神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

夢へ誘(いざな)う

2017-10-21 07:30:00 | 短長編小説
昔ね、どこかに在る小さな村に、
たった一人で暮らす若者が居た

何も無い、
村はのどかでのんびり、

村人は皆、
誰かと一緒に暮らしてる

この村で問題があるとすれば、
一人暮らしって事かな?、

この村の変な所だろうね、
後ひとつ変な所がある、

夜…月が出るのは一年に3日だけ
(変なの?)

でも月夜に家の外に出るのは禁止

月は不気味な物だと言われてる

でも月を家の中から見るのは良いらしい、
窓を開け、
満月の光を家の中に誘(いざな)う、本当に変だけど、不思議な村

村には昔から、
月に関する言い伝えがある、

月は人を導き、
人を消し去り、
人を惑わす、
誰も月夜を一人で観ない様に、
満月は人の陰陽を崩す、

だから一人で暮らす者は居ない、
そんな村で、
ただ一人だけ、
若者は一人暮らしをする、

村人達には、
一人暮らしの若者が、
不思議な印象を与える、

今の所それ以外の問題は無し、

村人達は沢山働かない、
働くのは1日に食べる分だけ、

毎日を暮らす分の食料確保、
ある者は畑で
ある者は山へ
ある者は川へ

本当にのどか
でも人が生きる為に必要な物が、
毎日有れば他は望まない、
この村はずっと昔から、
そうやって暮らして来た、

取り立て何か有る訳でもなく、
普通よりものんびり、
毎日、毎日、同じ暮らしの繰り返し、
別段変わり無し、必要な物は全部あるはず…多分?

ただひとつ、アレを除いては…?
そのひとつに、
村人達、誰も気付いていない、
(…えっ?)

…アレが無い?

アレが無いと大変でしょ


(ここで問題、この村に無い物って何かな?…ピッ…ピッ…はい、時間切れってか…バカやって無いで、続き書こ~)


村を見渡せば、
大小の山々に囲まれ孤立状態、
それ以外は、
別に変わりは無い様な感じ、
アレが無い事で暮らしが不便でも無い、
だから誰もアレを気に止め無い、

だがただ一人、
この村で一人暮らす若者だけは、

アレの無い不便を感じていた、

アレが無い事で、夢を見ても伝わらない思いが有る

どうしても必要だと言う、
思いを募らせていた、

だから若者はひとつの願いを託し、
それを決行する決心をした、

それを決行する日は、
一年に3日間だけ見る事が出来る、満月

月の言い伝えには、
沢山の陰陽を崩すとされているが、初めから崩されている大切な物なら、
どの様に変わるのか?、
若者の願いとは?、

そして迎えた満月の夜、
月は綺麗に光を放つ、

村人はいつも通りに家の中で、
誰かと寄り添い、月を観る、
願う事は別に無し、禍事と称されるからこそ美しさが増すのだと、
信じて止まない村人達、

月は一年間に、
人が描いた邪念を取り除く物だと信じて、人をも取り除く物だと言う思いが強く、

普通の人は絶対家の外へ出ない、

月を眺めていた村人達、
その年の月に異変を感じた…?

月に向かい歩いて行く若者の影を見つけた、

村人達は驚きと動揺を心に抱く、
何かが起こる、
不安を思い描かせる若者の行動、

村人皆が若者を止めなければ、
思いは同じ、
だが家から出る事を許され無い、

若者は月を目指し歩き続け、

山の上に来た、
そこには広々とした平地があり、
その地の真ん中に大きな岩がある、
若者はその岩に腰を降ろし、
真上にある、
美しい月を見つめた、

本当に美しい満月、
若者は何が起こるか解らないが、

満月へ願いを託した、

たった一度でいい、
毎夜夢の中に居るあの人へ、
言葉(ことのは)を贈りたい、

願いは、
夢の中のあの人へ、
言葉を届けたい、たとえ自分の命が尽き果てようと、
愛しい彼女へ、
我が命と共に贈り届けて欲しい、

言葉を持たない自分には、
叶わぬ夢、

だから月に願う

命共に言葉と化して、
どうか、
私を…夢へ誘い下さい

愛しいあの人の下へ…願う思い…


おしまい…〆

その後どうなったかは、
あなたの思いのママに、
夢へ誘(いざな)う
今夜は満月

ではまたね(笑顔)