沖縄の日本復帰から40周年となりました(5/15追記あり)

2012年05月15日 01時06分32秒 | マスコミに対する意見
皆さん今晩は。
今日(現在時刻午前0時過ぎなのでもう昨日!)は東京で仕事の予定でしたが予定変更。
午前中は私も出店する事となった週末開催予定の「千葉市幸町第21回いま市(詳細は後述)」の商品集めのため市内各所を訪問。しっかりと勝浦市のPRをするべく魅力的な商品を集めました。
午後からは市役所、いすみ市と周った後、夜は勝浦まちづくりアソシエーションの会合に参加。
帰宅後、JCのサマーキャンプレクの企画書と、明日の仕事で使用する浜勝浦川の浄化対策説明資料をようやく書き終え、やっとこさブログの更新に取りかかる事が出来ました。

ここ一週間こんな調子でなかなかブログの更新が出来ず、ご心配をおかけして誠に申し訳ありませんでした。
定期的にブログの更新が出来る様、スケジュール管理をしっかりしたいと思います。猛反省です。


さて、今日平成24年5月15日は、沖縄(琉球諸島及び大東諸島)の施政権がアメリカ合衆国から返還され、日本国への復帰が実現してから40周年となる記念日です。
この沖縄の日本復帰は、戦争によって占領された地域が、軍事的解決ではなく平和的交渉によって祖国への復帰が実現した、という世界史的に見ても希有な例でもあります。

沖縄の日本復帰についてのマスコミ各社の報道を見ていると、沖縄の日本復帰についてなんとなく否定的な報道(日本復帰をアメリカの軍事的支配開始の象徴、沖縄の苦難の歴史の始まりと捉えるなど)が目立ちます。
しかしそれはあくまで一面だけを捉えたものであって、ずいぶん意図的に、一部の意見をまるで全体の意見であるかのように報道しているなあ、と言う印象を受けます。
かつて日本復帰を好意的に捉えた沖縄の人々だって多く居られたはずです。しかし、肯定的な意見はなかなか報道されない。
某公共放送の特集番組予告を見ていても、「復帰の日に日本の国旗を泣きながら折ってまわった」という現地の方のインタビューを使ったり、血痕の残る日本国旗を映したりとなかなか刺激的です。
これでは沖縄の日本復帰について偏った印象を受ける方も多くなるのではないでしょうか?

私は沖縄が大好きです。
かつて交際していた方が沖縄在住だった事もあり、沖縄へは足繁く通ったものです。
観光客が集まる、いわゆるリゾート地や那覇などの都市部には全く興味が湧かず、長期滞在を利用して、古き良き沖縄の風情が残る田舎や、昔ながらの習俗・信仰が色濃く残る離島などをじっくり観て回りました。
真夏の猛暑の中、糸満から南城の斎場御嶽までの25キロを、折りたたみ自転車で往復したのも良い思い出です。今思うと正気の沙汰じゃありませんが。
久高島、阿嘉島など離島の美しく輝く砂浜や、怖いほど透明な海。今も各地に残る琉球の神々の聖地の厳かさ、全く理解出来ない沖縄語(うちなーぐち)で話しかけてくる人懐っこいオジーやオバーの優しさや暖かさ。
そして、夕暮れに何処からともなく聞こえてくる三線の柔らかな音色などなど、今も忘れる事が出来ません。こんなにも個性的で豊かな文化圏が日本の中に在ったのかと、心底感動したものです。

そうして沖縄を旅する間に気付いた事があります。
それは、「テレビで観ていた沖縄の印象と全く違う!」ということ。

私がそれまで沖縄を知る手段と言えば、学校の教科書とマスコミの報道だけでした。
そしてそれらを通して、なんとなく沖縄に対して「本土に虐げられ続けて来てかわいそう」と言う、ある種マイナスなイメージを持っていたのです。

学校の歴史の授業では、江戸時代に薩摩藩の支配下に置かれ、明治維新後は何だか無理矢理に日本領となった、と教わって来ました。
沖縄はかつて独自の文化を誇っていたが、江戸時代から明治にかけて日本によってその独自性を奪われて日本に従属してしまった、というイメージです。
現在どうなっているかは知りませんが、私は当時学校の教師にこのように教わりました。

また、太平洋戦争時には、日米両軍による激しい戦闘の舞台となり、推定94,000名もの民間人死者を出した沖縄。
その後はアメリカの占領下におかれ、1972年日本に復帰後も、米軍基地は残り続け、住民とのトラブルも多発している。
沖縄の人々は自衛隊を嫌い米軍を恨み、一刻も早い米軍の撤退を望んでいる、というイメージもありました。
マスコミ各社はことあるごとに上記の様な報道を繰り返していましたから、まるで、全ての沖縄県民が米軍基地に反対をしているかの様な印象で、私もそれを信じ込んでいました。
つまり、太平洋戦争から現在にかけての、戦争、米軍基地などマイナスの部分を押しつけられる、本土に従属させられている弱者としての沖縄のイメージを持っていた訳です。
教育、報道。
この二つの情報が相まって、何となく沖縄に対して「昔っから日本に虐げられ搾取されてきた土地なんだな、かわいそうだな」というイメージを抱いてしまっていたのですね。

