このカテゴリは、昔撮ったフィルムをスキャンするものだ。僕はフィルムの整理が出来ない男なので、いつ撮影したものか分からない。明石海峡大橋の完成は1998年ということなので、それから1〜2年後のことと思われる。使用カメラは不明だが、フィルムはベルビア(リバーサルフィルム)だ。デジカメ黎明期の当時、こんな青が出せるのはフィルムのベルビアだけだった。僕のようなアマチュアが、初めてベルビアを使って出来上がりを見た時の感動、それはもう言葉にできないくらいだった。嬉しくてライトボックスも買ったくらいだ。当時は多くのアマチュアフォトグラファーがそんな感動を味わっていた。富士フィルムXシリーズのフィルムシミュレーションの「ベルビア」とか「アスティア」とか「アクロス」には、そんな歴史が内包されている。ベルビアを使った時の、あの感動。「俺がこんな写真を撮ったのか??」。あれを味わっていないと、「ベルビアモードって何だよ?風景モードとか分かりやすい名前にしろよ」と思う人がいても不思議はない。
ところで、当時住んでいた京都と明石の間は距離にして100Km前後だった。東北の移動で100Kmは序の口だけど、都市部ではかなりの移動となる。当時は遊びだけでなく、仕事でも西明石の営業所によく行った。会社の規定では、100Kmを超える移動では出張手当が付くはずだった。会社の最寄駅から西明石駅まで移動すると100Kmを超えていた。だが、しょっちゅう出かける(業務命令で行ったのだけど)ので、営業所間の移動については会社からではなく、京都駅からの距離で計算するという裏技を会社が使った。冗談みたいだが、それを適用すると移動距離は「99.8Km」となった。朝は早くから電車に乗らなければならないし、明石行きは大変な仕事だった。それにも関わらず、休みの日に明石焼きを食べに行ったり、淡路島まで行ったりしているから不思議だ。もう遠い場所になってしまった明石。機会があればもう一度行きたいものだ。
EOS-3 / Velvia(RVP)
ところで、当時住んでいた京都と明石の間は距離にして100Km前後だった。東北の移動で100Kmは序の口だけど、都市部ではかなりの移動となる。当時は遊びだけでなく、仕事でも西明石の営業所によく行った。会社の規定では、100Kmを超える移動では出張手当が付くはずだった。会社の最寄駅から西明石駅まで移動すると100Kmを超えていた。だが、しょっちゅう出かける(業務命令で行ったのだけど)ので、営業所間の移動については会社からではなく、京都駅からの距離で計算するという裏技を会社が使った。冗談みたいだが、それを適用すると移動距離は「99.8Km」となった。朝は早くから電車に乗らなければならないし、明石行きは大変な仕事だった。それにも関わらず、休みの日に明石焼きを食べに行ったり、淡路島まで行ったりしているから不思議だ。もう遠い場所になってしまった明石。機会があればもう一度行きたいものだ。
EOS-3 / Velvia(RVP)
“ヴェルヴィア”の藍!!凄いじゃないですか!
ところで、京都からであれば「西明石行」というようなJRの列車が最近は走っていますよね?でも京都・大阪間、大阪・三ノ宮間というポピュラーな区間を2つ越え、更に西明石は意外に遠いのは分ります。「100㎞在る?」が「JRの線路で99.8km」というのは、一寸笑ってしまいました…
確かにJRは、「西明石行き」だったような気がします。そして99.8Kmには深い意味があり、100kmを超えると、「新幹線」が使えるんですよ。僕は使ったことないですが・・・。経理は「明石に行くのに、新幹線とか、出張手当とか、ありえへん」と何故か怒っていました。
ああ、あの景色をそのまま見ているような、スライドの夜景はまさに光そのもの。透過光の素晴らしさに酔ったものです。
富士フイルムのデジタルカメラはその昔からベルビアの色再現を目指しました。面白いのはペンタックス。いわゆる仕上がりの設定に「リバーサルフィルム」があるんです。そして面白いのは彩度も色のシフトもできない。他の風景などではパラメータをいじれるのに、そのモードではいじれません。「フィルムではいじれないから」という回答。じゃあ、どんなフィルムの色を目指しているのか?
・・・設定アイコンは「富士山」のマーク。そう、あの会社の感度50の最高品質のリバーサルを目指しました、とのこと。やりますね。
精密な小さな世界がフレームの中に再現されていて、何と美しいんだと感動しました。ライトボックスがない頃は、自然光や蛍光灯にかざして見ましたよ。プロになった気分でした。
EOS10D(初めての一眼レフ)を使い始めたときは、リバーサルと撮り比べたものですが、空の青は「ベルビア」の圧勝で、当時はデジカメでは再現不能でした。
一方で、技術者やメーカーの方たちが、「なんとかあの色を出そう」と努力した結果、今があるのですね。いまや当たり前のようになった「ベルビアモード」ですが、少し考えさせられました。