宇宙航空MBAブログ

Aerospace MBA(フランス・トゥールーズ)が考える宇宙航空マネジメントの進化系ブログ

語学の勉強方法

2006年10月15日 | 質問への回答
 
『どうすれば英語やフランス語が話せるようになりますか?』という質問がメールで送られてきたので、今日はそれについての回答。

フランス語に関しては僕も本格的に勉強し始めてまだ2ヶ月ちょっとなので、はっきり言って人にアドバイスできるようなレベルではない。でも、頑張ってなんとか英語を身に付けた経験を踏まえると、自信を持って言えることは、外国語を学ぶのに日本語を使うのはナンセンスだということだ。

すなわち、フランス語を学ぶのならフランス語で、英語を学ぶのなら英語で勉強しなければ、決して本物に近づくことはできない。日本の義務教育の英語が何年経ってもモノにならないのは、日本語を使って英語を学ぼうとしているからだと僕は感じている。

英語を使って英語を勉強するというのは、ただ英語圏の国に留学すればよいということではない。英語を使うあらゆる機会において、英語を使って考え、英語を使って書き、英語を使って話す努力をするのだ。

と言ってもそんなの最初からムリですっ!と言われそうなので、今すぐできるアドバイスを一つ。

英語を短期間に上達させたかったら、今すぐ家にある英和辞書を捨ててください。そして、英英辞書(あまりレベルの高くない、ペーパーバックの軽いやつがベスト)を本屋で買ってきて、可能ならば24時間携帯してください。

そして、何か英語の文字が目に入る度にその単語を英英辞書で引き、説明を読み、内容を覚えるのではなく、感覚として体に吸収させるようにします。決して覚えようとしないでください。覚えようとすると苦痛になって続けることが難しくなります。これを2~3ヶ月も続けていけば、そのうち何か英語で考えたり、話したりしなければならない時に、すっと言葉が英語で頭に浮かんでくるようになります。

短期間で英語を上達させたいと思っている人は、まず騙されたと思ってやってみてください。実際にトライしてみた人は結果報告も期待しています。

以上は僕が経験的に学んだ外国語の学習法なのだけど、これをメソッドとして確立して授業展開している機関が日本にもある。まだ東京(銀座と表参道)にしかないが、カプラン(Kaplan)というアメリカ系の英語学校だ。

どんなメソッドか知りたいという人は、カプランの日本校代表である石渡さんの特別セミナーが毎週のように開催されているのでぜひ参加してみてほしい。6,000円と体験トライアルにしてはちょっと高めだけど、朝から晩まで丸一日を使って“英語の学び方”を教えてくれるので、それだけの価値は十分にあると思う。

ちなみに僕もフランスに来る直前の2ヶ月間だけカプラン銀座校に通い、英語をブラッシュアップしておいた。何事もメンテナンスが大事ですから!

カプランの特別セミナーはこちら

僕のお勧めコースはコレ

P.S. 僕は決してカプランの回し者ではありません。
 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日もこれから行ってきます (akie.f)
2006-10-15 09:23:55
どうもお久しぶりー!

カプランで一緒だったakieです。

私も通い始めてから、英英をメインに使うようにしてます。

さらに最近文法や単語増強に勤しんでいるのですが、このテキストも日本のものではなく、ケンブリッジやオックスフォードの出版社が出しているものを選びました。

都心なら丸の内丸善本店充実していますよ。

あと以下「日向清人のビジネス英語雑記帳」読む価値あります。



http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/



では行ってきまーす。またね!
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Bon Chance! (Aerospace MBA)
2006-10-15 18:53:29
>akie.f さん

コメントありがとうございます。久しぶりですね~!カプラン頑張ってますか?

東京丸の内の丸善本店は丸の内オアゾの中にあるやつですね。ここには僕が勤務していた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の東京オフィスがあります。会社帰りによく丸善に寄ってました。懐かしいです。



ちょっと宣伝になってしまいますが、もし丸善本店に出向かれた際は、その向いのエスカレーターで2階に上ったところにある「JAXAi」にも立ち寄ってみてください。宇宙航空に関するショールームになっていて、入場無料で誰でも入ることができます。



英語学習、頑張ってくださいね!ユーロスターに乗ってロンドンに行ける日を楽しみにしています。
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Unknown ()
2006-10-16 09:50:36
留学とか特別な環境でもない限り、やはり覚えてしまうという地道な作業が必要なんだと思います。ただ、字ズラを覚えるだけでは文法はマスターできるでしょうけど、話せるようにはなりません。コツが必要。



