それぞれの夜

家街には夏のワンコに強い味方の場所がある。


ひろーい室内のランで暑さの心配なく遊べるところ。


最近はあんまり行ってなかったけど、


雨が降り続く時とか、涼しいとこまで出かけられない今日みたいな日には


本当にありがたい場所。



そこでは、お友達ワンコがいなくたって


陽太にとってお気に入りのおもちゃがあるのです。





ボロボロでぎざぎざのボール。


固くてガランガランと大きな音がなる、このボール。


絶対に家では遊ばせられないくらいのウルサさです。


だからこそ、ここではこのボールで思いっきり遊びます。






いっぱい遊んだから、きっと今頃爆睡してるんだろうな…



陽太は家街。ウチは海街。


久しぶりの別れ別れの夜。


陽太のいない海街の家は


花火のあがらない花火大会。ジャガイモ抜きのポテトサラダ。



主役不在です。



陽太あっての海街移住だということを


改めて実感する犬バカ飼い主です。

忠犬ドナドナ

今日から海街は連日の花火大会です。


そんな賑わっている海街をあとに、


ウチらは一目散に家街へ。




夕方のいつもと行動パターンが違うこと、


陽太も薄々気づいてたみたいで


うっかり寝てたら置いてかれちゃうとでも思ったのか


部屋の中を、あちらこちらと移動しては準備するウチを


ジロジロとしっかり監視してた。




夕暮れの中、無事に車に乗せられて





売られていく仔牛のような悲壮感は、一欠片もないですよ。


むしろウキウキな様子が伝わります。




到着した家街では、平日の夜なのに


みんながそろって陽太もウレシそう。


夜な夜な散歩にも久しぶりに出かけて


途中、第１飼い主のお買い物にお付き合い。





飼い主の帰りをじっと待つワンコの姿は


心が癒されます。

会いたいのは…

陽太と歩いていると


塀の途切れるところや、家と家の間のすきま、駐車場などなど


たびたび覗きこむような仕草をします。


陽太のサガシモノはただ一つ。



ネコさんです。



前にお散歩で猫がいたことがあるところを覚えていて、


そこを通るときには





こんな感じです。



キョロキョロと猫を探してるわりに


クンクン下ばっかり気にしてる、すぐ近くの塀の上に猫さんいたりするんだけど


そこに気づかないのが、陽太のかわいいところ。





これは陽太連れではなかったときに


私が出会った猫さん。





陽太が一緒だったらこんなふうに写真撮っていられないもんね。

かわいそうな犬

お散歩していると、同じ犬連れの人はもちろん


犬なしの人にもよく声をかけてもらえます。


通りすがりに「でかっ！」とつぶやく子供もいるし


通りすぎてから「真っ白だったね！」と彼氏と話してる女の子もいるし


でも、たいていは「大きなワンちゃんですね。」と私に話しかけてくれます。


犬バカとしてはうれしい限り。


この街に受け入れてもらっているような気持ちになるから。




今朝のお散歩では、


「まぁ～おっきな犬だわ。大変ね。」と可哀想がられました。


ドユコト？？


何に「大変ね」なのかがわからなかったけど


無難に「暑いから大変です」と愛想笑いで返しました。


大型犬は飼うのが大変。というイメージかなぁ…と自分なりに解釈。





ううん、全然タイヘンなんかじゃないよ！


陽太がいない方が、とってもタイヘンなことだからね。



陽太がいない、家街のみんなのほうが


きっとさみしくてタイヘンなことになってるよ。




家街へのカウントダウンが始まってるのを


今回もまだ知らない陽太。


かわいそうだこと。

涼しく歩こう

月曜日の朝はいつもより静か。


なのに、５時半すぎでも暑い日射しが照りつけてる。



海か山かでまた悩んだ結果、


初めての川コースへ！


陽太の海街には小さいけれど川も流れていて


その岸辺には遊歩道もあるんです。


上流に向かって歩いてみたら


ちょうどよく日陰になっていて


川の流れる音も聞こえてきて、これはいいコースだ！





ただ、水の流れる音に陽太が時折反応してた。





飛び込まなくても大丈夫ですよ。




海街１か月目にして新たなお散歩コースを開拓。


まだまだ、たのしめそうだね。陽太。




そして、夕方散歩はいつもの公園。


ちょっと時間が遅かったからかだーれもいない。


ならば、陽太と海を眺めよう。





風がやっぱり気持ちいいね。


ゆったりお散歩を楽しめました。