不気味な場所

都会には何故ここにこんなものがあるのだ、というような空間がある。一時期某球団の選手名使い、トマソン等と呼ばれたが、今は知らない。

渡ると道がない羽田の橋とか、歩道橋の階段の途中踊り場に椅子とか、電線のない鉄塔など。

これは東神田にある駐車場。昔、川が流れていて埋め立て、橋が残っているが、水を流さなくなった川底に作られた駐車場である。現在は使われておらず閉鎖されている。とにかく入口が狭く、橋の反対側に出口がある。窓から中を覗こうとしたが無理だった。窓向こうには、少し前の祭の団扇が張り付いていた。
多分、位置から考えると、水害を受けそうに思うので、それが原因だろうか？
埋めてしまわない理由もありそうな気がする。

不景気の今、過去の産物をそのまま残しておく風潮がありそうだ。
残れば歴史なのであるが、現在その歴史は打算で成り立つのが事実。古墳や古刹等も実際潰すとなると金がかかる。遺されたものはある意味取り残されたものだったりする。寂しい思いはそこから来ている。

久々のフリーマーケット

半年ぶりくらいにフリーマーケットに出店した。その間、雨で２回、地震で１回流れていた。この日も三日前の予報では雨だったが、雨は前日にズレて、穏やかな日和になった。

人手はご覧の通り、まずまずだった。今回は主催者も出店料を全額、東日本大震災の義捐金にするとのことだった。

１０円コーナー含めてまんべんなく、物は売れた。特に震災の後だからだろう、食器はほとんど売れた。出品は我が家で落ちて割れた食器の、はんば残り品がほとんどだったが、きれいに売り切れた。

他には１０円で叩き売った子供服、娘が高校時代着ていたトレーニングウェア、音楽ＣＤが売れた。

反対に今売れないものは大人、特に女性用の服や服飾品、バッグや靴は皆目売れない。５００円越えた値付けの物は手にも取ってもらえない。おもちゃの類いも１０円でも売れない。

左隣は金物販売。プロらしく、前日はどこどこ行ったが全く売れなかったとか。この日、実演販売に人はついていたが売れたかどうかはわからなかった。

右隣は大繁盛。手作りのペット服飾品を販売。ペット用の服やリボン、アクセサリーが売れまくっていた。意外と趣味に特化すると面白いが、当たり外れの振り幅は大きい。

結局、私は７０００円弱の売上、段ボール４つ分が片付いた。生業には到底無理。趣味として楽しむくらいの感覚が良かろう。

二、三日日焼けの跡が痛痒かった。

環境測定

昔排気ガス、今放射能。栃木の田園どまんなかにあった大気観測装置。

新聞紙上を賑わしている農作物の監視のためかと思いきや、４月２１日から２８日の測定と貼紙がしてあり、少し趣が異なった。

茨城と栃木の農業地帯に現在、あちこちに見られる機器だが、突然現れたものや、このように期日切られたものは放射能測定用と考えられる。

写真のものは国道５０号沿いにあり、期日指定。ここから１００メートル入ったところに同じようなものが設置されているがこちらには期日がなかった。

私はこの日、栃木と茨城の農作物直売所でほうれん草、葱、大根、キュウリなど、栃木茨城産を確認して多めに購入した。安いこともあったが新鮮が何より。

先日友人が営業数が減少した横浜中華街で、「安心。中国産野菜使用」の貼紙ある店があったと笑っていたが、日本で検査の上、売られている方を当たり前に選ぶ。

このような測定がなされていることを実感すると安心できる。要はそのような報道をして欲しいのである。数値は大事だが、それだけでは安心できないのだ。

自然には勝てない

烏がゴミを漁り始めた。そういえばそうだと思った話し。地震前にかなりいた烏を含む鳥達の姿を見なくなっていたのだ。それが戻って来たということである。これは何を意味するのだろうか？

以前に犬やなまずの話しを書いたが、動物達は自然に敏感なのだろう。

人間も動物なのだが、自然を利用し、自然と戦ってしまう。きっと自然はそれに対して報復してくるのだろう。

地震のメカニズムは学者によって解明されている。今回も地表が動いたことが衛生写真によって確認できているし、海に潜っての確認もされている。「しんかい」によって日本海溝の状況も以前に把握はされている。しかしそれはすべて表面上であり、地殻内部まで、マントルまで見た訳ではない。

例えば、原油や井戸水、温泉の利用は、影響として皆無だろうか。地下核実験などはどうなのだろうか。誰かが言ったように天罰だとしたら、命を亡くされた方が浮かばれないが、残された人は「忘れることなく」重い物を背負って生きろが天の声である。

戻って、人間も古代は自然に敏感だった。だからだろう、自然災害の少ない京都奈良に都を置いたのではなかろうか？家康は危ない土地と江戸を知っていたから、鬼門に東照宮を建立したのではなかろうか？古代からある古刹や古墳の分布調べれば、何かわかりそうな気がする。

