がらんどう 吐毒会

雑感で感じたままに…

殺人と自殺

2009-03-26 17:27:59 | Weblog
相変わらず日本では殺人事件や自殺が多い。
先日王国であるタイに行った社長が教えてくれたことに、タイでは寺で道徳を教えるため殺人も自殺もほとんどないと言うのがある。どうも仏教的宗教心の強弱なのだろうか。宗教戦争の多さを見ると、異教徒とは戦う宗教もかなり存在するので世界的には仏教系は異端なのかもしれない。コリンウィルソンの著書の中に「神を信じない人は仏教徒である」と言うのがあるが何となく理解できる。
日本人特有の神経症も法に対する適当さもひょっとしたら、その薄めの宗教心に去来するのかもしれない。
宗教自体を論ずるつもりは学の無さゆえさらさらない。ただつねに思っていることに人間は窮鼠状態になった時、当然ながら内に向くか外に向かうかどちらかであると言うことである。
つまり自殺か殺人かである。
そのように考えて、今の日本でそれらが増加しているということは窮鼠状態、つまり追い詰められている人が多いということである。これは個人の問題に起因するのか、社会や国家に問題があるのかは微妙なバランスではあると思うが、今日現在においては後者に重きがあると言っていいだろう。

何かが一定の安心を与えてくれたなら悲惨な事件は減ると思う。今や日本の国家にそれを求めるのは民主主義をやめさせることに等しいので無理なことである。
社会はまだ戻れる可能性はある。隣近所の付き合いや親戚関係を強めることである。そのためには自ら心啓いて溶けこめるかにある。最終的に自分に責任があるというのはそういうことなのである。

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