、カイを無力な「人間」として見ているのです。

また、カイの中には無力な自分に対する苛立ちと共に力を持つ小夜を羨ましく思う気持ちも少なからずあるのだと思います。
今後の展開においては小夜は【最強の兵器】として戦う道を進む自分と無力な「人間」であるカイとを比較しながら自身の存在意義に苦悩し、カイも力を持つ「兵器」としての小夜と無力な自分とを比較しながら自身の存在意義に苦悩する事になるのではないかと思う次第です。

◆ジャーナリストの立ち位置
翼手に関する一連の事件の取材活動を行う新聞記者の岡村。
彼が小夜に目を付けるタイミングが楽しみなんですが、彼は小夜の居場所を奪う存在になるのでは、と妄想する次第。
彼が小夜の戦う現場をシャッターに納めた日が小夜の居場所を奪う時になりそうなのですが…。

◆自身の存在意義に苦悩するカイ
これが我々の居る世界だ
今のお前が入って来れるような場所じゃない
身のほどが分かったなら大人しく我々の帰りを待つんだ

と、デヴィッドに【自分は無力である】という現実を突き付けられたカイ。

大切なものを大事な時に守ってやれねぇ
畜生!


と、己の無力さを痛感する彼は今後、家族の中で疎外感を感じ、自身の存在意義に苦悩する事になるかと思う次第です。
と言うのも、リクが前回の話を見ても分かるように特殊な能力を備えている可能性が高いからです。

『小夜は俺達とは違う』と、小夜が自分とリクとは違う存在であると考えるカイですが、自分と同じ無力な「人間」だと思っていたリクにも特殊な力があるという事実を知った時、彼の受ける衝撃は計り知れないと思う訳です。
よって、 疑似家族という絆で結ばれているカイ達ですが、カイが感じるであろう疎外感ゆえに、その絆は極めて脆弱なものにも為り得るのではないかと思う次第です。

◆デルタ67
デルタ67は貴様らが開発したものだろう!

と、米兵がアルジャーノに怒鳴っていた事を考えても、やはり、翼手はアルジャーノの所属する軍需企業が造り出した「兵器」なのでしょうね。

人間を翼手へと変える遺伝子技術を提供しているのがアルジャーノ達であり、軍を辞めようとしたフォレストがその実験対象になった事も頷ける話です。
翼手に襲われた被害者が連れ去られている事を考えても、もしかしたら、米軍は死んだ被害者を翼手へと変える実験をしているのかもしれない。

今回、アバンでジョージがデルタ67の血を点滴されていたのですが、彼も肉体を翼手へと変える貴重な実験対象として取り扱われるのでは、と思う次第。
しかも、ジョージの場合は生きているので尚な事、研究材料としては貴重なのでしょうね。

詰まる所、アルジャーノの言う“オプションD”とは証拠隠滅の為に翼手をヤンバル内に放し、研究所を壊滅させる措置の事を指すのかもしれません。
若しくは、ヤンバル侵入者を見込んで翼手を放す事で侵入者を殲滅したいか、のどちらかかと。
そうなれば、ジョージの生命も危険にさらされる訳ですが。

◆危うい疑似家族
一緒に来い
お前にしかできない事だ


と、小夜を翼手に対抗し得る「兵器」というカテゴリーの範疇でしか見ていないデヴィッド。

そして、今回、カイも『小夜は俺達とは違う』 と、無力な自分と比較させる事によって彼女を「兵器」として見る感覚が芽生えてしまったんですよね。

そんな彼らの関係を支えているのが「疑似家族」という一つの絆なのです。
あのサッカーボール型のおにぎりも彼らが「家族」であるという絆の象徴な訳なのですが、このおにぎりが翼手に対抗する力を持つ「兵器」である小夜と待つ側であり無力な「人間」であるカイ達とを明確にカテゴリー分けする象徴にもなっているのが皮肉なところ。

これが、デヴィッドとルイスの関係の様に「戦う側」と「待つ側(サポート部隊)」とに役割分担ができているのならば良いのですが、宮城家疑似家族にはそのような役割分担は存在しません。
しかも、カイは【自分が無力である】という現実を突き付けられながらも、黙って事態を傍観してはいられないアブない少年なのです。

これで、今まで疑似家族を一つにまとめてきた精神的支柱であるジョージを助けられないような事になると疑似家族の絆が一気に破綻してしまいそうで怖くもあるのですが(汗)。

以上、疑似家族の雲行が怪しくなってきたと感じた5話感想でした。

どんな運命が待っているんだろう~♪

2005-11-01 09:29:40 | BLOOD+
どんな運命が待っているんだろう?
悔やみたくないよ
生まれた事


と、軽快なテンポで流れるBLOOD+のOPですが、このフレーズは作品を端的に表現していると思う次第。
と言うのも、小夜は【最強の兵器】として生まれてきたという【定め】を背負っているからです。

【最強の兵器】として生まれてきたという事実を悔やむのではなく、その事実を受け入れた上で自身の進むべき未来という【運命】を切り開いていきたい、という小夜の想いが込められた歌であるとは言えないでしょうか。

どうもBLOOD+と種とでは作品のテーマ部分で被る点が多々あるのですが、この作品を語る上では(種や種運命の一大テーマでもあった)“個人”や“運命”が重要なキーワードになりそうな感もあります。

ゆえに、彼女は「兵器である自分」と「人間である自分」との狭間でもがき苦しむ事になるのでは、と感じ得る次第です。

そして、最終的には彼女が戦うだけの【兵器】として生まれてきたという【定め】を受け入れ、【人間】として生きるという【運命】を切り開く様が描かれる事になるのではないかと妄想する訳なのです。