核実験、ミサイル、新型ロケットエンジン試験…
今年に入ってその頻度が多くなった北朝鮮の武力挑発を見て、
多くの方々が「そんなお金は一体どこから出るの?」と思うでしょう。
国連をはじめとして色々な制裁をかけているにもかかわらずですね…
あいにく、北朝鮮は国際社会の制裁をうわの空で聞いているのか、
もしくは意地で反発意志を見せるつもりなのか
国際最社会のルールと秩序を無視した常識外れの手口で
不法行為を繰り返し、資金を集めています。
こっそり、または大胆に隠したり、偽装したりするのは基本、
しかも、海外駐在の大使館、外交官が関わって
組織的に不法行為を行ってきたことが
国連制裁の履行を監視・評価する専門家パネルによって明らかになりました。
関連ニュースを共有致します。
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北・金正恩、住民食糧用トウモロコシ2~3ヶ月分のお金を空に打ち上げ
北 김정은, 주민 2~3개월치 옥수수 살 돈 허공에 쐈다
聯合ニュース 2017年3月19日付け
金正恩執権後、ミサイルどれほど発射したか(執権後およそ5年間統計)
スカッド(射程距離300~700km) 労働ミサイル ムスダン SLBM 北極星2型
スカッドーER(1000km) (1200~1300km) (3千km以上)(飛行距離500km)(射程距離2千km以上推定)
23発 10発 8発 4発 1発
金正日 金正恩
計16発発射(執権18年間) < 計46発(約1500億ウォン規模)(執権5年間)
【金正恩執権後ミサイルどれほど打ち上げたか(グラフィック:聯合ニュース)】
執権以来5年間弾道ミサイル46発…金正日18年の3倍
核・ミサイル開発に「オール・イン」ティラーソン米国務長官「ミサイル危機目で確認」
執権6年目の北朝鮮・金正恩労働党委員長が現在まで弾道ミサイルを46発発射し、これらミサイルの費用を換算すれば住民に配給するトウモロコシ2~3ヶ月分を買える規模に相当すると分析さえた。
19日、韓国軍当局によれば、金正恩は2012年執権して以来およそ5年間28回にわたって46発の複数種類の弾道ミサイルを発射した。特に、去年だけで24発で、発射数全体の5割を超えている。
今年に入っては、先月12日に中距離弾道ミサイル(IRBM)「北極星2型」1発、今月6日すかっど-ER4発など、既に5発を発射した。
射程距離300~700kmのスカッドと1千kmのスカッド-ERなどを23発、1,200~1,300kmの労働ミサイルは10発、射程距離3千km以上のムスダンは8発発射した。SLBM(飛行距離500km)4発と北極星2型(飛行距離500km・射程距離2千km以上と推定)1発も発射している。
韓国軍は、金正恩のミサイル挑発がここにとどまらず、今年も北極星2型のほか大陸間弾道ミサイル(ICBM)、長距離ミサイル(ロケット)などを次々と発射する可能性が大きいと予想している。早ければ上半期内に計50発を超えるものとみられると軍関係者は述べた。
金正恩の父・金正日総書記は、執権18年間16発の弾道ミサイルを発射した。息子の金正恩が3倍近くのミサイルを打ち上げたのである。
金正恩の指示によって打ち上げられたミサイルは、短距離・准中距離・中距離弾道ミサイルとSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)など様々である。これらミサイルは全て1t以下で、小型化された核弾道が搭載できる。北朝鮮戦略軍と労働党軍需工業部は、これらミサイルに搭載する核兵器の小型化技術を確保することに拍車をかけている。
金正恩の執権中に発射したミサイル46発を、北朝鮮が過去中東地域に輸出したミサイル価格を基準に単純換算すれば1,500億ウォンに及ぶ。この費用なら北朝鮮住民が2~3ヶ月間食べられるトウモロコシが買えると軍事専門家らは説明している。
北朝鮮は過去、スカッドと労働ミサイルを発射台まで含めて一台当たり10~20億ウォンに輸出した。中距離ミサイルであるムスダンは販売されたことがないが、スカッド・ミサイルの3倍ほどで一台当たり30~60億ウォンになると軍関係者らは推算している。
SLBMとこれを基盤に開発した個体推進北極星2型ミサイルの一台当たり価格はスカッド・ミサイルの5倍に達すると分析される。つまり、一台が50~100億ウォンという話になる。
17日、就任以来初めて韓国を訪問したレックス・ティラーソン米国務長官は「韓国人にとっては毎日がキューバ・ミサイル危機ごとき状況だというのを目で確認した」と述べた。
1962年ソ連がキューバにミサイルを配備したことで、アメリカとソ連が核戦争寸前まで至った状況を、現在の朝鮮半島の状況にたとえた発言である。韓国人は毎日北朝鮮のミサイル脅威にさらされており、朝鮮半島は北朝鮮のミサイル発射で衝突直前だという意味が読み取れる。
