忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

NHKとNTTがグル

2017-05-24 | 随想

NTTから突然の電話があった。(正確にはNTTファンナンス)

NHKの受信料とNTTの使用料金をあわせて自動引き落としにすると年間600円安くできる
というものだった。現在NTTは銀行口座から自動引き落としにしているが、NHKは銀行窓口
での現金振込みにしている。

だがNTTからのこの電話はなぜか解せない。まずなぜNHKの受信契約の情報がNTTへ流
れているのか。明らかに情報漏えいである。

それとNTTと抱き合わせにしなくてもNHK単独でも自動引き落としにすれば年間600円は
安くなる。別にNTTと抱き合わせにする必要はない。

そこでNHKが結局NTTに料金請求の代行をさせているということがわかる。NHKはまったく
姑息だ。

いまNHKをわざわざ現金振込みにしているのは訳がある。
詳細は省くが、昨年NHKには思い出したくもない不快な思いをさせられたからだ。

また、こんなことも経験している。息子が就職して転居する際に口座振込みを解除しよう
としたら転居先をしつこく問いただされ契約解除に応じてくれなかったという。

そもそも親からの仕送りで暮らしている一人暮らしの学生から受信料を徴収すること自体
がおかしい。なによりも学生割引があるといっても、結局学生の受信料は親の負担である。

自分自身も、20年ほど前単身赴任した時、早速NHK職員を名乗る人物が現れて契約を
しつこく迫られた。自宅の自室で見ていたものを持ってきただけなのに場所が変わると
新規契約が必要だとはどうも合点がいかない。受信契約を断ったところ、数日後「放送
法」なるもののコピーが郵便受けに投函されていた。

結局その後5年間を”無事”過ごせたが、自宅で契約している単身赴任者からまで受信料を
とることはないのではないか。学生もそうだがこれは二重取りである。

受信料支払い義務は放送法なる法律で決められているということは、嫌がらせでコピーを
投函しなくても知っている。何よりも法律や権力を楯にすることが気に入らない。こんなもの
運用次第、解釈次第でどうにでもなるだろう。

またこれも番組自体がよければ問題ないのだが、その番組がひどい。確かにニュースなど
地道な番組も多数あるにはあるが、民放と変わらない馬鹿騒ぎのバラエティー、再放送、
はては自社の番宣のオンパレード、民放のパクリなどなど見ていて辟易する。

現在NHKはTVが4局(地上波2、BS2)、ラジオが3局もある。以前はBSが3局もあったが
2局に減った。だがまだまだスリムにできるのではないか。
そして番組制作費も民放と比べて格段に高いと聞く。これも削減できるのではないか。

たとえば海外の旅番組で長期間有名タレントを派遣したものがあったが、ギャラは相当な
ものだろう。東京アナウンス室だけでもアナウンサーがゴマンといるのにわざわざタレントを
起用する必要もないのではないか。

最近とってつけたように緊急時の情報伝達にTVは不可欠だと言い出した。だからNHKは必要
なのだと言いたいのだろう。だがインターネットが発達した現在、情報伝達にTVが本当に必要
ですかと言いたい。東日本大震災のとき海沿いの線路上で停車した列車から緊急避難して
助かったのは、確か講習受講のために乗り合わせていた警察官(だったと思う)がスマホで
津波警報を知って誘導した機転による。

逆に、米艦隊が日本海に出動して北朝鮮の動向が注目されていたときのことだが、北朝鮮が
米艦船の出動以来はじめてミサイルを発射したときの放送は何の意味があるのだろう。それも
内容がひどかった。なんら詳しい情報の展開がないままミサイルの発射という同じアナウンスが
20回近くも繰り返しがなりたてられた。まるで戦争が始まったかのようであった。
津波警報の時も警報解除までの数時間ものあいだ同じアナウンスが繰り返されて辟易するが
これはまだ我慢できる。だがミサイルの発射でわれわれにどうしろというのか。対処しようがないではないか。

昨日NHKの契約率が過去最高に達したとのこと。でもこれはかなり強引な取立てに
よるもの。巷では”NHKヤクザ”と揶揄される。

とにかくNHKは経費ともにスリムにしてリーズナブルな受信料体制にして欲しいものだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