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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

眼と記憶

2015-12-22 00:01:30 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 
私も最高、あなたも最高! それが黄金律。
  臨床が一番うまく行くとき、必ずそこに≪やり取り≫があります。≪やり取り≫をする2人は、仲間であり、相棒です。 p233下から13行目途中から。&nbs...
 

 

 発達トラウマがあると、いろんな感覚、いろんなイメージ、いろんな感情がバラバラなままだというのは、実に残酷なことですね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.222の、始めから。

 

 

 

 

 

トラウマと上手に折り合いをつけることが出来るのは、こういった空っぽになっている脳も、働くようになる場合に決まってます。スタンのケースでは、眼の運動によって脱感作と折り合いをつけ直すやり方(EMDR)のおかげで、圧倒されることなく、事件の記憶を思い出せるようになりました。空っぽになっていることが、フラッシュバックの原因になっている脳が、事件を思い出している間に働くようになった場合、人はトラウマを負わされることになった記憶を過去に属するものとしてまとまりを付けることが出来ます。

 

 

 

 

 眼を動かすと脱感作と記憶との折り合いがつく、と言うのも不思議でしょ。これは理論的にまだ解明されていないのじゃぁないのかしらね。でも、私は臨床で使ったこともないし、その資格もありませんが、これは効くようですね。浜松医大の杉山登志郎さんは、タップしながらのEMDRが、いっそう効果的だと、言ってましたっけ。

 それもこれも、良心と意識が、「共に見る」ということと関係するからでしょうね。記憶は良心や意識を形作る要素の1つでしょ。

 

 

 

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