基本的な厚めの教科書(ネイティブが外国人向けに書いたものがベスト)を、1,2冊暗唱(「暗記」ではない)してしまえばよいのです。見なくても歌を歌うように口から流れ出るぐらいやればOK。



幾ら文面を頭だけで暗記しても、口から出てこないし、聞き取れるようにはなりませぬ。



人間、自分の出せない音を幾ら聞いても聞き取れないものです。なので、口から自然に出てくるまで暗唱すれば、自然と話せるし、聞き取れるようになります。読んだり、文法を解析する能力と、しゃべる・聞くは別の部分を使っていると思いますね。



この方法だと、音も聞き取れるようになるし、自然と口をついて外国語が流れ出てくるし、基本的な言い回しを文脈の流れのなかで覚えられるので、おかしな使い方もしなくて済む。



フランス語やイタリア語のように名詞に性がある場合も、単語だけ無理して覚えるより早い。



私はこれで、やたら留年の多い外語大を、一単位も落とさず4年で卒業しました。



基本だと確信しています(合掌)。
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Motivation (AerospaceMBA)
2006-10-17 00:57:28
>つ さん

コメントありがとうございます。

ベストな学習方法は人それぞれだとした上で、やはり僕としては、語学の学習に一番大切なのは“学ぼうというモチベーション”だと思っています。しかも、継続して学ぼうというモチベーションです。



外語大の学生や、留学や海外赴任前でかなり必要に迫られている人なら覚える努力もさほど苦にならないでしょうが、なんとなく将来の目標としてできるようになりたい!レベルの人の場合、語学の学習を継続できるかどうかが上達できるかどうかの一番の鍵になると思います。



その意味で“覚える”という一般的にあまり面白くなく苦痛に近い作業をまずはおいて置いて、とにかく継続することを第一に考えるという選択肢もアリではないかと。



基本から外れているかもしれませんが、英語は上手くなりたいけれど、勉強を継続するのにあまり自信がないという人への僕からのアドバイスでした。(アーメン)
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Unknown ()
2006-10-17 09:35:37
そうそう、基本的に必要性に迫られないと人間勉強なんてしません。まして、語学の勉強なんて苦痛。



なんとなく英語ぐらい・・・ってな人は多分上達しないでしょうね。まぁ、趣味で英会話教室に通いたいって人は別ですが、そうでないひとは無理に英語や外国語なんて勉強しなくても良いと思っています。
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小学校から英語 (AerospaceMBA)
2006-10-17 21:04:13
>つ さん

コメントありがとうございます。

今度も文部科学大臣は小学校からの英語教育に反対に立場をとっているそうですね。ニュースで知りました。外国語をマスターする前にまずちゃんとした日本語をマスターすることのほうが大事だと。僕も同感です。

語学はあくまでツールであって、しかも使わないとどんどん錆びていく。だからこそ必要に応じてマスターし、必要なときにメンテナンスして使えばよいと僕は思っています。
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フランス語はどこで (トゥールーズ滞在者)
2006-11-29 21:47:30
はじめまして。
出張でトゥールーズに来て4週目になりました。
私の場合も英英辞典を使い始めてから、
自然に使える単語やフレーズが増えはじめた
ように思います。

ところで、フランス語については如何でしょうか?
私も、フランス語よりも出張先で使う
英語をブラッシュアップして来たのですが、
日常生活では苦労しました。

日本にいるときに、フランス語の初歩を習うか、
こちらでの仕事の準備や英語に時間を使うかは、
けっこう悩ましい問題だと感じました。
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全く同感です (AerospaceMBA)
2006-11-30 04:47:01
>トゥールーズ出張者さん
コメントありがとうございます。こちらこそ、はじめまして!

フランス語、今はMBAの授業があまりにも忙しいのでちょっと中断している状況です。でも、全く習わないと覚えたことを忘れてしまうので、週1回だけプライベートレッスンを受けようと思っています。先生もなんとか見つかりました。

日本にいるときは仕事が忙しくて、あまりフランス語の勉強をする時間がとれませんでした。今ちょっと後悔してます。。。

学校では一応フランスの学校なので、授業以外ではフランス語を使っています。今日はランチにピザ屋さんに行って、なんとかハム入りマルガリータを注文できました。留学生同士でランチに行くときは、大体僕が通訳してます。(といってもカタコトですが)
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