神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

たったひとつの夢のために[11 望美]

2019-01-08 19:31:38 | 短長編小説
約束・・・したのに!
アキラが気持ち良さそうに
真っ白な大小の花達に囲まれた世界で眠るのを見て

「そうなんだ!それが紛れもなく
今の真実なんだ!!」
素直にそう思えた

アキラが脳死状態になって
約2ヶ月半

アキラのお兄さん達の気持ちも
どれ程家族に大切にされていたのかも分かりすぎて心が痛い

私の兄は約2年前に
友人の喧嘩の巻き添えで他界

私は兄を殺した人達が憎かった
例え少年とはいえ兄の命を奪った
・・・下された判決に納得できず
父の友人の弁護士さんに
判決内容を詳しく聞きに行った

アキラに会ったのは道に迷い
弁護士事務所を探していた
そんな時だった

名前を聞いてビックリした
『俺の名前は、アキラ』

亡くなった兄と同じ名前だった!!
「どうして!、ここに・・・?」
口に出してしまいそうだった

結局 弁護士に
「どうして晃(アキラ)兄さんは、死ななければいけなかったの!!」
と叫んだ時に兄の名前と同じだと
知られた

その後アキラは何も聞かず
私が宛もなく町中を歩いていたのに
ただ····黙って私の後を歩いてた

アキラに再び声をかけられたのは
辺りが暗くなり町が賑わい
クリスマスムードに変わった時だった

でもアキラは
クリスマスのネオンではなく
空に向けて指先で合図した

夜空が清みきって星が輝き
その中に白い雪が舞っていた

[兄が殺された!!]
私の心は憎しみに捕えられ
周りの出来事も忘れていた

その事に気付かされたと同時に
私はアキラに自然の美しさと
素直な優しさを貰った


アキラ・・・次はいつ逢えるかな?
私が命を閉じ終焉を迎えたら・・・

遠い・遠い未来・・で・だよね・・・

私達は一緒に未来を生きる
そう私に話してくれたのは
アキラ貴方だよ!!

約束・・・だよ
私達は未来で・・・・・必ず!

お通夜・・・一緒に居たかった
でも両親もアキラの家族も
私には何も話してくれなかった

多分両家の配慮だろう事はサッシがつく
私が壊れてしまうかも・・・
そう考えての事なのだろうけど

私なら大丈夫なのに・・・
約束は必ず叶うと信じて
本心からそう感じていた

アキラが次の世界で
笑顔で私を待っているのが解るから
アキラ・・・嘘は嫌いだよ!!
デートの約束・・・いつまでも待ってるから
私はアキラを探し続けるから約束守ってよね!

私は再びアキラに会うまで
絶対に泣かない

だからアキラも約束守って
私が絶対アキラを探すから!
それまで待っててよね


私だけを!
約束だよ!!


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ではまたね~(((^_^;)

後少し··········φ(..)なのよ~多分??