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北朝鮮を離れて自由へ ★イ・エラン★の自由ブログ

いわゆる「脱北者」のおばちゃんです。
北朝鮮の実態を世界の皆さんにもっと知っていただきたく
ネットに挑戦します。

【活動】開城工業団地閉鎖に関する脱北者団体の声明発表(2月15日)

2016-02-20 11:45:41 | 日記

2月15日、

「脱北者同志会」、「脱北人団体連合会」、「自由統一文化院」など

脱北者団体の代表が国会議員会館に集まり、

開城工業団地の資金と関連して緊急記者会見を開き、声明を発表しました。

 

私も「自由統一文化院」の代表として参加させていただき、

発言をいたしました。

 

【脱北民団体緊急記者会見およびセミナー】

横断幕には、

開城工団資金、北朝鮮に小銭にすぎないか、大金か

脱北者が証言する開城工団の総体的な真実と対応戦略

と書いてあります。

 

 

この日、セミナーも開き、われわれの対応策についても議論しましたが、

記者会見では

北朝鮮が核・ミサイル挑発を中断しない限り、

韓国政府が開城工団操業の全面的な中止

最後まで貫いてほしいという旨を伝えました。

 

 

この日、一番衝撃的な証言は、

北朝鮮官僚出身の脱北者の証言。

 

開城工団で韓国企業が北朝鮮労働者に支給する賃金は月80ドルですが、

ほとんどを労働党が持っていって、

労働者には北朝鮮ウォンでたった6千ウォンしかあげないといいます。

北朝鮮のチャンマダンで取引されている為替レートを基準に換算すれば

0.8ドル

つまり、韓国企業が支払った賃金の100分の1しかもらえない。

しかも、そのお金では米1キロしか買えないという事実…

 

 

だから、開城工団で働く北朝鮮労働者たちは、

昼食に配られる韓国のチョコパイ

あれほど執着していましたね。

チョコパイは、労働党が持っていかないから、

自分が食べるか、家に持って帰って家族に食べさせることができるからです。

 

 

 


日本政府の「テロとの戦い」を応援します

2015-11-24 18:09:12 | 日記


パリの同時多発テロに加え、
昨日は日本でも神社で爆発事件が起き、
日本国民のテロへの不安が高まっていることは
言うまでもないと思います。

 

最近、テロと関連した一連の事故に
日本政府も速やかに対策をとっているようです。
テロ情報を収集する組織の立ち上げを
前倒しで進めるなど、テキパキな動きが
ニュースで伝わってきます。


↓関連ニュース

国際テロ情報収集組織、課題は省庁縦割り 年内にも発足
朝日新聞デジタル 11月23日(月)20時5分配信

 

 

しかし、


北朝鮮を経験し、北朝鮮の数々の悪行をなくすために
色々な活動をしている私としては、
多少残念な思いもします。


今回のテロ情報組織の発足は、
確かに、最近ますます過激になっているイスラム国が
メインのきっかけですが、
今取り沙汰されている話だけを聞く限りでは
イスラム国対応に偏っている気がします。

 


政府関係者によると、ユニットにはアラビア語に堪能な職員やイスラム地域情勢に詳しい職員を数十人規模で集める。中東などの大使館に赴任して情報収集を行うほか、担当地域と行き来し、現地の情報機関と情報を共有する。

 


かつて日本政府も

北朝鮮の日本人拉致は「テロ行為」と認めているし、
最近、韓国やアメリカなどで浮上している、北朝鮮のサイバー攻撃に関しても
日本も避けられない問題といえます。

 


先日、このブログにも書かせていただきましたが、
アメリカでは、北朝鮮を「テロ支援国」として再指定
関連制裁を強めようとする動きがあります。

 

北朝鮮の核・ミサイル情報に関しては、
1年ほど前から日米韓3国間で結んだ、
防衛当局間の取り決めによって共有されていますが、、、


せっかく、立派なテロ情報組織ができますから、
北朝鮮に関する情報も核・ミサイルに限らず
「テロ」という観点から幅広く一緒に扱ってくれたらいいのに。。。と思いました。


