昨日に引き続き、僕が欧州、そしてフランスでMBAを取得することを決断した理由を紹介したいと思います。
<欧州、そしてフランスを理由(その2)>
■多様な言語・文化が交錯する場で真のグローバル人材を目指したい!
グローバル人材になりたい!と言ったとき、必ず聞かれるのが、「グローバル人材って一体何?」という質問だ。これについては今までいろいろ考えてきたけど、僕なりの定義は、“自分の核となる文化を誇る勇気と、それ以外の文化を寛容に受け入れる度量を兼ね備えた人材”のことだ。
このような資質を身に付けるために一番大切なことは何か?それは、とりまく環境が極めて多様であることだ。多様であればあるほど、個人が接する“自分とは異なるもの”の数は多くなる。そして、勇気を持ってそれらの異質なものに接し、少しずつ理解を深めていくことで、やがて本物の“グローバル人材”に近づくことができると僕は信じている。
アメリカのMBAについてリサーチしたとき、その人数構成に驚いた。ほとんどのMBAスクールはアメリカ人が70%以上を占めていたのだ。ある一つの国の国民が、ある一つの集団の中で70%を占めていたら、その集団はもはや多様であるとは言えないのではないだろうか。
もちろんアメリカ自体が実に多様な民族により構成されていて、移民も多いことを考えれば、それだけでMBAプログラムに多様性が確保されていると言えなくもない。しかし、アメリカMBAの膨大な学費を考えれば、MBAを目指すような学生は、アメリカ社会の中の上位数%でしかないはずだ。一つの国の国民の、しかも、そんな限定された層だけで構成された集団を、少なくとも僕は多様であるとは呼べなかった。
もちろん、アメリカMBAの中にも国際性を重視したMBAプログラムもあった。しかし、ここならチャレンジするに値すると思えるようなMBAは、その中になかった。
一方、ヨーロッパのMBAでは、マネジメントの対象である社会自体が非常に多様であることに対応し、それを学ぶ学生の集団についても多様性を確保することが重視されている。共に学び、共に苦労する仲間そのものが、すでに実社会でのマネジメント対象である社会の縮図となるよう配慮されているのだ。学校によっては、現地出身の学生を必ず30%以下に抑えているところもあるらしい。ちなみに僕がこれから通うMBAプログラムはは、フランス人は25%以下だそうだ。(昨年以前の情報による)
前にもこのブログで紹介したけど、僕は今、本当に多様な環境に身を置いている。アルジェリア、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、韓国、スペイン、アメリカ、イギリス、インド、日本、ヨルダン、マレーシア、メキシコ、オマーン、ロシア、台湾、タイ、そしてフランス。毎日が本当に新鮮な経験の連続だ。
そしてMBAプログラムが本格的にスタートすれば、さらに多くの国の学生に出会うことになる。真にグローバルに活躍できる人材となるために、勇気を持って多くの異質なものに触れ、寛容な心を持ってそれらを理解し、この素晴らしい仲間とともに成長していきたいと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます