No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

震災から十年、感無量

2021-03-11 | 街:その他





2011年3月11日に発生した東日本大震災。あの大惨事から十年が経過した。改めて、お亡くなりになられた方に哀悼の意を表します。また被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。

あの未曾有の大震災から十年。完璧とは言わないけど、被災地は徐々に復興を遂げていたのは事実だ。何事もなければ「復興オリンピック」を謳った東京オリンピックが昨年に開催されていた筈だ。日本中が高揚感に包まれていただろう。だが、それは実現しなかった。新型コロナウイルスの世界的蔓延で、全世界が停止状態になってしまった。そんな状況を誰が想像しえただろう。あの震災から十年は、激動の十年だったように思う。そして「十年」という月日の流れは余りに重い。いまだ未解決の問題が山積する一方、震災後に関連死する方も多くいる。震災とは全く別の災害や疫病で亡くなった方も多い。人々の関心は直近の被害に向き、語り継ぐべき大震災の遺訓も薄れていく。だからこそ、「十年」の節目を機に今一度、あの出来事を思い返さなければと自らを戒めている。次の十年後には、もっと多くのことが忘れられ、三十年後には全く同じ大震災が起きるかもしれないから。

思えばこの十年は、僕個人にとっての世界のあり方も大きく変わった。幾つかのとても大事なものも失われた。それでも、こうして僕は生きている。震災直後のことを考えれば、僥倖といえるかもしれない。ここ一年だって新型コロナで多くの命が失われている。そのことを思えば「生きているだけで丸もうけ」かもしれない。丸もうけなんだから、自分の出来ることをやり続けなければと思う。

※我が家の猫、銀次郎くんは2011年生まれ。震災からの経過年数は、そのまま銀次郎くんの年齢でもある。

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