自然に身を任せ、あるがままに生きることが一番なのだが、それが難しい昨今、歴史に目を向け、考える必要を感じている私である。


（写真…人工的だが、自然を敬っている例）

首都移転

最近ことあるごとに、首都移転について話す。結構賛同を得られるので書いてみる。

以前ここに地震の少ない場所ベスト３を書いた。その第三位、米原に首都移転をしたらどうだろう。まず、立法府からでもよい。

米原周辺は土地はふんだんにある。意外と平地である。冬場雪に悩まされるがドカ雪はない。新幹線が通っており、本州の中央にある。今や大使館も西に移動しており文句はないだろう。現段階で政権が手を挙げたら反対するのは某四選道徳論者知事くらいのもの。

立法府を移転するだけでも計画停電の必要はなくなる。工業までは需要が東にある限りなくなるはずはない。ましてや今回の地震でコスト重視の一極集中がネックの事態が数々起きているので、転じての分散化が進むと考えている。

元来京都奈良も地震の少ないところで、古代に都が置かれたゆえんはそれではないかという話しもある。古くから伝承があったと考えてもよい。さらに徳川が江戸に幕府を開く時に危ない土地とわかっていたからであろう。風水に基づき鬼門の北東に日光東照宮を設置した。

今、東京湾沖で地震が起きたらどうだろう。ある学者が山手線内は全滅と言っていた。もちろんウォーターフロントの高層ビル群が防波の役目をするとは思うが、微々たるものは想像に難くない。ましてや残されたとして帰宅難民や在宅難民が大量に出そうである。

あまり放射能について論じたくないが、脱出したい人は大義名分も欲しいもので、首都移転となるとそれも付く。

もちろん米原は一候補。仙台という手もあるだろう。確率論からいくとそれも一考であろう。

いずれにせよ今の政権が手を挙げたら、可不可に関わらず、盤石になりそうな気がしている。


（写真…関西で見つけた自販機）

初棄権

先週の日曜日、選挙があったが、選挙権を得て初めて棄権した。

今までは政権放送を聞いたり、広報を見たりして、一応考えた上で投票していた。今回に限っては、投票ができるマインドになかった。もちろん放送にも報にもノータッチだった。

周りでも実にそういう人が多い。東京の友人も初棄権だと言っていた。予定通りしないと経費の無駄とか、空白ができるという論理は理解できる。しかしそれは機械的、マニュアルトレースであり、こういう時こそ昔流行ったファジーな感覚で選挙を伸ばすべきだったのではなかろうか？
私としては何を見ても分析などできる心情ではなかった。

選挙が行われての現実的な一点は浦安市の例。土地的状況に加えて住民の意識が働き延期された。もう一点は結果、現職知事が全勝。かつ、地方選は民主党惨敗の結果になったこと。投票率下がると当然だろう。わかりやすい解答だったと感じた。

重ねて書くと解答が見えていたから投票に行かなかった訳でもなければ、入れたい人がいなかったから行かなかった訳でもない。今までにも入れたい人がいないことあったが、その折には白票を投じに出向いている。

とにかく投票できる環境にない中での強引な選挙だったことは、ゆるぎない事実で、それが原因での投票率低下だということは政治家にはわかってほしい。


（写真…これを見ると都知事選挙は２４日に一緒に行った方が効率的だったろう）

東急ハンズにて

先日ある特殊な家庭用品２点買うために、久しぶりに東急ハンズに行った。目当ての品物は共に買え、時間余ってしばらく歩いてみた。そこで、「これは」と思った品物がいくつかあった。それはすべて「誰が買うのだろう」という感じの高額品である

ダーツの矢３本→１６０００円
…部材の問題と精度の問題が相俟っての価格とは思った。たぶんプロ仕様なんだろうが、そういう物を販売しているのがハンズだったりする。ゴルフクラブ等でもピンキリの物をだから、ファンの感覚は同じような物と考えるようにした。ちなみに安いのは１０５０円くらいからある。

木像千手観音像４６.５センチ→２６２５００円
…ハンズにあっては霊験あらたかとはいかない。たぶんどこかの寺で入魂してもらわねばなるまい。さらに費用が嵩む。しかし精巧度はかなりあり、無宗教だが見ていて飽きがこなかった。

ワインオープナー→２８３５０円
…合金のプロ仕様。実にフォルムも良く、かっこいい。納得価格だった。

地球儀→２４８００円
…自動で回る、国名を入力すると光りその場所を教えてくれるとハイテク。時代が変わったこと痛感。

色鉛筆→２０４７５円
…実は妻が似た品持っているが、これより安い。飾りに我が家でもなっている。木箱に入って実に重厚。１２０色、使うのがもったいないものだ。

人体骨格モデル→３９９００円
…利用方法はいろいろありそうだが、悪いことや脅かし用途にしかならない代物。

本当に高価な物には飽きが来ない何かだったり、利便性だったり、とにかく何かがある。

こういう時こそ買いたい物がある。


（写真…東京電力高圧送電鉄塔と桜）

新横浜駅

開業から存在した新横浜駅。横浜の発展を願い横浜線との交差地点に駅ができた。

とはいえ国鉄時代には影が薄い駅で、実は新横浜駅の南側の写真がこれ。今の写真で、昔のままなのである。結構新幹線の駅は片側が拓けて片側が古いままという駅が多いが、これほど差が如実にある駅はない。北側にはプリンスホテルなどのホテル群と商業施設、コンサートなどが行われる横浜アリーナ、さらに少し離れて日産スタジアムなど充実しているが、反対側との落差が大きい。地代までは調べていないが差があるのだろうか。

