黄金の大ナマズ(日記)の近くのベトナム料理屋さんで、ベトナム版「鳥獣戯画」みたいな絵に出会いました。
日曜だったせいかベトナムの人率90%。満席で、地元日本人にも人気のお店らしいです。
吉川駅はそんなに大きな駅ではないようだけど、ベトナム料理屋さんが3〜4軒あるよう。
そして私の席の後ろの壁にこんな絵を発見。
上段は対ネコのためのネズミの処世術指南?。
下段はネズミの嫁入りかな。
これはカエル界のヒエラルキー?
かわいくて、身近な動物を擬人化しているところが鳥獣戯画に通じるものがあるような。
カエルもネズミもネコも鳥獣戯画の主要キャラですし。
この絵は、「ドンホー木版画」というベトナムの伝統的な版画だそうです。
ドンホー村というハノイから30キロほどの村で作られ、お正月などに求められてきたそう。
生活や行事、風刺をテーマにし、ネズミの嫁入りは最も人気の絵とのこと。
絵だけでなく、紙と絵具も興味深い。
紙は、ゾーという木の皮から作られたもの。それに、ホタテの貝殻を砕いて餅米などの糊と混ぜたもので表面をコーティングするらしいのですが、素材がやはりアジアだなって親しみがわきます。
陶磁器の絵付けのようで印象的だった色は、朱色は石(レンガという説もあり)を砕いて、黒色は竹の葉を燃やし、黄色はエンジュの花の蕾から、緑は藍や銅のサビから作るのだそうです。
今では職人さんもたいへん少なくなってしまい、ユネスコの緊急保護無形文化遺産の登録を目指しているそうです。
この版画にははっきりとした漢字が書かれているのでなんとなく内容がわかりましたが、ネットに出ている多くは、それっぽいけどなんか違うみたいな不思議な漢字?が書かれていました。「チュノム」という、ベトナム語を表記するために漢字を元に作られた文字だということです。さほど定着せずにアルファベット表記に移行したようですが。
他の壁にもたくさん掛けられていたので全部見てまわりたいところだけれど、満席だったのであまりに不審すぎようと断念。
ランチは生春巻とデザートのチェー付きでした^^
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