No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

路地とアポランター〜Apo-Lanthar 35mm で撮る光景

2021-11-05 | 街:秋田





やっつけで雑な撮影だけど、新レンズの試し撮りをした。今回の話題は、新しいレンズを買ったという話だ。購入理由とか言い訳もあるが、面倒なので割愛する。購入したレンズはライカMマウントのもので、日本のコシナという会社が製造する「フォクトレンダー アポランター35mm F2 VM」である。大体11万円くらいのレンズであり、高いといえば高いけど、ライカ用レンズとしては相当安い。フォクトレンダーブランド史上最高の解像度を誇るレンズという触れ込みである。ライカ純正のアポズミクロン35(50)mmというレンズがあり、その解像度の高さが絶賛されているが、それは100万クラスのレンズである。流石に手が出ない。アポランターは、価格は本家の10分の1だけど、描写能力は互角以上だと評価されている(らしい)。

正直な話、レンズは描写能力が高ければ良いというものでもない。市販されているレンズで、実用的な描写が問題になるようなものは(殆ど)存在しないとも思っている。周辺光量落ちがなんたら、樽型収差がかんたらと、分析的に批評ばかりする人もいるが、ほとんど意味がないと思っている。町のスナップ写真を撮る際は、そんなことは微塵も気にしない。困ることもない。そんなことを気にする暇があれば、もっと歩いて何かを見つけろと思う。それでもレンズによって描写が異なることも、また事実である。それは優劣というより好みの問題なのだ。単に好きなのだ。Aというレンズも、Bというレンズも、どっちも好きで、時と場合によって使い分けたいのである。これは、それぞれの皆さんが好きなものに例えて貰えば、一緒だと分かると思う(食べ物、服、クルマ、腕時計、宝石、等々)。僕は普段、「Summicron M35mm ASPH」というレンズを使っている。軽量コンパクトでカミソリのようにシャープなレンズであり、これをメインレンズと捉えることに変わりはない。分かりやすくいえば、僕はアポランターと浮気をするのである。ちなみに解像度は確かに凄かった。今回の写真は、撮ったままのもの、画像調整したもの、レベル等微調整のみしたものが混在している。今後、実戦投入して写りを堪能したい。


LEICA M10 MONOCHROME / Apo-Lanthar 35mm F2 VM









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