(後略)
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중국에 유령회사 세운 북 김철삼, 주소는 종로구 평창동
中央日報 2017年3月17日付け
(前略)
国連安保理・北朝鮮制裁委員会・専門家パネル(北朝鮮の制裁違反を調べる国連の専門家グループ)の報告書は、2010年以来2011年を除いて毎年、加盟国からの情報提供を基に現場調査を行い、北朝鮮の制裁違反行為を公開している。今回の報告書には、中国が北朝鮮制裁の穴だという事実が従来より多様かつ具体的に盛り込まれている。
昨年8月、エジプト当局に摘発された北朝鮮船舶[写真:国連報告書]
◆ロケット弾を積んだ北朝鮮船舶、中国から出発=昨年3月に採択された安保理決議2270号で、国連は北朝鮮に対して海運制裁を大幅に強化した。しかし、中国が海運制裁の穴で、北朝鮮の迂回路であった。報告書によれば、昨年8月エジプト当局はスエズ運河を通る北朝鮮船舶「チエサン号」を検索した。パネルの現場調査の結果、木材の貨物箱79個の中から褐鉄鉱2300tの下に隠してあったPG-7携帯用ロケット榴弾3万個および関連部品が見つかった。
「チエサン号」で摘発されたPG-7携帯用ロケット榴弾[写真:国連報告書]
パネルは「史上最大規模の武器禁輸制裁の違反」だと説明した。榴弾を隠すために使った褐鉄鉱も禁輸品目だった。
北朝鮮は褐鉄鉱2300tの下に榴弾3万個を隠した。[写真:国連報告書]
報告書は「北朝鮮が小型武器・軽武器から鉱物まで色々な禁輸品目を一緒に包めて不法運送している事実がはじめて明らかになった」としている。この貨物は書類上では2016年3月中国南京で船積みされたこととなっていた。パネルの調査結果、船積人の「大連ハオダ石油化学株式会社」の住所は大連のあるホテルの住所であることが明らかになった。
この船舶の保険処理には、マーシャル諸島に設立された中国籍の人所有のペーパーカンパニー「ベネスター」が使われた。この会社は安保理制裁対象である北朝鮮の船舶と関連した業務を長期間してきたとパネルは把握した。エジプト当局は、摘発された武器全量を爆破させた。
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中央日報 2017年3月17日付け
国連安全保障理事会傘下の北朝鮮制裁委員会・専門家パネル報告書を分析した結果、北朝鮮の不法行為には共通した特徴が見られる。外交官や海外公館が関わっているということである。マレーシア・クアラルンプルで起きた金正男暗殺事件に北朝鮮外交官が加担したのと同じ脈絡である。
禁止鉱物バナジウム鉱石取り引きする会社
駐ロシア北朝鮮大使館と住所一致
国連「外交官地位濫用」指摘
報告書によれば、制裁対象である「朝鮮金山貿易会社」は北朝鮮原子力総局への現金調達および核技術と関連したデータ収集などを担当する海外事務所の役をしてきた。金山貿易会社はインターネット広告などを活用してロシア・モスクワと中国丹東でバナジウム鉱石などを取り引きすると主張した。バナジウム鉱石は大量破壊兵器(WMD)の開発に使われる可能性があるとして去年3月に採択された安保理決議2270号によって北朝鮮との取り引きが禁止された鉱物なのだ。しかし、金山貿易会社が記載した販売者住所がモスクワ駐在の北朝鮮大使館と同じだった。パネルは「北朝鮮がバナジウム取り引きの事実をロシア当局に隠ぺいするために外交官としての地位を濫用したものと考えられる」と判断した。
北朝鮮の不法の武器取り引きを専担し、安保理の制裁対象に指定された「朝鮮鉱業開発貿易会社(KOMID)」と武器調達に関与して制裁対象になった「朝鮮興進貿易会社」は機関名称を変更して武器の取り引きを続け、この過程にも外交官が関与した。
パネルは「興進貿易会社が中国丹東に事務室を構えており、その代表は「チェ・チャンイル」であると説明した。パネルは「チェ・チャンイルは2012年の記録に、北京駐在北朝鮮大使館の1等書記官として登録された名前」とした。チェ・チャンイルは朝鮮鉱業開発貿易会社と似た名称の「朝鮮鉱業開発会社」の中国大連事務所の代表としても名前をあげている。報告書はこの2社を北朝鮮が制裁以降名称だけを替えた同じ会社であると見た。
今年1月にはバングラデシュ税関が高級乗用車を搬入しようとした北朝鮮外交官を摘発した。外交官はリムジンを搬入しようとしたが申告をしなかった。リムジンは去年11月に採択された安保理決議2321号が北朝鮮との取り引きを禁止しているぜいたく品目である。報告書は「しかもこの外交官はたった5ヶ月前に別の密輸に関与したことで追放された経歴のある人物」と説明している。この外交官は外交官の特権を利用し、他の国に対して安価で買い取ったリムジンをバングラデシュに搬入してきて転売を図っていたものと報告書では推定している。