四谷三丁目すし処のがみ・毎日のおしながき

新子が小肌になりつつあります。新イカは1パイで1貫の大きさに。いくらは出汁に浸けると皮が硬くなるので出始めはまず塩で。

砥石の面取り

2009-03-22 16:17:00 | 07 みせのこと

Img_2342新品の砥石を使い始める前には、長持ちをさせるために面取りをします。

ふちが尖ったままだと、どこかにぶつけた時など欠け易くなるからです。面取りをして角がとれていれば、多少ぶつけたとしてもほんの少し疵が付くだけに止まってくれる可能性が高くなります。けれども面取りをしないまま使っていると、何かの衝撃でパカッと致命的に割れてしまう危険性が高くなります。

当店で使う砥石は目が粗めなもの・中くらいなもの・細かいものと三種類あります。写真の茶色いものは“中砥(なかと)”と呼ばれる中くらいの砥ぎ具合のものです。青いものが中砥より粗い“粗砥(あらと)”。中砥より目の細かい砥石は写っていませんが、白くて厚さが半分くらいの“仕上げ砥(しあげと)”というのがあります。それと砥石ではありませんが、癖のついたへこんでいる砥石の面を平らにする『面(めん)なおし』という道具もあります。それは小さめで硬い砥石のような姿をしています。どの砥石も、面取りをする場合はザッと面なおしで角を削ってから、その砥石よりも一段階粗い石で写真のように微調整していく…というのが主人のスタイルです。