![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/35/5fe23db66d8a2bf0dc9369cdbfbf2219.jpg)
もう死ぬまでに絶対終わらないと思われる昔のフィルムのスキャン作業。フィルムのコマ間に撮影データを記録するデータバッグ、無理してでもあれを付けておけば良かったと今になって思う。撮影年度も使用機材も特定することは困難だけど、少なくとも10数年前の写真である。この建物は造り酒屋さんで、京都の伏見区に住んでいる時に撮ったものだ。何でこのアングルかというと、土手沿いの道を歩きながら撮っているからだ。当時は日曜日に歩いて伏見の造り酒屋さんに行き、直営店でランチと樽酒を頂いて、ほろ酔い気分で歩いて帰る、そういうことをよくした。行き帰りに写真を撮りながらの散歩で、ささやかだけど、ある意味で贅沢なひと時だったと思う。
若かったし、色々仕事で悩むときもあった。それでも自分の足で大地を歩き、自分で世の中を渡っているという確信が持てる時期でもあった。人は何かを得る代わりに、何かを失っていくことを痛感する。それが人生というものかもしれない。
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