皆さん今晩は。
寒い日が続きます。風邪がなかなか治りませんが、気合いを入れて頑張ります。
さて昨日28日は、勝浦市主催による勝浦若潮高等学校再編計画(案)説明会に参加しました。
会場である国際武道大学講堂は300名以上の参加者でほぼ満員状態。
前回のいすみ市での説明会参加人数に比べ倍以上の参加者数であったと思います。それだけ勝浦市民がこの問題に対し深い関心と危機感を持っているという事だと思います。
会場では様々な質問や意見が出ましたが、やはり一番多かったのは海洋科学系列を無くす事への反対意見です。
この点に関して、県教育委員会からの説明を聞く限り、県教育委員会はこの地域から水産高校を無くす事の意味や、水産業の重要性を全く理解していないのではないか、という印象を受けました。
何度も繰り返しますが、この地域の基幹産業は漁業、水産業です。経済的にだけでなく、この地域の文化にも深く関与して来た伝統的な産業のひとつです。
そして、この地域の漁業・水産業に係わる人材育成・技術伝承の中心的役割を担うとともに、周辺地域の漁業発展、産業振興における重要な拠点であったのが、かつての勝浦高校なのです。
勝浦高校は漁業科、通信科、水産科といった専門職の高い学科を有し、独自の個性や存在感を持つ歴史ある水産高校であったのです。
それを、2006年の御宿高校との統合によって、漁業関係学科を廃止し総合学科を設置したうえ、(水産高校としての伝統や財産は「海洋科学系列」設置によって辛うじて守られましたが)
かつての勝浦高校が抱えていた様々な問題を改善しようともせずに、無個性な低偏差値高校へと作り替えてしまったのは、県教育委員会なのです。
私はこれは県教育委員会による教育行政の大失敗であったと思っています。
説明会では総合学科の有効性を説く方もおられましたが、統合・総合学科設置を機に生徒数が激減、偏差値も大幅に下がったのは周知の事実。
この結果は至極当然です。
それまで勝浦高校が抱えていた生徒・教員のモラル低下などの問題を解決する事もせず、目的を明確にせぬまま闇雲に統合に走り、
勝浦高校が唯一持っていた強み・魅力である所の「漁業者育成」を事実上放棄してしまったのですから。
それまで実業高校として在ったが故に進学校としての実績に乏しく、またトラブルも多かった勝浦高校に総合学科など設置しても、受験生が受けようとする筈がありません。
「何でも学べる」というのは、「何にも学べない」という事に等しいのですから。
それを今、追い討ちをかける様に「海洋科学系列」まで廃止するというのは、正気の沙汰ではありません。
この地域から水産系高校を完全に失くす事は、この地域全体の産業の衰退にも繋がります。
また、先の東日本大震災において東北地方の漁港、水産高校が壊滅の危機にある今、漁業再生の要となる水産系高校の重要性は日々高まっているのです。
県教委がその重大性を理解している様には、到底思えません。 再統合により勝浦若潮高校、そして海洋科学系列を失えば、夷隅郡市は水産業再生の拠点をも永久に失うことになるのです。
(個人的には寧ろ、今こそ勝浦若潮高校は、その独自性と歴史を活かし日本漁業再生の拠点校として再生すべきであるとさえ考えます)
今県教育委員会が為すべきは、安易な統合などでは決して無く、過去の教育行政への真摯な反省と、地域内の各高校へのテコ入れ、高校の魅力再生にむけた努力です。
設置科を見直す、授業形態を見直す、教員を適正配置する、高校の実情や個性に見合ったカリキュラムを実施する、各高校との連携を深める。統合の前に出来る事は山ほどある筈です。
説明会にて多くの反対を受け、県教委はそれまでの結論ありきの姿勢を崩し、初めて「皆様のご意見を持ち帰り検討する」と表明しました。
県教委は約束をきちんと守り、もう一度しっかりと統合のメリットデメリットについて慎重に研究検討して頂きたいと思います。
質疑応答で挙手したのに指されなかったのはとっても残念でした。
また、「質疑応答」の時間なのに長々と演説を始めてしまう質問者が何名か居られたのは残念に思いました。
県教委に対し沢山の方が質問をし、答えを引き出すことができる貴重な機会なのに・・・
過去記事
「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」について その2
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/e6e83ee8adbe4149fc177e0652ba20bd
「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」に参加して来ました
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/a46509da104c4b8b7e6f285eb3285296
勝浦若潮高校の大原高校への統合について
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/f836a7866d2e9183fd2c3c8acbfd4c88
追伸:
今日はNPO法人すんべやぁ勝浦の大楠農園にて農作業のお手伝い。