北朝鮮によるテロの可能性も、
イスラム国との関係性も、
まだ実証がなく、明らかになっていませんが、
踏み込んで調べるべき点ですからね。


そして、日本の情報力や行政力がイスラム国に偏れば

これまで解決できずに置き去りになっている日本人拉致問題
さらに後回しされるんじゃないかという心配も
正直、あります。

 


この間の講演会で
被害者家族会の増元さんの言葉のように、
日本国民が被害者となった過去の事件を
忘れないでほしいです。

 

 

「国民の怒り、解決導く」 拉致被害者を救う会、広島で講演会
産経新聞 11月22日(日)7時55分配信


 「拉致被害者の現状」のタイトルで講演した増元氏は、北朝鮮による拉致もテロであり、パリで起きた同時テロと同様の犯罪だと指摘。北朝鮮との交渉に臨む外務省の姿勢は甘いと批判し、「テロとの戦いを全世界が始めようとしているときに、テロの被害にあった国民の救出に真剣にならなくていいのか」と訴えた





つまらない暮らしでも自由韓国の方がましだ

2015-10-10 10:19:47 | 日記

今日は北朝鮮では、

「朝鮮労働党創建記念日」。

しかも今年は70周年となる年だ。


北朝鮮は70年という節目の年を記念するためにも、

そして最近国際社会での立場がどんどん弱まる中

自国の健在を見せつけるためにも

今日を派手な祭りにして見せようと躍起になってきた。


そのせいで、住民たちはどれほどお金やモノを搾取され、

労働現場などに駆りだされたか。。。

見なくてもありありと目に見えるようだ。


誰のためのお祭りか!と腹が立つけど

芝居をしてでも笑顔を作らなければならない。


こんな日には色々考えこんでしまうのだ。




我々の諺に「命あっての物種」というのがある。


この前、北朝鮮民族和解協議会(民和協)のスポークスマンは、

祖国平和統一委員会の宣伝メディアである「ウリミンゾクキリ(我が民族同士)」を通じて

韓国に暮らしている脱北者らの境遇を言及しながら

「我が住民たちに対する誘引・拉致行為をすぐ中止させ、

すでに拉致した我が住民たちをすぐ取り戻せ」と虚言を並べたという。

 


韓国に入国した約3万名の脱北者の中に

韓国政府の必要によって拉致した人は

どのぐらいいるのかは分からない。


脱北者らは北朝鮮の政府が人扱いしなかった

労働者、農民、思想性が悪いとされる人らが殆どだ。


彼らは韓国に入国する時も、

莫大なブローカー費用を払い各自の選択によって韓国にきたわけで、

誰かの強要や拉致されてきたわけではない。


脱北者らに会って脱北経緯を聞いて見ると、

北朝鮮政権の野蛮な弾圧を避けて脱北した人が殆どだ。

そして脱北者同士が集まると、

北朝鮮にいる家族への仕送りやそこに残してきた家族を連れてくる方法だけを工夫している。

韓国での生活が北朝鮮より辛かったら

家族を連れてくることなんかは考えないだろう。

 


北朝鮮の(民和協)のスポークスマンは

「今、多くの脱北者らは傀儡軍から非人間的な待遇と汚い同族対決の助長に憤怒し、傀儡軍に騙されて韓国に行ったことを後悔している。また、韓国へ幻滅して再び韓国から脱して第3国に逃げて行っている」

と主張しているが、

そのような虚言をしまくてはならない。

 


勿論、韓国はすでに先進国であり、国際化されて

北朝鮮との落差のため、脱北者は言葉が通じ合わないことも、

また脱北者の中では冷遇される場合もないとは言い切れないだろう。

 


韓国では、国家が国民に食べ物を配給する配給制の国ではなく、

個人が自由市場経済体制の下で生きていくので、

全てが自由でありまた、責任も自律的だ。

一所懸命に努力するのも個人の意志であり、

怠けるのも個人の選択だ。

 


