朝6時半に電話のベルが鳴った。
こんな時間にかかってくる電話は、何かの知らせ もしくは 間違い電話
1回、2回、3回、ベルが鳴るのを聞きながらどっちかなと考える。
4回目が鳴った時に受話器を取った。
「もしもし」
「もしもし、朝早い時間にすみません。こちら○○園の・・・」
間違い電話ではなかった。
母がベッドから落ちたようで床に仰向けになって倒れていたとのこと。
本人は話も出来るし、外傷は見当たらないが、念のため頭を打っていないか検査してもらうためにこれから脳外科に救急搬送すると言う連絡だった。
「来られますか?」と聞かれ、行けば仕事に遅刻してしまうと言う思いが一瞬頭の中を掠めた。
その「来られますか?」と言う質問は、「すぐに来るか?」と言っているのか?それとも「来ることが可能か?」と聞いているのかどっちだろうと思いながら、「行った方がいいですか?」と尋ねてみた。
「ご判断にお任せします」との答えが返って来た。
救急搬送されると言う病院は家からそんなに遠くないし、行くことにした。
レントゲン撮影とCTスキャン結果、どこにも異常は認められないとのことだった。
ただ、年齢の割にはところどころ脳の萎縮が認められるので“まだらボケ“ですねと言われた。
たぶんそうだろうとは思っていたが、CTでの撮影結果を目の当たりにしながら、こんな感じになるんだ~と感心!
検査後の母と話をしたら、スキーに行くから子ども達を起こそうと思ってベッドから降りようとしたらズリ落ちて、起き上がろうとしたけど起き上がれなかった。
と言うことだった。
普段、寝た状態から起き上がることさえもままならないのに、寝ぼけ状態で起き上がることに精根尽き果たし、ズリ落ちたあとに起き上がる体力も気力も残っていなかったのではないかと想像がつく。
遠い昔、私が小学生の頃に一度だけ家族スキーに行ったことがあったけど、その時の夢でも見たんだろう~・・・
なんにせよ、大事に至らなくてよかった。
そのあと、園まで付いて行き、母の朝食を見届けてから家に戻り、急いでで支度をして職場に行った。