マスコミによる沖縄偏向報道の例 黒川白雲Offisial Site NHKの沖縄偏向報道番組に抗議する
http://kurokawa-hakuun.hr-party.jp/defense/734/


しかし、実際に沖縄を体験してみて、この印象が大きく変わりました。
実際には、沖縄の人々は、その独自の豊かで個性的な文化を継承し、過去の辛い歴史をしっかりと受け止め、明るく、そして飄々と暮らしていたのが解ったのです。
そこには、教科書で習った様な、そしてテレビで見た様な、陰惨なイメージは全くありませんでした。過去の哀しみを乗り越え、明るく暮らす沖縄の人々の姿が見えたのです。

例えば、米軍基地と共存する沖縄の人々の姿。
米軍基地の存在に対して、確かに怒りや憤りを覚え反対運動を行う住民もいました。しかし一方で、基地の存在を事実として受入れ、明るく豊かに共存関係を築いている住民もいたのです。
米兵と仲良くランチを楽しむ若者もいるし、米兵の客入りを当て込んだ、ボリューム満点コッテコテのメニューが売りの美味しいレストランもある。
「米軍」という存在が、沖縄の文化の形成に大きな役割を果たしている事、そして多くの住民と良好な共存関係を築いている事は、紛れも無い事実だと思います。
こうした事実を認める事なくして基地問題の解決は不可能だと思うのです。

また、沖縄中何処を旅しても「御嶽」や巨大な「亀甲墓」などの沖縄独特の文化が見られ、人々がそうした文化を大切に保ちながら幸せに暮らしているのを実感しました。
こんなにも個性的でこんなにも明るい文化が色濃く残っているという事は、沖縄の文化力の強靭さを現すものだと思います。
学校で習った、「江戸時代から明治にかけて日本によってその独自性を奪われて従属してしまったというイメージ」は間違いなんじゃないかなと。
沖縄での体験を通して、教育も報道も、余りにも「反日反米」「反基地」に偏っており、事実を一部しか伝えていないものなんだなあ、という事に気づく事が出来ました。

沖縄の人々は日本、つまり本土に対して、複雑な感情を持っておられるんだと思います。
上手くは言えませんが、沖縄滞在中に何度も感じた事があります。
「なんくるないさ」の精神で、とことん明るく、そして親切に我々本土の観光客を受入れてくれる沖縄の人々。
しかし、一緒に酒を飲んだり釣りをしながら話し込んで行くと、「内地の人間は沖縄の事を知らなすぎる」という恨み節の様な言葉を聞く事が多々ありました。
それは全くその通りで、教育や報道による偏った沖縄イメージを植え付けられている日本人が多い中で、そうした不満は当然のことと思います。
ましてや、教育現場において現代史教育が蔑ろにされている現状では、「沖縄が40年前にアメリカに占領されていた」という事実すら知らない学生が沢山居るのです。
そうした若い学生たちが嬉々として沖縄を訪れ、熱烈な沖縄ファンとなってどんどん移住してくる。ある種のやるせなさというかもどかしさを沖縄の方々は感じているんだと思います。

つまり、本土の日本人に対して期待や失望を抱きながらも、「もっと沖縄の事を知って欲しい」というのが沖縄の方々の本音ではないか、と思うのです。
そして、私も、日本国民は自国の歴史、沖縄の歴史をもっと知るべきだと思います。

沖縄の歴史についてしっかりと学び、沖縄の方々と情報を共有し、ひとつひとつ問題を解決していくことが、沖縄の諸問題の解決には必要だと強く感じます。
「反米反日」「反基地」という偏った視点に固執していては、沖縄の問題は決して解決しないでしょう。
日本の中の沖縄、日本の中の勝浦。各自治体においてもしっかりと現代史教育の重要性を見直し、教育改革を図って正しい情報を身につけて行く事が大事だと考えます。

日本ほど、個性的で明るく美しくそして哀しい歴史を持った国家は他にありません。
沖縄の歴史もそうです。
沖縄の日本復帰40周年となる今日、国民一人一人が今一度自国の歴史を見つめ直し、今日という日が多くの方に取って「この国の在り方」を考え直す機会となれば良いなと思います。

どうか、沖縄がいつまでも個性的で美しい島であり続けます様に。
改めて日本への復帰40周年を心よりお祝い申し上げます。


日本会議記事「沖縄祖国復帰40周年記念大会」が盛大に開催さる
http://www.nipponkaigi.org/activity/archives/4253


首里城近くのお店でアイスコーヒーと野菜天ぷらを注文。



アイスコーヒー100円、天ぷら40円、何と合計で140円!沖縄のこの「商売っけの無さ」が大好きです!




追伸:

今週末、「千葉市幸町第21回いま市」が下記の通り開催されます。
勝浦の新鮮な野菜や農産物、海産物の販売を通じ、都市との交流を図り互いの地域に活力を与えるという趣旨で、勝浦から多くの出店者が参加します。
今回私も出店者として参加する事となりました。勝浦のPR、幸町の方々との交流促進に向けて頑張って来ます!

日時:5月19日(土)10時~15時
場所:千葉市幸町公園             
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