日中はとても暑かったですね。
夜になってもまだ、体にじーんと熱がこもっていました。
今日は、いい月がでていましたから、少しは涼めるかと思いベランダにでてみました。
さらっと風が通り抜け、月の光に薄い雲が映え、ゆっくりと流れていました。
そのまましばらくじっと眺めておりました。
月が雲に隠れたり、また顔を現したり、本当に静かな良い気持ちになりました。
今日は一冊古本を買いました。
川端康成の短編集『富士の初雪』昭和33年発行。初版本です。
夏になると、私は、川端を読むのです。なぜでしょうか、高校生の時からです。
たぶん、『伊豆の踊り子』を高1の夏に読んでからだと思います。
幻想的でとても美しい世界。時の刻み方も、自然の描写も、そして、人の情も、色も艶やかでまた深い。
読んでいると、心がとても静かになってきて、木の香や森の緑、雪の白そして、物語色の風を感じます。とてもよい香りがしてくるのです。
私にとって川端の小説は、熱冷ましになるのです。
『富士の初雪』は背表紙を見ただけで打ち水を一瞬うけた感がありませんか?
同じく川端を愛する方が、この中の「岩に菊」のことを紹介してくれ探したというわけです。
「作者が故郷で見たという岩には、女の幽霊が出るという。その女は岩陰で男を待っていて凍えて死んだ、という話。この作品では、主人公は幻想の中で、その女の幽霊と会話をする。」
「岩に菊」「女の幽霊」というだけでも、惹きつけられます。また、暑い今には肌にひんやりとした氷を滑らせてくれるような期待が・・・。
古本は、独特な風情があります。いつもより、ゆっくりじっくり読むのがいいのです。ページが破けないように大事にめくりながら。
毎年夏に伊豆に旅行にいきます。もう20年近く訪れています。
ちょっとした、ガイドマップは作れそうです。
私が伊豆が好きなのは、緑深く、山の幸海の幸、良い温泉に恵まれているからというだけではありません。
文豪たちが憩い集まったという文学の香り漂うその地に心休めて、その風に触れたいそんなところでしょう。
それにしてもきれいなお月様。
久しぶりにゆっくり眺めました。
夜になってもまだ、体にじーんと熱がこもっていました。
今日は、いい月がでていましたから、少しは涼めるかと思いベランダにでてみました。
さらっと風が通り抜け、月の光に薄い雲が映え、ゆっくりと流れていました。
そのまましばらくじっと眺めておりました。
月が雲に隠れたり、また顔を現したり、本当に静かな良い気持ちになりました。
今日は一冊古本を買いました。
川端康成の短編集『富士の初雪』昭和33年発行。初版本です。
夏になると、私は、川端を読むのです。なぜでしょうか、高校生の時からです。
たぶん、『伊豆の踊り子』を高1の夏に読んでからだと思います。
幻想的でとても美しい世界。時の刻み方も、自然の描写も、そして、人の情も、色も艶やかでまた深い。
読んでいると、心がとても静かになってきて、木の香や森の緑、雪の白そして、物語色の風を感じます。とてもよい香りがしてくるのです。
私にとって川端の小説は、熱冷ましになるのです。
『富士の初雪』は背表紙を見ただけで打ち水を一瞬うけた感がありませんか?
同じく川端を愛する方が、この中の「岩に菊」のことを紹介してくれ探したというわけです。
「作者が故郷で見たという岩には、女の幽霊が出るという。その女は岩陰で男を待っていて凍えて死んだ、という話。この作品では、主人公は幻想の中で、その女の幽霊と会話をする。」
「岩に菊」「女の幽霊」というだけでも、惹きつけられます。また、暑い今には肌にひんやりとした氷を滑らせてくれるような期待が・・・。
古本は、独特な風情があります。いつもより、ゆっくりじっくり読むのがいいのです。ページが破けないように大事にめくりながら。
毎年夏に伊豆に旅行にいきます。もう20年近く訪れています。
ちょっとした、ガイドマップは作れそうです。
私が伊豆が好きなのは、緑深く、山の幸海の幸、良い温泉に恵まれているからというだけではありません。
文豪たちが憩い集まったという文学の香り漂うその地に心休めて、その風に触れたいそんなところでしょう。
それにしてもきれいなお月様。
久しぶりにゆっくり眺めました。
さっそく見つけたにですね!
『岩に菊』よんでいただけましたか。
ほんとに美しいでしょう。芥川も川端もとてつもないロマンティストです。
あのような女性に巡り合ってみたい、というのは見果てぬ夢でしょうか・・・
でも、本当に救われるような気がします。あのような話を読むと。