いわゆる”安倍談話”なるものが閣議決定され内容が公表された。
”侵略”や"お詫び”などの字句が織り込まれるか否かがえらく注目され、また「自社さ」政権
時代の村山内閣が出した”村山談話”に変わる新たな見解が出るのではないかと予想も
されていたが、なんのことはない以前の内閣の考えを踏襲するということに落ち着いたようだ。
新たな”首相談話”を出すと言い出した時からなぜ今さら波風を立てるようなことをするの
だろうと思っていた。多分多くの人もそう思っただろう。
安倍氏の今までの発言・挙動から見て、新たな見解──つまり”安倍カラー”──を出したかった
のは見え見えだったが、結局は欧米からの「近隣諸国との摩擦を起こさないように」との
意見が出てこれを無視できなかったというふうに見える。
小泉氏は中韓からのクレームを無視して靖国参拝を続けた。そのため両国との首脳会談は
長い間開催されなかったと記憶する。
これに対して安倍氏は節目の日の靖国参拝を避けているようだがやはり両国との首脳会談は
いまだに実現していない。結局は靖国参拝などはどっちに転げようと同じこと。
政策面などで個人的に小泉氏はあまり好きではないが、この潔さだけは好感が持てる。
同じやるなら信条を貫き徹底すればいい。
今問題の「安保法案」も同じ。憲法解釈の変更、衆院での強行採決という姑息な手段では
なく、本当に必要なら時間をかけてでも憲法改正をしたらいいではないか。
今にでも中国が侵攻して来るのではないかと不安を煽り、議論をする時間がないという。
そしてまたそれを信じている人が多々いる。だが帝国主義の時代ならいざしらず、そんな
こと(侵攻)をすれば国際的に孤立し、何よりも自国の経済が回らなくなることは自明であ
る。
もしあるとすれば、クリミヤや東ウクライナで見られるように国内紛争が足がかりになるだろ
う。
これを考えると「安保法案」より中国人に対する土地資産取得禁止の方を先行すべでは
ないかと思う。中国では土地は国有資産であって中国人でも買えないが当然、日本人は所
有できない。
中国人が日本の土地を自由に買えるのはあまりに不合理であり危険と思うが如何。
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