今朝、
北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)で
今現在核実験をしているわけではないが、
核実験のための何らかの動きが見られるとのニュースがありました。
豊渓里は、前にも核実験を行った実験場です。
北朝鮮、過去の核実験場で新たなトンネル建設か=米シンクタンク
ロイター 12月3日(木)8時25分配信
米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)は2日、10月から11月初めにかけて撮影された衛星写真に基づき、北朝鮮が核実験のための新たなトンネルを掘っている兆候があることを明らかにした。
SAISは、「38ノース」という北朝鮮専門ウェブサイトを運営しており、
衛星写真などの分析でいつもかなり精度の高い情報を提供していますが、
今回も「38ノース」がトンネルの件を明らかにしました。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓38ノースが公開した衛星写真↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
この写真を見ると、中央上の部分の
「New Portal」とか「Now building」と書いてあるところですかね。
今日、韓国の朝鮮日報が核実験ニュースと同時に報道した
北朝鮮の観光地域工事のニュースは
皮肉を感じさせます。
これもまた「38ノース」に公開された情報らしいですが、
北朝鮮と中国の国境地域の新義州(シンイジュ)で
中国人観光客向けのリゾート施設や列車駅のリモデリングの工事が盛んだということです。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓6ヶ月前にはなかったものができた↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
上の写真が2015年9月3日のGoogle earth映像、
下の写真が2015年3月13日のGoogle earth映像。
たった6ヶ月で敷地に新しい建物らしきものができています。
この2件の記事を並べて見ると、
北朝鮮は外国人には「観光においでー」と呼んでおいて、
隣では核実験を行うということになります。
国際社会との約束をやぶって核実験をした北朝鮮に対して、
国連安保理は、2回にわたって対北朝鮮制裁決議案を採択しました。
その結果、北朝鮮政権は資金、特に外貨が不足となる。
資金が足りなくなると、核実験もできなくなる。
その、資金難を解消するために、
金正恩政権は、あらゆる方法を駆使しますが、
最近目立つ手法が観光業でした。
偶然にも、今日、カンボジアでは
アンコールワットの近くに北朝鮮が立てる博物館がオープンするらしいですが、
海外で観光業をするのはまだよいとしても
(いや、結局そのお金がどこに流れていくかを考えれば、よくありませんが)
わざわざ海外の人々が来るように誘致をする側が
平気に隣で核実験をするなんて。
ちょっと前の記事ではありますが、
北朝鮮の観光産業の問題点について批判する記事もありました。
北朝鮮が観光客100万人を誘致…誰が行くのか!?
デイリーNKジャパン/2015年10月27日 12時19分配信
目標もデカイ。2017年には現状の10倍以上となる年間100万人。そして20年までには200万人だそうだ
(中略)
人権団体から「北朝鮮でスキーをすることは、アウシュビッツ強制収容所の隣でスキーをするのと同じ」との批判が起きた。
これまで私は、この記事も指摘しているように
北朝鮮の観光の推しすすめが
北朝鮮住民に与える弊害だけを考えていました。
しかし、こうなると、
現在の北朝鮮の観光業は、
他国の国民の健康と命を脅かすことであり、
他国の国民の人権を侵害することだと考えられます。
ちなみに、北朝鮮の放射能汚染、、こうだそうです。
北朝鮮産キノコから基準9倍のセシウム 韓国で回収命令
朝日新聞デジタル 2015年11月27日20時19分