はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

『彷徨う姫は海に恋す ~翠緑への航路~』

2014-04-28 23:02:10 | テレビ・映画・本
貴嶋 啓 著

あらすじ。

エルトゥールル帝国では、父皇帝が没後最初に帝都に入った皇子が玉座を手に入れることができる。そして、玉座を手にすることが出来なかった皇子は、国を分裂させないように処刑される決まりになっている。イェシルは、第一皇子である兄ジハンギルの転任に伴いイスケンデリアにやってきた。イスケンデリアは、帝都よりはるか遠い地。帝都より遠ければ遠いほど皇位を手にする可能性は低い。そこには、自分の息子を皇帝にしたい皇后ギュルフェムの思惑があった。イスケンデリアに到着した日、屋敷でジハンギルが刺客に襲われ、イェシルは侵入してきた男と遭遇する。兄の役に立ちたいイェシルは男の後を追う。男が辿り着いた先は海賊船。様子を窺っていたイェシルは見つかってしまい不審者として捕らえられてしまう。


エルトゥールル帝国シリーズ。3作目。

いままでの中で一番面白かったです。

(  ̄▽ ̄)

お姫様らしくないイェシルと海賊なのに真面目なハイレッティンの組み合わせが面白かったです。なんやかんやでイェシルに振り回されるハイレッティン。今回は、女の子のキャラクターもしっかりしていて良かったです。

あと、ジハンギルの登場回数が多かったのも面白かった要因かも。ジハンギルは、性格が曲がっていて、このシリーズの中でキャラが一番濃い。なので、登場すると話にメリハリが出る気がします。

では、次に行ってみましょう。

ヽ( ̄▽ ̄)ノ

『下町ロケット』

2014-04-28 15:01:55 | テレビ・映画・本
池井戸 潤 著

あらすじ。

ロケット打ち上げ失敗の責任を取って研究者をやめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平。製品開発で業績を伸ばしていたが、大口の取引先から突然取引を断られる。更に大手メーカーのナカシマ工業から理不尽な特許侵害で訴えられる。ナカシマ工業が訴訟を起こした目的は佃製作所の買収だった。買収されないためには、会社が持ちこたえることが絶対条件。しかし、大口の取引先を失い、銀行は裁判のことを知り融資をしてくれない。そんな時、巨大企業の帝国重工が佃製作所が所有するある部品の特許を売ってくれと言ってくる。そのお金があれば窮地を脱することができる。佃が下した決断は…。

第145回直木賞を受賞した話。

とっても面白かったです。

(≧▽≦)

様々な人の思惑・夢・想いが入り交じって物語が展開していきます。一つの問題が解決しても別の問題が勃発して、最後は上手く行くだろうと思っているのに、ハラハラドキドキしながら読み進め、最後まで飽きることなく読み終えることができました。

登場人物全員の個性がはっきりしていて人間味がありました。どうでもいいですが、私のお気に入りはトノです。

(*´∇`*)

佃製作所の若手社員がプライドを持って、巨大企業である帝国重工に立ち向かう場面がとても好きです。その時のトノがかっこいい~。

人によって、お気に入りの場面が全然違うと思います。すでに映像化されているのかは分からないですが、勝手に配役を想像しています。映像化しても面白い話です。

(*^▽^*)