HILLCLIMB

力を入れてバイクを造り、力を抜いてバイクで遊ぶ

ドミフォン

2020-02-06 12:43:58 | Weblog
かつてオリンピックでトラック競技を走ったことのある知人から、展示用にギアクランクを貸してもらった。



子供用の短いクランクではない。 デュラエースのクランクは172.5mmの長さ。

歯数は・・・・・・



144???
『何ですか?これは?」
「ドミフォン用です。」



資料によると、「ドミフォンとは、自転車競技の一つ。オートバイのペースメーカー(ペーサー)と、自転車に乗った競技者(ステイヤー)が一組になり、追走しながらトラックを周回する。100kmの完走順位を競うものと、1時間の走行距離を争うものなどがある。オートバイと自転車が相互に息を合わせて走るために、他の種目とは異なる特別仕様車を使う。平均速度は70km/hを越える。
現在、ドミフォン競技は行われていない。」




ところで、もしオートバイの代わりにクルマを風よけに使ったら、どれほどのスピードで走れるのか?
ということで実際に1978年、プロサイクリストのジャン・クロード・ルードさんが走ってみた。

先導車は800馬力のレーシングカー、ポルシェ935で、巨大な風防を製作したのはマルティーニレーシングチーム。ドライバーはアンリ・ペスカローロ。
(オールド)モータースポーツファンも、これには思わず感涙。

結果、240km/hオーバーという大記録が打ち立てられたのだった。


240km/hも出すなら、巨大なチェーンリングが必要になるのも当然か。

いや、それよりも、クルマの後ろにピッタリくっついて240km/hで走る恐怖とは、はたしてどんなものなのか・・・