作業の後のヤキイモとっても美味しいです。
寒い日が続きます。風邪がなかなか治りませんが、気合いを入れて頑張ります。
さて昨日28日は、勝浦市主催による勝浦若潮高等学校再編計画(案)説明会に参加しました。
会場である国際武道大学講堂は300名以上の参加者でほぼ満員状態。
前回のいすみ市での説明会参加人数に比べ倍以上の参加者数であったと思います。それだけ勝浦市民がこの問題に対し深い関心と危機感を持っているという事だと思います。
会場では様々な質問や意見が出ましたが、やはり一番多かったのは海洋科学系列を無くす事への反対意見です。
この点に関して、県教育委員会からの説明を聞く限り、県教育委員会はこの地域から水産高校を無くす事の意味や、水産業の重要性を全く理解していないのではないか、という印象を受けました。
何度も繰り返しますが、この地域の基幹産業は漁業、水産業です。経済的にだけでなく、この地域の文化にも深く関与して来た伝統的な産業のひとつです。
そして、この地域の漁業・水産業に係わる人材育成・技術伝承の中心的役割を担うとともに、周辺地域の漁業発展、産業振興における重要な拠点であったのが、かつての勝浦高校なのです。
勝浦高校は漁業科、通信科、水産科といった専門職の高い学科を有し、独自の個性や存在感を持つ歴史ある水産高校であったのです。
それを、2006年の御宿高校との統合によって、漁業関係学科を廃止し総合学科を設置したうえ、(水産高校としての伝統や財産は「海洋科学系列」設置によって辛うじて守られましたが)
かつての勝浦高校が抱えていた様々な問題を改善しようともせずに、無個性な低偏差値高校へと作り替えてしまったのは、県教育委員会なのです。
私はこれは県教育委員会による教育行政の大失敗であったと思っています。
説明会では総合学科の有効性を説く方もおられましたが、統合・総合学科設置を機に生徒数が激減、偏差値も大幅に下がったのは周知の事実。
この結果は至極当然です。
それまで勝浦高校が抱えていた生徒・教員のモラル低下などの問題を解決する事もせず、目的を明確にせぬまま闇雲に統合に走り、
勝浦高校が唯一持っていた強み・魅力である所の「漁業者育成」を事実上放棄してしまったのですから。
それまで実業高校として在ったが故に進学校としての実績に乏しく、またトラブルも多かった勝浦高校に総合学科など設置しても、受験生が受けようとする筈がありません。
「何でも学べる」というのは、「何にも学べない」という事に等しいのですから。
それを今、追い討ちをかける様に「海洋科学系列」まで廃止するというのは、正気の沙汰ではありません。
この地域から水産系高校を完全に失くす事は、この地域全体の産業の衰退にも繋がります。
また、先の東日本大震災において東北地方の漁港、水産高校が壊滅の危機にある今、漁業再生の要となる水産系高校の重要性は日々高まっているのです。
県教委がその重大性を理解している様には、到底思えません。 再統合により勝浦若潮高校、そして海洋科学系列を失えば、夷隅郡市は水産業再生の拠点をも永久に失うことになるのです。
(個人的には寧ろ、今こそ勝浦若潮高校は、その独自性と歴史を活かし日本漁業再生の拠点校として再生すべきであるとさえ考えます)
今県教育委員会が為すべきは、安易な統合などでは決して無く、過去の教育行政への真摯な反省と、地域内の各高校へのテコ入れ、高校の魅力再生にむけた努力です。
設置科を見直す、授業形態を見直す、教員を適正配置する、高校の実情や個性に見合ったカリキュラムを実施する、各高校との連携を深める。統合の前に出来る事は山ほどある筈です。
説明会にて多くの反対を受け、県教委はそれまでの結論ありきの姿勢を崩し、初めて「皆様のご意見を持ち帰り検討する」と表明しました。
県教委は約束をきちんと守り、もう一度しっかりと統合のメリットデメリットについて慎重に研究検討して頂きたいと思います。
質疑応答で挙手したのに指されなかったのはとっても残念でした。
また、「質疑応答」の時間なのに長々と演説を始めてしまう質問者が何名か居られたのは残念に思いました。
県教委に対し沢山の方が質問をし、答えを引き出すことができる貴重な機会なのに・・・
過去記事
「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」について その2
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/e6e83ee8adbe4149fc177e0652ba20bd
「県立学校改革推進プラン及び第一次実施プログラム説明会」に参加して来ました
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/a46509da104c4b8b7e6f285eb3285296
勝浦若潮高校の大原高校への統合について
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/f836a7866d2e9183fd2c3c8acbfd4c88
追伸:
今日はNPO法人すんべやぁ勝浦の大楠農園にて農作業のお手伝い。
作業の後のヤキイモとっても美味しいです。