イタリアには、1987年以前のヴィンテージバイクでダートを走る「L' EROICA(エロイカ)」というイベントがあって、これが大人気らしい。
その日本版
「L'英雄」が富士五湖周辺のダートを使って初開催される。
古いクルマやモーターサイクルのイベントは日本にも長い歴史があり、ようやく自転車にもそういう時代が来た感じ。
日本版は新しいクロモリバイクもエントリーできるようなので、ヴィンテージバイクは持ってないけど、それらが現役だった当時の雰囲気を味わいたい方はエントリーしてみてはいかが?
ただし、雰囲気を楽しむのが趣旨だと思うので、時間を競いたい方にはお勧めしない。
L’Eroica(エロイカ)の始まり
L’Eroicaは、1997年に92名の参加者を集めて第一回目を開催しました。
しかし、それに先立ち1995年にL’Eroicaの発案者であるジャンカルロ・ブロッチが友人と一緒に20数名でシエナ近郊の砂利道(イタリア語で「ストラーダビアンカ」、白い道の意。)をマウンテンバイクとロードバイクでゆっくりと走ったのが始まりです。
イタリアのトスカーナ地方は丘陵が広がる世界で最も美しい田園風景を持っていると言われ、世界中の人々が憧れる地でもあります。
ジャンカルロは、この美しい田園風景になくてはならないのが「ストラーダ ビアンカ」であるとの認識を強く持っていました。「年々消えていく美しい白い道を将来に残すために、何かしなければならない」という危機感を持って考えられたのが「L’Eroica」だったのです。
未舗装路とヴィンテージ自転車
サイクリストで、自転車をこよなく愛するジャンカルロのアイディアは、「ストラーダ ビアンカ」とヴィンテージ自転車を組み合わせることでした。
1950年代のイタリアは、まだ未舗装路が多く残され、美しい田園風景が各地に残されていました。
そして、自転車乗りたちは過酷でも美しいストラーダビアンカを走り続け、イタリアの自転車史上の数々の伝説を築いていったのです。そこで、その伝説上の「英雄」たちにちなみ、ストラーダビアンカをヴィンテージ自転車で走るミーティングが「L’Eroica(エロイカ)=英雄」と名付けられました。
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