オカンが行きつけのサイトがあります。
管理人のヒデリンは彼岸に旅立って久しいのに、
いわゆる掲示板「ヒデリンBBS」は今も賑わっております。
常連さんはもとよりのこと、今では娘さん息子さん、ヒデリンのお姉さん、
遠くは米国から姪御さんが立ち寄ってコメントを残されます。
読んだ本の情報交換もなされましてな。
心に残りながら題名も著者も忘れていた本に再会できました。
それが宮本紀子著「始末屋」です。
再読なれど…エエ男やなぁと主人公の直次郎に惚れ直すオババなり。

吉原の妓楼から依頼を受け、客から借金を取り立てる始末屋「だるま屋」。
そこで働く直次郎は、大見世「丁字屋」の花魁・真鶴から名指しで依頼を受ける。
真鶴の妹分である花菊の首を絞めて逃げた男を探し出し、百両を取り立ててほしいと言う。
直次郎の胸に、吉原で命を落とした妹の最期が浮かびあがる―。
逃げた男の正体は!?そして、花魁の秘めたる思いとは!?
(「BOOK」データベースより)
(「BOOK」データベースより)
貧しさゆえ売られていった妹を探し当てた直次郎が、
妹亡き後、取り立て屋になった経緯などが綴られる。
オカンの記憶に強く残ったのは、ご飯粒がついたまま釜を洗うのを見た場面です。
貧しさゆえに田畑さえ手放した自分たち農民の暮らしと、
金さえ出せば何でも手に入り、釜のご飯粒さえも洗い流す江戸の暮らしに対する憤り。
私事だけど嫂が釜のご飯粒をすくって食べていたのを思い出したですよ。
小姑のオカンが嫂に負けた瞬間を思い出したですよね。
ま、それはさて置き、しばらく宮本紀子作品が続いたので、
次は現代物に移行します。
山の遭難救助のお話です。
新聞で紹介されてすぐに予約したのが、やっと順番が来ました。
詳細は後日(いつになるやら…)