僕のフランス留学も、ついにあと2ヶ月を切った。そろそろ帰国のための航空券を手配したり、フランスで得た資料をどうやって日本に輸送するかなど、いろいろと準備をしなければならない。フランスに来る際は仕事の関係で直前までバタバタしたので、帰るときくらいは計画的にちゃんと準備を進めたいと思っている。
もちろん、帰国準備以外にもやるべきことはたくさんある。ATR社でのプロジェクト発表もあるし、修士論文の執筆と最終審査もあるし、所属組織に向けた報告書も執筆しなければならない。お世話になった方々へのお土産も買わなければならないし、何よりこのヨーロッパでやりたいことがまだまだたくさんあるのだ。もしお金で時間を買えるのなら、オークションで競ってでも買いたいと本気で思う。
時間については「まだ2ヶ月もある!」と前向きに考えることにして、よく考えたら僕にはもう日本に帰るべき場所がない。MBA留学に際して完全に生活の足場をフランスに移したので、東京にはもう住むところがもうどこにもないのだ。持っていた家具や電化製品は全て会社の後輩達にあげてしまったし、残りは実家のある広島に送り返してしまった。つまり、僕は日本に帰国したその日から、スーツケースひとつでヒッピー生活をしなければならないのだ。
大学時代にも同じような経験をしたことがある。アメリカ留学から帰国した後、東京に住む場所を探すべく1ヶ月近くバックパックで生活をした。友人の家を泊まり歩いたり、従兄弟のアパートに居候したりしてした。僕の窮状を見かねた大学の国際部の方が、「留学生のResident Advisorにならない?」と誘ってくれ、しばらくカリフォルニアから来た留学生達の寮で過ごした記憶もある。困った時には誰かが僕に救いの手を差し伸べてくれた。そんな時代だった。
しかし、社会人として独立したからにはそんなに甘えてばかりもいられない。当時と違って友人達は皆仕事をしているので迷惑をかけるわけにはいかないし、僕だって帰国した翌日から仕事をしなければならない。1日でも早く日本で生活を立ち上げる必要がある。
しかし、当面の間はホテル暮らしになるのではないかという気がする。アパートだってすぐに見つかるとは思えない。そう考えると、帰国というよりも日本への出張ではないか、という気がしてくる。
日本への帰国準備はきちんと進めるとして、残り2ヶ月間のフランス生活をまだまだ思いっきり楽しみたいと思う。
(写真はトゥールのChenonceau城の窓から見た風景)
物件探しとかいろんな手配とか、私にお手伝いできることがあったら遠慮なく言ってね/kaeru_en4/}
コメントありがとうございます。
そう、もう帰国の時期になりました。ATR社での勤務もそろそろまとめを考えなければならなくて、修士論文の執筆を頑張っている最中です。日本に帰ったらまた飲みに行きましょう~。楽しみにしています。