四谷三丁目すし処のがみ・毎日のおしながき

新子・新イカ大きくなってきました。生すじこ粒がまだ小さいですが入ってきました。イクラは生しか扱いません。秋と冬だけです。

シャリ炊き

2012-06-11 00:00:00 | 07 みせのこと

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炊く時の水の量には細心の注意を払います。

それは米の特質や気候による大気の状態によってほんの僅かに変えるそうです。

お米を研ぎながらその日の湿度や空気のようすを全身で感じ取るのだとか。

例えば乾燥していれば度合に応じて基本の分量より多めにしたり、雨が続いている日であれば考慮して少なめにしたり。

「シャリ炊きというのは難しいんだよ」

以前主人から聞かされたことがあります。

米を水に浸し、研ぎ、炊く。酢合わせをする。

同じことの繰り返しのようにみえて毎日まったく違うのだと言います。