当初は一時間に１～２本のひかり停車から、ひかりが全列車停車とのぞみが１時間１～２本停車になり、先のダイヤ改正で全列車停車の駅まで上りつめた。しかしほとんどの乗客は乗り換え利用であり、このような駅は都会で珍しいだろう。

ただのぞみに乗って当初は名古屋まで止まらなかった列車が、ＪＲ東海の思惑で品川、新横浜に止まるのに違和感がないと言えば嘘になる。

いずれリニアができたら東海道新幹線は超特急から特急クラスにダウンする訳で、新横浜や静岡は今が勝負と思うのである。

計画停電とナイター

何故計画停電が行われるかに立ち返ってみよう。もちろん原発がダメで電力が足りないからで、それは明白な事実だ。しかしそれは供給側で、需要がそれを上回るから計画停電が行われるわけである。後もう一点大事な論点は「電気は一定量以上蓄えられない」ことがある。

今、「一時間」に３４００万キロワットの供給が可能であり、それを上回ると大規模停電が起きるので計画停電を先にする訳である。「一時間」にポイントがある。つまり２４時間各時間平均的に３４００万キロワットの供給ができるわけで、前の時間の積み増しや繰り越しはできないのである。

ちなみに今、東京電力やヤフーサイトに前の時間の消費電力量が掲載されている。供給量の何％を使っているかがわかる。これで９５％までは十分に安全地帯であり９８％越えたら危険である。経験値であり、よほどのことがないと突然電力が跳ね上がることはない。滑らかな曲線を描くからである。計画停電を行う行わないは、天候気温などの気象条件と、この曲線で決めると思われる。

さて話しを戻して１時間に使える電力が平均的なら、使う側が平均になれば問題無いのである。

思っていたことを知識人が論破してくれたので私も声高に言えるようになった。深夜族万歳なのである。石原都知事やレンホーあたりがコンビニの深夜営業をやめるべきだと言ったが、それは偏った道徳観でしかない。夜でいいものは夜に回せばよいのだ。コンビニを取ると夜にキンキンに冷凍すればよいものもある。そして可能なら昼間緩める。

工場も２４時間稼動の会社は夜に重きを置き、昼営業の工場でも、夜で問題ない工場にはそのようにしてもらえれば、特に暑い夏は従業員も助かる。

某会長がナイターを早期開催すべきと言ったが、悲しいかな夏場は電力ピークが昼間だが、４～５月は１８時～１９時であり、開始時間はピークで話しにならない。ただ２０時スタートくらいなら帰宅の有無はあっても、電力の問題は解消できるのだ。前にも書いたが経済効果や野球従事者の生活考えると行うべきであり、そこは感情論ではなく方法論で早期にクリアにできたはず。最も某会長がそこまで考えていたとは、最近の記事見ても感じられないが。

夜の街のネオンや看板の電気も消え、不気味でさえある。極端過ぎてかえって近寄りがたくなっている。しかし今の使用量や、去年の使用量考えても、たぶん普通に使用していれば十分足りる。ただあるお店に聞くと道徳観もあるが、それより従業員が国に帰ったりしていないのが痛くてそれどころではないとの話し。

やはり今の日本人にとって、ピンチはチャンスなのである。


（写真…一変電所）

デマなど

先日、某街宣車が震災で大きな被害を受けた場所で、外国人による掠奪や性犯罪などが横行していると、音量低めに流しながら走っていた。ただこれらは嘘のようで、警視庁がデマだと言い切っている。見ていない者は何も言えないが、今のカオス状態ではわからないことだらけだろう。
週刊誌に寄ると遺体収容時に財布を抜き取る輩もいたらしい。

燃料不足の折に、使い物にならなくなった車からガソリン抜いている画像があったが、救援のためなら許されることと私は考える。

昔は台風や津波の流れ材木で建てられた家もあった。私はそのような家に暮らした。今回も少しは流れ材木で家を建てる方、いるだろうか。

先日ようやく、瓦礫の撤去については国の予算と発表あったが、当たり前のことが発表遅くなるのはお役所仕事と言われても仕方あるまい。とにかく原発問題や海外からの派遣受け入れ等をみても後手後手に見える。もちろん訳のわからない輩に来られても困るわけで一線は必要だが、必要以上の防備は手遅れを生んでいる。

とにかく地震後思うのは、首相と自民党の姿が見えて来ないことが不思議でならない。パフォーマンスでもいい。カイワレ大根食べたように、茨城や福島の野菜を食べてほしいと思う人は多いはず。トップが身を持って接しないと国民は納得できない。


（写真…率先して買った茨城産ピーマン。売れ残るな。）