融通無碍なる留学生活

~豪に入っては豪に従います~

やり場のない怒りはどうしたらいいですかっ?!

2007年02月13日 | オーストラリア社会科見学

我がハウスメイトの香港ガールちゃんは、最近熱心に大学のジムに通い、健康的な生活を送るためにがんばっている。学生だし贅沢はできないというので、香港のお母さんにお願いして、愛用していたスポーツシューズを実家から送ってもらった。

待ちに待ったシューズが到着し、意気揚々とジムに向かって歩き出した。そのとたん、なんとものの数分でシューズが破壊した。写真はその図。
よく見ると、まるでカッターでザックリ切り剥がされるようにして、底の部分が半分に割れてしまっている。普通に使用していたナイキのシューズが、こんなことになるなんて到底考えにくい。

彼女のこのシューズは実は到着前に、オーストラリア政府の検疫調査を受けている。

オーストラリアといえば、国外からの物品持込が非常に厳しくて有名で、あらゆる食料品、または植物や動物製品などは入国審査時に申請しなければならず、申請しなかったものがX線やらワンコの嗅覚などにより後で見つかると、日本円にして2万円くらいの罰金や、ひどいときは拘禁処罰までありうる。外国からの郵送物も同様に、中味が怪しまれた場合は、送り主らに許可なくガッツリ開けられてしまう。私はこれまでに3箱日本から郵送したが、そのうち1箱はやはり開けられた。輸送内容を詳細に書かなければいけないのだが、頭痛薬を梱包していたので医療品と明記したので、それはわかる気がする。あとのこり2箱は衣料品とか文房具と書いたが、それらは調査されなかった。送る際、スーパーでもらってきた食料品のダンボールは使えない。「オーストラリアだけはダメなんですよぉ・・・」と日本の郵便局で受けてもらえなかった。おかげでダンボールをホームセンターで買い、パッキングしなおすはめに。。。ちなみに、知り合いは家族からの小包を開けられ、中の手紙がビリビリッと破られていたことに憤っていた・・・

・・・というわけで、私たちは、どうしてもこの検疫を疑わないわけにはいかなかった。何か靴底にあるのではと疑い、ガバッと引き剥がして、あ、何にもなかった、と、適当にのりでちょっとハッつけました、みたいな。人のものをナンだとおもっているのかっ。いくらなんでも、勝手に、もう二度と使えなくしちゃうなんて、ひどすきるんじゃないの、オーストラリア!!!!????そこまでしなくても調査ができるようなシステムを、考案していただきたいものだ!!!

私は彼女に「これって、泣き寝入りするしかないの?」と聞いたが、「どうせ聞いたところで『知りませんよそんなこたぁ』とか言われるのがオチだから、私新しいの買うよ・・・」と戦闘意欲をすでになくしている。

私はしみじみ感じたね。私たちは弱者だと。外国人留学生なんて、ええ、所詮弱者ですよ。しかしだよ。この外国人留学生たちの支払う授業料のおかげもあって、数年前まで地元学生は無料だった大学という機関が大きくなってきたのも確かなのだ。

なんだかなぁ・・・