先日の出光美術館で見た、山田道安のひねた叭々鳥が忘れられず。呼び戻されて再登場。
出光美術館「水墨の風」の日記
やっぱり、かわいい
鷹っぽいから荒々しく見えたけど、実は墨の濃淡、線の加減を細やかに変えて、丁寧に生み出された叭々鳥なのでした。
奈良の大和山田城主の山田道安(?~1573)
検索してみたら、他の絵も、生き物の風格が素晴らしい。(東京文化財研究所さんのHPより)
「栗鼠瓜喰」
りすっていうより、ぬえ?。トンボのような虫も飛んでいる。画像ではよく見えないのが残念。実物は着色なのでしょうね。
「瓜蝉図」
(しまねミュージアムHPより)
今でも奈良ではよく知られているのかな?。
過去に一時期、東大寺の大仏のお顔が、道安のデザインによるお顔だったことがあるらしい。1567年、三好三人衆と松永久秀の戦いで東大寺大仏殿が炎上すると,道安は修復に力を尽くした。道安は修復大仏の図案を描き、木造銅版張りの「仮の頭部」が設置された。しかしその仮の頭部で100年間。元禄時代に本修理が完了するまで、道安デザインのお顔でがんばったらしい(こちらに)。
道安の絵の実物、なかなか機会がなさそうだけど、いつか見たいものです。
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