神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

たったひとつの夢のために[16]

2019-02-10 02:32:00 | 短長編小説
『ねえねえ、ねえってば!、アキラ聞いてるなら!!、いい加減に返事してくれないなら私だって怒るからねッ!、アキラ~~~アキラ・アキラ・アキラ~~~!!!!??、もう知らないからねッ!』

「姫のお怒りはごもっともでございます、が・だ、俺言ったよな!、道端で俺の名前CM するな!」

『ア~え~ッと・・・・・何?』

「俺の姫様は約束もお忘れですか?、それなら少しお仕置きが必要かと・・・」

『えっ!!、待って待って?、・約束・約束・・・・あ~ア~~何?・だっけ??』

「はい!、やっぱり忘れてる、しばらくペナルティが必要だな!」

『ペナ・ル・ティ・・・そんなのイラナイよッ?、アキラが返事しないから悪い!、私はアキラと一緒が良い、ペナルティ要らない!、アキラが居れば何もいらない!(笑顔)』

そう言いながら俺の腕にしがみつき俺を見る

「望美!!」
呆れて頭が項垂れる
最初から勝負はついていた
それなのに俺はいつも
望美が困る言葉を口にだす

理由なんか解ってる
望美が困って誤魔化す笑顔を俺が見たいから

望美の笑顔は俺の言葉全てを無視する様に消してしまう

この笑顔は俺だけが知ってる
望美の笑顔・・全てを・俺だけの笑顔に・・ワガママ・だよな・・・

考えてるソバから望美はもう違う方向へ話しをそらす

『アキラ、今日はどこ行こうか?、私は海岸をいっぱいふたりで歩きたい、ねっいいでしょ(笑顔)』

「海岸・ねッ・・・だったら電車2駅だな、行くなら少し早く歩け!」

そう俺達のデートはいつもこんな感じで決まる

お互いの他(ホカ)は何でも良かった
ふたり腕を絡ませ手を繋ぐ

周りの景色も関係無い
ただふたりで他愛ない言葉をかわしながらブラブラ歩く

歩く歩幅を望美に合わせて
のんびりと

歩幅の分だけ時間が進む
進んだ時間に合わせて景色が変わる

時に真っ赤な夕日を見て
『綺麗だね~(満面の笑)』
そう話す望美を見て俺も笑顔に成る

その笑顔・俺以外の誰にも渡したく無い・・・

望美の笑顔は俺だけに・・・・

俺は自己中に望美に沢山の笑顔をもらってる
でも俺は望美に何をあげられるのだろうか?
そう考えると何もあげられずにいる自分が情けなく思える

そんな事を考えてる俺を見て望美が言う
『アキラ、またボーッとしてた、私の話し聞いてなかったでしょ!!』

俺はその言葉を放つ望美のスネタ顔が可愛いくて

照れ笑い隠す為・顔を反らし
誤魔化す方法を考える
だが本当はそんなの必要無いんだ

望美の言葉に笑顔で返せば良い
解っていても何か言葉を考える

何も特別な物は必要無い
ただ・ふたり・で・いつも通りに

腕を絡ませ手を繋ぐ
ただ・・・それだけで良い

それが俺と望美が望む全てで1番の贅沢なんだと思い知る

必要だったのは・・・・・・
ただひとつ・・・・

ふたり手を繋ぎ歩く為の時間を
ほんの少しで良いから止めてほしい

だから俺は願ったんだ

俺達ふたりが歩み続ける時間を未来永劫・俺に下さいと

とんでもない
贅沢な願いだと知りつつも
俺にはそれしか思いつかなくて

夢の中でも良い
俺は望美の笑顔を見ながら
永遠の夢の中・・・でも・いいから

その時間をくれるなら神でも悪魔でも良い何でもいい

俺の願い・・・代償は俺の命

願ったけど・・・・・俺は自分の身体の異変に気づいてた

だてに医者の家に産まれたんじゃないから

自分の身体の異変・・・頭が割れるような痛み

軽いが左手のシビレ
両足の脈打つ痛み

俺ってズルイんだ自分の命の限界を知りながら願うなんて・・・マジ・ズルいよなッ

こんなんじゃ誰も俺の願いなんか聞いてくれないだろな

ズルくてワガママで望美だけを求めてる・・・・・・

だから未来で望美に出逢えるなんてワガママは無理だよな・・・・

もう一度ふたり一緒に手を繋ぎ歩きたい・・・ただそれだけ・・なんだ

何も出来ないから最後のアガキ

命の行方なんかどこでもいい
ドナーカード承諾書だけ書いた

後は俺の内臓で助かる誰かが居ればそれでいい

俺の臓器提供を受け入れ
生き続けてくれる誰かが居るなら
俺は未来へ行けるだろか・・・

1番簡単で合理的だったからかな・・・・・

俺の命の代償に
永遠の夢でも良い

俺は望美の笑顔を見て・いたい・それ・だけ・で・・・

悪い取引でも無いと思うけどなッ!

タイムリミットは・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・うッ・あッ・・嫌だ・・・

姉『アキラ!!(身体を揺らし)、アキラ起きなさい!、目っ覚まして!!、アキラ・アキ・・・!』

・・ハア・ハア・ハアーぁッ~~布団かきあげ

ハアハア!!??

姉『アキラ?大丈夫?、冬の寒空に汗かきながらウナサレてたけど、酷い夢でも見た?・・・アキラ?、私が誰か解るわよね?!』

「姉さん・・・俺・・・何か・言ってた?」

姉『うん、よく解らなかったけど・・・何か意味不明な事は言ってた、それより汗凄いよシャツ着替えなさい、濡れタオル持ってくるから待ってて』

「ゴメン姉さん・・・」

今の夢?一体何の夢だよ!
望美って誰だ?!

あの男は俺か?
どうなってんだ!!??
ただの・・・夢・・・なのか?

凄くリアルだった
あの男(アキラ)は・・・俺・・・?
なのか?!


それより今の現状は
家族全員で集中豪雨から避難

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

では・まだ終わり~ガ~ん~

見えないけど~

読むより書くほうが面倒なのに

勝手キママにつぶやく・・・・・・

またね~~~(^-^)/