最初、韓国にきた時に一番悲しかったのは、

私を訪ねてくる人がいなかったことだ。

北朝鮮では夜明けから「世代主動員」という人から戸を叩かれて、

ろくに寝ることもできなかった。

月給も配給ももらえない職場だったが、

一日でも欠勤や遅刻をすると処罰を受けることになっている。

出勤チェックをしないためには「食糧休暇申し込み書」を出し、

休みの代わりに月給の4~5倍程度を納めなければならなかった。

出勤をせずに他の地方に商売に行ったら、

その分、金をたくさん稼げるといって

月給の数倍もなる金を事前に納めるようにするのだ。

 


ところが、韓国にきて暮らしながら分かったことは、

韓国では働こうが遊ぼうが誰も他人に干渉しないことだ。

かえって働かずに遊んでいる人々に基礎生活受給といって金まで与える。


北朝鮮では偉い人々だけが入社証をもらって

国家から提供する住宅に暮らせるが、

韓国では零細民、弱者 、貧しい人々だけが

国家から貸してくれるとても安い賃貸住宅に住める。

 


北朝鮮では出自がよい人、権力と能力のある人のみが

国家から施す福祉を受けることができる。

が、韓国では権力や能力がない人であればあるほど

国家の福祉制度が利用できる。


よって北朝鮮では国家の福祉をたくさん受けている人が

能力者あるいは偉い人と見られるが、

韓国ではかえって国家と社会のために、

自分が持っているものを出す人が能力者として認められる。

 


キム・ジョンイルは 300万名が飢え死になった時も

国民たちに「畑で殉職しろ」と餓え死を強要した。

しかし、韓国では少なくとも餓え死なんかはない。

自由に意見を出せばデモもできる。

それでもできなかったら他の国に亡命できる自由と機会がある。

他の国に亡命したからといって

家族が政治犯として収容所に引っ張られたり、

他の国に亡命してから帰ったとって公開処刑されたりすることもない。

 


殆どの脱北者にとって

北朝鮮での生活は地獄だった。

韓国で生活しながら受ける冷遇や疎外などが苦しい時もあったが、

北朝鮮と比べると韓国は天国だと思う。





北朝鮮の人権を守るためのブログ活動、はじめました

2015-09-21 16:59:26 | 日記


こんにちは。
今韓国に住んでいるイ・エランといいます。


一見するとごく普通のおばちゃんなんですが、
私は、いわゆる「脱北者」で
北朝鮮を脱出して韓国に来てから、もう15年が過ぎました。


北朝鮮では、私の祖父・祖母が韓国に逃げたという、彼らの言う「出身成分」のせいで
推薦が得られず、大学にも行けませんでした。


そんな中、アメリカにいたいとこが我が家族について本を出しましたが、
そこに父が送った写真や手紙がそのまま載っているという理由で
私の家族は政治犯収容所に連れて行かれました。

収容所での飢えと辛い生活に希望を失い、
当時4ヶ月の息子を含め家族9人で脱北を決心しました。

発覚したら死んでしまうという覚悟で殺鼠剤も持って鴨緑江を渡りました。


紆余曲折の末、脱北に成功して韓国に定着し、
思いきり勉強もできて博士号まで取りました。


今の私は子どもと一緒に韓国で幸せな人生を送っていながら
まだ北朝鮮に残っている住民たちの、
独裁者からの解放のために、彼らの人権のために戦っています。


活動をしていて米国務省より2010年「国際勇気ある女性賞」を受賞、
2012年には北朝鮮人権運動感謝状もいただきました。


私がこのブログを作ったのは、

日本にいらっしゃる方々とも
北朝鮮の人権状態について具体的な証言や経験談を共有することで
北朝鮮人権の実態を広く知らせ、
ひいては、統一韓国に小さいながら力になればという考えからです。



ということで、日本語専門の知人の力を借りて
こうやってブログを頑張っていきたいと思っています。

あとは、私は料理を研究している者なので、
料理についても記事を書いてみたいと思います。


これから、どうぞよろしくお願いします。

また、北朝鮮住民の生活や実態もしくは北朝鮮・韓国料理について
ご質問・ご意見のある方はいつでも歓迎です。
お気軽に声をかけてください。