本日、自転車置き場におけるあえかの葛藤。
隣の隣のおばはんが…
「チャリンコの鍵がない。チャリンコの鍵がない。」
ひたすら呟いている。
あえかは、母っちよりもお年を召したおばはんが「チャリンコ」というボキャブラリーを使うことに違和感を感じながらも、ちと心配。
(これはSOSか?手伝った方がいいのか?)
「チャリンコの鍵がない。チャリンコの鍵がない。」
永遠に続きそうなおばはんの声…
(でもな、手伝うって言っても、コンタクトとかと違って、かばんの中にあるもんだしな。手ぇ入れるワケにいかないしな…。それにしても似合わないな「チャリンコ」…。)
「チャリンコの鍵がない。チャリンコの鍵がない。」
更に大きくなっていくおばはんの声…
(やっぱ、わたしに言ってんのか?「だいじょ…」)
チャリーン!!
「チャリンコの鍵がチャリチャリ言っている。」
あえか「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
(笑った方がいいのか…)
おばはん「お待たせ~!チャリンコの鍵が…。」
(あ、おばはん友だちいたのね。)
おばはんたちは淡々と…チャリンコを漕いで帰って行った。
お友だちのギャグは大切に…。