エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#ルターの復活 # と #心の真実 vs #魂を売り渡してする仕事

2019-02-16 05:12:21 | エリクソンの発達臨床心理

 
#独りぼっち #心の病が重たくなっている
 インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 何気ない日常が,礼拝になる    セラピーと言う名の、内省   今は、鏡におぼろに映ったものを見ている 改訂版  ケダモ......
 

 

「発達トラウマ障害」Enpedia と 
 発達トラウマ障害を英語で・英訳 ‐ 英和辞典・和英辞典 Weblio辞典

 をご参照ください

 

 昨日のところから,ちょっと戻ります。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.220の第3パラグラフから。6訂版。

 

 

 ルターの復活には,暗黙の心の真実が1つあります。「上手に自我が働く人」はいい仕事ができる,ということです。その仕事は,しなくてはならない務めを,手塩にかけて「本気でやる」からです(それは,どんな理由であっても,何のためでも,同じです)。これは必ずしも,少しも簡単なことではありませんね,口先だけで「強い自我」などと言うべきでもありません。今している仕事をすべきではない人が,実は多いんですから。魂を売り渡してまでする仕事でしょうか。善い仕事って,効率の点で言う場合もありますよ。しかし,効率的に良い仕事が,ダメなお役所仕事でもあるんですから。大切なのは,どれだけたくさんのことをしたか,ではなくて,聖書の神様のみ言葉に聴き従って豊かに生きる点で,自分のしていることが自分のためになったのか(訳注:マザー・テレサの言葉では「どれだけ心を込めたか」),ということですから。仕事をした本人にとって良いことが,仕事の腕が良いことを反映しているでしょうし,その腕の良さは,仕事の手順の合計以上のものでしょう。仕事のスピリットの大切さを言う際に,ルターは,マルクスの先を行ったのです。しかし,もちろん,政治的な意味でもなければ,経済的な意味でもありませんよ。ルターがしたのは,まさに,聖書の神様がどんな存在かを新たに見た点で,前進を見通したわけですね。ただし,ルターは,聖書の神様に対する新しい見立てを人が自由に手にするお役に立ちました。ルターの視点は,仕事人の視点でしたね。それで,ルターが1つに結びつけたのは,1つの仕事が,人が全うになる善い道にもなるし,1つの仕事が,人を生涯閉じ込める牢獄にもなる場合もありますよ,ということでしたね。

 

 

 

 仕事のスピリットは,マックス・ウエーバーの「資本主義の精神」に近い。プロテスタンティズムの善き人生の習慣でもある。すなわち,聖書の神様のみ言葉に聴き従って豊かに生きる,ということです。

 封印が分からない西平さんの翻訳は,難解な「哲学談議」になっています。

 

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