緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
本や映画などの勝手な独り言を書き留めています

建仁寺の双龍図 

2015年01月08日 | 

建仁寺に見学に行った目的の一つに大きな双龍図の天井画があるということで、ぜひそれを見たいと思っていました。

境内の見学コースの最後の方にその天井画が描かれた法堂がありました。

見事な双龍図です。畳108畳にも及ぶ水墨画が法堂の天井に描かれています。すごい迫力です。

この天井画は古い作品ではなく、平成14年に建仁寺創建800年を記念して、日本画家の小泉淳氏が約2年の歳月をかけて取り組んだものだそうです。そういえば、八坂圓堂の接待担当の女性が、我々が建仁寺に向かうことを知ると、大きなお寺さんで800年の歴史があります、でも京都では800年くらいはなんでもない、1000年前のものやもっと古いものがあちこちにありまっさかい、と言っていました。さすが歴史のある古都の方です。

この天井画はまず和紙に描かれ、それを天井に貼り込んだということらしいです。この大きな水墨画をどこで描いたかと言うと、廃校となった小学校の体育館を借り切って制作したそうです。

法堂の中に入ると、双つの龍に見据えられているような圧倒的な迫力です。すごいねと感心しているときに、私がつい余計な一言・・・・・・

一緒に見ていた子どもたちに「あの玉を掴んでいる龍を見ると、『ドラゴンボール』を思い出さない?」

娘も息子も同感です。鳥山明の「ドラゴンボール」が「少年ジャンプ」で連載されていたのは、私の子育て真っ盛りの時期でした。

漫画もアニメも親子で一緒になって見ていました。「ピッコロ大魔王は強いね。ベジータ、かっこいい。フリーザは不気味だね」と親子で夢中になって見ていました。

息子は聴覚障害があり、耳の聞こえが悪いだけでなく発音もはっきりしません。幼児期から小学生のころはなかなか言葉が人に伝わらず苦労していました。特にサ行が発音できず、「さしすせそ」が入っている言葉はなんと言っているのか、母親の私でさえもわからないことがありました。

それを補ってくれたのが、子どもが興味を持っていることをあらかじめ知っておき、何を話したいのか、どんな話題を選んで話すのか、聞く方の理解力を上げておくことでした。ですから、子どもたちが興味をもっていることは、同時進行で私も一緒に体験し、読んだり見たりして、頭の中に息子が話しそうな内容を蓄積しておくのです。

そうすると、聞きとりにくい発音でも、「あー、あのことを話しているのだな。それならこう言っているのだな」と類推がききます。この当時、ラムパパは仕事が忙しく、なかなか子どもと一緒にいることができなかったので、息子の言葉が聞き取れず、いつも母親の私が通訳に入っていました。今はまったくその必要がなくなり、私の方が二人の会話に入れないことがあります。ありがたいことです。

荘厳な方堂のなかで、なんとも不謹慎な親子でしたが、この天井画が見られてよかったです。京都に来てよかった!

 


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1 コメント

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Unknown (るるべるママ)
2015-01-10 16:42:51
お正月をご家族で京都で過ごす、最高の贅沢ですね。
しかも雪のふる京都、古都の雪景色は格別ですね。
お子さん達との旅は、それぞれ伴侶が出来たら、
揃って出掛ける機会が少なくなります。
ラムママさん、こんなに幸せな時間はやがて
親が望んでも、実現しづらいです。
私も娘と旅行に出かけた日々を思い出しますが、、
今は無理になりました。
ラムママさん、くっついてくる幸せの時間、
楽しんでください

建仁寺の天井画の竜は、見た事がないので
機会があれば行ってみたいです。

去年の春、妙心寺の中にあるお寺、・・・忘れましたが
そこで見た竜の天井画も迫って来るものがあり、
素晴らしかったです。

悠久の古都、この春行きたくなりました
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