エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

自分を自分でコントロールしたいという、死に物狂いの願いがあると…。

2016-11-14 08:13:05 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「正しいこと」を振り回さないでね
 今朝の光  黄金律の不思議  世界のメインテナンスにも、やり取りが必要なようですね。 p220第2パラグラフ。    &nb...>続きを読む......
 

 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.143、ブランク下、4行目途中から。

 

 

 

 

 

「自傷すると気分が良い」と言われてから、私は、なぜなのか? と自問しました。 動揺したら、テニスをしたり、きついマーティーニを飲んだりする人もいれば、カミソリで手首を切り裂く人のいますね。私どもの研究から分かったことは、子どもの頃に、性的虐待されたり、身体的虐待をされたりしたら、何度も自殺しようとしたり、自傷したりする、強い因子になる、ということです。自殺の繰り返しがとても幼いころに始まるのか? それとも、死んだり、自分を傷つけたりすることができると願うことによって、自分は逃げ出すことができると思うと、ホッとできるのか? は分かりません。自分を傷つけることは、自分のことを自分でコントロールする感じを取り戻したいという死に物狂いの試みとして始まるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 自分で自分をコントロールすること。子どもが2歳前後に身に着けることが望ましい、オートノミーの要になることです。それは、0歳の時に身につけておくべき信頼のない人には、無理な話です。

 でも、その子どもは、その人は、何とか自分をコントロールしたいと死に物狂いで願う時に現れるのが、リストカット、摂食障害、自殺企図、仕切り屋の心理などです。

 

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 私が確かにされる感じの初めの信頼

2016-11-14 07:10:35 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
「光」、目指してる?
   解散風とホラ吹き  解散風をホラ吹きが吹かせていると言います。 良かったと思います。 徹底的に「NO」を言うチャンスだからです。 私が思う争点とす......
 

  Chilhood and Socirty p.245から。

 

 

 

 

 

 いつでもどこででも、自分が確かにされる感じは、赤ちゃんの時期に、人と自分を信頼する、ということなしには、始まりませんからね。

 

 

 

 

 

 赤ちゃんの時期に、人と自分を信頼する信頼を身に着けていないのが、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達、大人たち。その人たちは、自分を確かにすることができません。すると、いつまでも、どこででも、人から「いいね」を言ってもらいたくなります

 


 

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トランプ次期大統領 という現象から、見えて来た私どもの姿

2016-11-14 06:31:44 | 間奏曲

 

 

 
「パートタイム政治参加」 vs 日本人の長時間労働
   人を大事にする可能性  現実には、資本主義の原理と人を大事にする原理が両立するかもしれない、と言うのがフロムの主張のようです。 p122の3行目か......
 

 トランプさんが、アメリカの次期大統領となりました。私の予想も外れました。

 現大統領のオバマさんが大統領になった、2008年の大統領選のキャッチコピーは「Change チェインジ」でしたよね。貧富の格差、不平等が拡大し、不満に感じていた人たちが、オバマさんに、「変えてね」の希望を託しました。その希望の1つがオバマケア。これは、従来からあるアメリカ式貧困家庭向け医療保険であるメディケア、メディケイドを、拡大したものだと言えるでしょう。なんせ、アメリカの医療費は、保険がなかったら、一日二日入院するだけで、うん百万円も取られてしまうこともあるくらいですからね。

 批判もあるけれども、このオバマケアは、一定の改善だったと思います。しかし、その程度の改革では、とても補いきれない位、貧困層が拡大し、生活に苦しんでいるアメリカ人が非常に増えたのだと思います。

 グローバル経済のなかで、多国籍企業、大企業、金持ちが大儲けして、税金はタックスヘイブンで、全く払わずじまい、あるいは、殆ど払わず、その分を、逃げられない貧しい人から、税金として巻き上げる…。これでは、アメリカ人でなくても、黙っていられないでしょう

 今回のトランプ次期大統領という現象は、あのアメリカでさえ、貧困層が拡大し、その不満や怒りを、政治が十分に救い(掬い)上げられずに来たことを物語っているのだと、私どもは気付かされましたね。 

 そして、これは、対岸の火事ではないのです。

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インターメッツォ:  「自分のことを褒められたい」からの脱出

2016-11-14 05:45:56 | 間奏曲

 

 

 
愛着障害のカウンセリング これだぁ!
   黄金律の不思議  世界のメインテナンスにも、やり取りが必要なようですね。 p220第2パラグラフ。    &nb...>続きを読む ......
 


  ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction、p.112. 今宵は、もう一度、ソリチュード「1人の豊かさ」に戻りたいと思います。ソリチュード「1人の豊かさ」の関係にない、忙しい毎日を送っている人には、なかなかソリチュード「1人の豊かさ」の良さが伝わらないみたいだからですね。特に、フェースブックで「いいね」を言ってもらいたいあなた、ナウェンさんの今宵のところを、よくよくご覧あそばせ

 

 

 

 

 

 ソリチュード「1人の豊かさ」の時、皆さんも自分が値打ち者であることだけではくて、欠点だらけでも、神様は大事にして下さる、ってことが解かりますからね

 

 

 

 

 

 「自分のことを褒められたい」。どなたでも、そう思うのかもしれませんね。

 でも、それは結果であって、目的にしたら、大間違い。

 教育、福祉、心理、医療から、…、政治まで、人様、先様の幸せのためにする仕事は、人様、先様の幸せのためにするのであって、教員、保育士や支援員などの福祉従事者、サイコセラピスト、看護士や医者やレントゲン技師などの医療従事者が、褒められるためにするんじゃぁ、ない。

 これは、基本の基本です。でも、「自分のことを褒められたい」、と思ってしまうのが、人情? 「自分のことを褒められたい」、と願ってしまうのが、人の常?

 いえいえ、そうならないために、日ごろから、日々、毎日、毎朝、毎晩、ソリチュード「1人の豊かさ」の豊かさを味わっておくことが、生死を分かつほど大事なんですよね。

 

 

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